kapottoです!
去年、Canterbury Museum のお話をしたことがありますが、この美術館ではテパパ博物館と同じく、時々期間限定の展示を行う催しがあります。
今回は昨年の11月末から、今月末まで行っている「Wildlife Photographer of the Year」展についてお話ししたいと思います。

年に一度、世界の写真家たちが撮った自然や動物の生活風景など審査し、表彰されたものを展示する展覧会でした。今回は2020年に表彰されたもの99枚を展示してあります。
それぞれ、14歳以下の部門、14〜18歳の部門、Young Adult の部門、Adult の部門、Adult 部門はさらに、Portpholio部門、Photojournalism部門、Urban wildlfe部門等と分かれており、それぞれに最優秀、優秀の写真が展示されています。
14歳以下でも、それぞれに写真家の写真に対するこだわりの視点がつづられており、14歳以下の子供が撮ったとは思えないような写真が展示されていました。
パンフレットの挿絵になっている絵も、14〜18歳の写真家が撮ったアラスカの熊が鮭を狩る写真であり、動物たちの生き様が伝わってくる写真です。

説明に、アラスカの熊は一日に最高で30匹の鮭を食べると書いてあり、アカロアサーモン(クライストチャーチ近辺で獲れるサーモン)の1.5倍はあるんじゃないかという鮭を30匹も食べるなんて、さすがは熊だと思います。

(ちなみにアカロアサーモンはとても美味しいのですが、脂がのっているので、通常切り身一切れ分で充分お腹が一杯になってしまいます。)
そのほかにも、自然の大自然を収めた写真や、身近な動物たちの生活風景を写した写真、自然の中でたくましく生きる動物たちの生き生きとした様を写した写真など、多種多様な写真が飾れらていました。
どれも美しく、写真下の説明欄には自然の中で生きる動物たちの生態行動や、ライフサイクル(生態系)の重要性を訴える事が綴られていました。
写真の中には、イタリアの絶滅危惧種とされるイタリアオオカミの写真がありました。
オオカミは人や家畜を襲うとされ、ハンティングの対象となっていた為に、生息数は1970年代に100匹ほどにまで減少してしまいました。
現在では、保護団体の努力の甲斐あって、イタリアオオカミは生息数は600〜700匹と、段々と生息数を増やしているそうです。
オオカミは主にシカを狩って生きています。大切な固有種の草木を荒らしてしまうシカの数を減らしてくれるおかげで、ある一定地域の森林環境がもとに戻り、生態系がもとに戻ったという調査事例もあります。
オオカミは確かに家畜を襲う可能性がある為、未だにオオカミはいなくていい存在だという人もいるようですが、オオカミによって生態系のバランスが保たれていたということを私たちは理解し、人間がむやみに自然の生態系を崩すようなことはしない方がいいのではないかと私は考えます。
他の写真では虎や、ヒョウは人の毛皮として狩られ、今も生息数がどんどん減っている事についても書かれていました。人間の自己中心的な考え方で、動物たちの命をむやみに奪ってはいけないと改めて考えさせられます。
このように写真を通して動物の事を学んだり、その動物が実は生態系の中でとても重要な働きを担っている事が書かれており、人間がむやみに自然を破壊してはいけないんだなということを勉強する良い機会となりました。

この展示会で私が最もショックを受けたことは次回に持ち越しです!!
ではまた次回!
ニュージーランドのココが知りたい!などのご質問や、要望など、
私のわかる範囲でお応えしていきたいなと思いますので、
コメントお待ちしています!
Au revoir!
See you soon!
Ka kite ano!
(kapotto)