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2021年11月22日

引き継がれていくこと

キックオフNZのブログをご覧の皆様Kia Ora!!(*^^*)
kapottoです!

本日、11月22日に、私の家族で営んでいるお菓子屋の新店舗がオープンします。

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新店舗は、アルプスに囲まれた自然豊かな土地を表すデザインにしたそうです。


家業は、大正9年(1920年)から続く、和洋折衷のお菓子を取り扱うお菓子屋として代々引き継がれてきました。


現在、私の一番上の兄と二番目の兄が父から代を引継ぎ、4代目として家業を支えています。


去年で100年目を迎え、今年から101年目の節目として新店舗をオープンする運びとなりました。


100年間も地元の方々に支えられ、愛されてきたおかげで、今までやって来られたんだと思うと、とても胸が熱くなる思いです。


先代の父曰く、ことわざ「売り家と唐様で書く3代目」にあるように、同族経営の3代目で経営をないがしろにし、破綻しやすいと言われており、父が3代目を引き継いだ際は、本当に保守に徹することにしたそうです。


途中で何度も経営困難に見まわされてきましたが、2代目祖父と開発した人気商品を残しつつ、父が保守的に経営をほそぼそと続けてきてくれたからこそ、4代目である兄まで引き継がれています。


父の反面、兄は革新的な経営方針です。商品を開発し、情報もSNSやメディアを通じて発信していく経営に変更。地元のテレビ局の取材に応じたり、FacebookやInstagramには随時情報を発信したり、つい数か月前は有名アーティストもツイッターでうちの商品についてコメントしてくれたようで、反響がありました。


しかし、現在のパンデミックの影響があり、前年、今年と売り上げも下がってしまいました。


経営は決して楽な状況ではありませんが、これからも多くの方に愛されるお菓子屋でいてほしいと切に願っています。



私も幼いころから実家のお店を手伝っており、お店も、働いている人たちも皆大好きです。


こういう、新店舗設立という節目に手伝えず、立ち会えない事がとてもさみしく、海外から応援するだけなのはとても悲しい気持ちになります。


節目に立ち会えないのは残念ですが、ここまで繋いでくれている父、兄、家業を愛してくださってるお客様に本当に感謝したいと思います。


私自身が日本の伝統的な家に生まれ育ち、海外へ来て、新しい事をたくさん経験するのは、全く違うものを教えてもらっていて本当に価値があることだなと感じています。


その反面、海外へきて、改めて日本の歴史で尊重されてきた「和」や「つなぐ」事、前任者の思いを引き継いでいくのがいかに大切で日本の伝統文化であることを思い知らされます。


いつか、海外での経験を通じてなにか家業に役立てたら良いなと思うのと同時に、これからもこの伝統を引き継ぐ事にも支えていけたらと思います。

菓子庵石川
https://kashian-ishikawa.com/

創業101年目、「菓子庵石川」
いろんなところで紹介されています!

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ではまた次回!



ニュージーランドのココが知りたい!などのご質問や、要望など、
私のわかる範囲でお応えしていきたいなと思いますので、
コメントお待ちしています!

Au revoir!
See you soon!
Ka kite ano!

(kapotto)
posted by キックオフNZ at 04:00 | Comment(0) | 家族
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