kapottoです!
10月17日。カンタベリー大学は夏休みに入りました。

私のフラットメイトも、大学院に行くために最終論文2500ワードを書き終えました。

大学院に行くために、最終論文も良い成績で修めないといけない事もあり、卒業論文提出日1か月前ほどから毎日夜遅くまで論文や参考文献を読むのに忙しそうでした。

私はカンタベリー大学に通っているわけではありませんが、フラットメイト達の忙しそうな様子を見ていると、私が大学生だったころを思い出します。

しかし、日本の大学と、海外の大学は違うもののようです。
よく世間一般的に言われる「日本の大学生は人生の夏休みのようなものだ。」と言われるように、日本は大学に入る際の入試がとても難しく、高校生は名の知れた大学や、国公立大学を目指し、一生懸命勉強し、大学に入学します。
しかし、入学した途端、今までの勉強モードから解き放たれ、自分自身で親元を離れ一人暮らしを満喫し、お酒を友達と楽しむような生活が待っています。

これは、一例ですので、そうならない学生ももちろんいます。しかし、お金はないが時間はある学生たちは、自分たちで自分の時間を自由に使うことが許される為、自分で時間をコントロールしていかなくてはいけない責任が伴ってきます。
私も大学受験から解き放たれた後、親の学費の支援もあり、大学は本当に自由な時間が与えられ、とても有意義な時を過ごすことができました。

大学時代に今しかできないと思い、留学をした経験は、私の「日本の常識だけがすべてではない」と実感させられ、グローバルな視点、個性を受け入れることの重要さに気付かせてくれたかけがえのない経験となりました。

学業の方は、出席もきちんとしていましたし、単位も落とすことなく卒業することができましたが、いまいち自分には研究があっていないなと感じ、結局就職も研究職に志望することを辞めてしまいました。
では、ニュージーランドの大学入学に関してはどういう仕組みになっているかというと、
高校生(Year13)の時までに、NCEAのUE(University Entrance)という国家統一資格を得ると、入学試験なしで、大学入学へできるシステムになっています。
また、日本のように学位を取得して、卒業し、次のステップへ進む。
というよりは、
高校のときから、その学年できめられたカリキュラムを「修了」したという概念になっており、高校卒業というよりは、大学の入学資格を得たという感じです。
高校、ポリテク、大学のBachelorに至るまで、修了したコースのレベルは、すべてが連動しているそうです。
また単位も他の大学に適用できるらしく、取った資格はすべて国家統一でNZQAという機関で管理されるため、消えることはありません。
大学の1年目と2年目を、別の大学で受講することもできますし、一年休んで旅行やボランティア等に勤しむことも可能なようです。
しかし入学したのは良いものの、卒業するのが大変!!!
課題も多く出され、学期ごとの最終課題はとても膨大なようです。
中途半端な結果で課題を出すと厳しい採点をつけられ、単位を取得できないこともざらにあるようです。
私の前に働いていたカフェのスタッフの一人も大学3年次に上がる前に一旦ストップという形を取りました。
また勉強に復帰する場合には、自分の取得した資格はなくならないので、そのあたりはとても良いシステムだなと思います。
しかし、私の家の周りは大学が近い為、学生は夜な夜なクラブミュージックを流し、お酒を朝まで飲み散らかす人が多く、私たちも夜中にうるさくて眠れないなどの被害を被っています。
こういう学生は、本当に勉強をし、パーティーと学問でメリハリをつけているのか、私にはわかりません。
10月17日は最初の夏休みだったため、深夜までまたうるさくなるのかな。と思っていたのですが、まさかのとても静かな夜で、驚きつつ眠れたのですが、
あさ4時。いきなり大きなクラブミュージックがあちこちの家から流れ始め、パーティーが始まりました。

いきなり起こされた私たちは訳がわからなかったのですが、年に一度の夏休み初日の「ティーパーティー」という恒例行事なのだそうです。

朝9時に家の外に出てみると、お酒に酔った学生たちが仮装をして選挙に向かうところでした。(選挙に向かうことはとても素晴らしいと思いますが、お酒臭くて酔った状態で行くのはどうなのでしょうか。。。)
この行事はネットのニュースでも流れていて、とても驚きました。
このようなパーティーばかり楽しんでいる学生ばかりではないですし、学生はお酒を楽しむ時間があってもいいと思いますが、たまには近隣の人の迷惑にならないように行動を慎むということも覚えてほしいものだと、そのときは思いました。
まあ、そんなに酔っていても、投票に行くというのは、「意識の高さ」と言えるかもしれません。(言えるのかな?)
大学は自由な時間を自分で管理する責任がある。自由な時間がこんなに与えられているのだから、よく考えて、限られた自由な時間を使ってほしいと思いました。
日本の様に大学の単位を取るのが簡単で遊ぶばかりではなく、ニュージーランドの様に単位取得が厳しいところは、学生の行動が直に卒業に反映されてくるため、学生にとって自分で自分の行動に責任を取らせるという面ではいいシステムだなと思いました。
ではまた次回!
ニュージーランドのココが知りたい!などのご質問や、要望など、
私のわかる範囲でお応えしていきたいなと思いますので、
コメントお待ちしています!
Au revoir!
See you soon!
Ka kite ano!
(kapotto)