NZに来て1ヶ月、理想と現実の狭間で沢山の涙を流したけど、これほど辛いことはない、と実感したことがあります。
先日大切な友達が亡くなりました。
私がヘレンと出合ったのは2003年、私も留学を決めたばかり、ヘレンもイギリスから日本に来たばかりで、お互いに初めての“外国人の友達”になった。それからというもの、夢を語り合い、ヘレンは日本の暮らしを、私は英語とワーホリを頑張った。私達が惹かれあった部分はお互いに“夢”を持って、そして“夢に向かって前進する”ことが好きだったから。
ヘレンのその本当にかわいい容姿と性格でどんどん人気者になり、モデルの仕事も、テレビ、映画の仕事もこなすようになりそこでヘレンは最愛の彼と出会い、二人でアフリカにボランティアに行く夢を抱いた。私がイギリスから帰ってきた頃には超多忙人になり、会う回数も減ったけど、それでも私達はお互いに刺激しあって支えあっていた。
ヘレンは夢だったアフリカでその彼と英語講師としてのボランティアをしていた。水道も電気もなく、食べ物も十分でないガーナで・・・。
6月イギリスに帰国予定。日本とガーナでの約4年間弱の海外生活に終止符をうち、大好きな彼との母国での新たな人生をあと1ヶ月後、という時に不運は起こった。
今でも信じられない。彼らが乗っていたタクシーが事故った。
なぜ、神様はあんなに素敵な人を選んだんだろう。
世の中に悪い人は沢山いて、極悪人は沢山いて、なのにどうしてヘレンを選んだんだろう。
豊かな暮らしも求めず、何もわがままも言っていない彼女をどうして選んだのか。
ヘレンは何も悪くない。悪くないどころか、無償でアフリカの子供達に夢を与え続けた。
彼女は勇気のある、そして行動力のある、そして本当に愛情深い人だった。
イギリスでは沢山の新聞社が事件を記事にしていた。それを読む度に胸が苦しくなった。でも泣きながら、辛いけれど、少し、嬉しかった。各社がヘレンのことを、ヘレンの真実を書いていた。どんなに素晴らしい人格の持ち主で、どんなに人に愛される人だったかと。私は彼女を心から誇りに思った。出会えたことを本当に幸せに思った。
忘れたくないけれど、考えると胸が苦しくて信じられない気持ちでいっぱいで辛い。真実だけど、真実にしたくない。だから他の事に集中しようとしている。でも考えると止まらない。池袋をふらふら、カフェでお喋りしていた頃に戻りたい。
あんなに人に愛された人を私は見たことがない。ヘレンの笑顔も疲れた顔も、鮮明に私の脳裏に焼きついている。
留学するのを決めた頃、お互い片言の英語、片言の日本語で始まった出会い。彼女は私が夢に向かって走っている側にいつもいた。私は沢山の素敵な人に支えられてここまでこれた。彼女もその大切な人の一人で私の中では永遠に生き続ける。
彼女の分まで頑張る、だからもっと頑張る、とかじゃなくて、私は彼女との出会いをいつまでも大切にし、そして私自身の人生を、ヘレンがそうしていたように、夢を持ち続けて、夢を持てることを幸せに思って生きていきたい。
(Ai)
元ガーナさまは大丈夫だったんですね。どんな運命もやはり大切な友達を失うと本当に辛いです。私も運命を信じます。ただ今はヘレンの死を簡単に運命だから、と終わらせたくない気もします。コメントありがとうございました。
あい
暖かい言葉、本当にありがとうございます。私の母も同じことを言っていました。ヘレンの想いは、受け継がれていきますよね。私もそう信じています。
実は私も友人と同僚を、自殺と交通事故で亡くしています。
さっきまで一緒にいた人が、笑っていた人がいなくなってしまうこと・・・。耐え難いものです。当時の複雑な心境を思い出します。
そのときに、「いい人だからこそ、神様が自分の側にいて欲しかったのね。」と、友人が呟いていました。
しばらくの間は、いろいろな思いが交錯するかと思います。どうぞご無理をなさらずに・・・。
私も、離れている大事な人のことを思いました。
>夢を持ち続けて、夢を持てることを幸せに思って生きていきたい
というAiさんの気持ち、きっとヘレンさんはすごく嬉しいと思います。
辛い経験を文章にするのってキツイことですが、大切な思いを分かち合わせてくれてありがとうございました。
日々大事に生きていかなくては、ですね。
突き進む方の行動は、思想・理念を最初に持ち、それを実行し、最後にその体制を引き継ぐリーダーを育てまとめ上げるという 3ステップを踏む方が多いです。Ai さんのご友人もきっと、そのような大切な方であったのだろうと深く推察いたします。
困難に直面したとき、ヘレンさんだったらどのような行動を選択されるか、これからもずっと Ai さんに語り続けてくれると思います。
ご冥福をお祈りいたします。
ポン太さん、コメントありがとうございます。ポン太さんのコメント、何度も読みました。すごく、納得です。なんだかすごく前向きになれます。これからの自分自身の人生を頑張ろうって背中を押された気がします。悲しいけれど、ヘレンはこれからは天国から、語りかけてくれますよね。私自身も思想、理念を持ち、それに向かって前進していく、そんな人生にしたいと思います。本当にありがとうございました。
大切な人がある日突然いなくなってしまう、こんな辛いことはありません。
生かされている自分や一緒に大切な人が生きていてくれることに、感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。
家族や友達と一緒に生きていられること、感謝しなければいけないすごく幸せなことだとあらためて思いました。
Aiさん、つらいのに、記事にしてくれてありがとう。
たくさん、ヘレンさんのことを思い出してあげましょう。それが供養になると思います。こうやって、みんなでヘレンさんがどんなに素敵な人だったかということを語り合うのってヘレンさんもきっと喜んでいるのではないでしょうか。
本当にそうですよね。はっぴいきうぃさんの言葉でまた一つ、前進です。そう思うと不思議と何もなくても幸せな気持ちになれる気がします。小さなことでくよくよしている自分がちっぽけにみえて、そんなことにこだわるよりかは自分が今ここにいることを幸せに思おうって。前にkickoff-Tさんも言っていました。思い出してあげることが供養になるって。こうやってはっぴいきうぃさんや皆がコメントをくれて、そしてそれが供養になる、ヘレンも天国で大喜びしてると思います。はっぴいきうぃさん、本当にありがとうございます。なんだか前よりもっと元気になりました。