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2007年03月05日

Give&Takeのクラスルーム

今日は金曜日の授業なので、いつもそわそわしているクラスも超そわそわしている感じ。がく〜(落胆した顔)たらーっ(汗)ダッシュ(走り出すさま)モバQ爆弾

日本の高等学校だと通常、月曜日から金曜日の1時間目から6時間目までの授業を毎週繰り返しますよね。

ニュージーの高校は違うんです。DAY1からDAY6とよばれる時間割表に、授業がはいっており毎週授業が変わっていくんです。NEW次項有

例えば、先週の月曜日の1時間目が日本語でも、今週はスペイン語とか。だから先生方も、先週の金曜日は授業が少なかったが、今週の金曜は忙しいということもあります。

今日はそんな時間割の中で、唯一高校3年生のダブルがある授業がありました。2

ダブルというのは50分授業×2のこと。 

”きりーつ(起立)”(生徒) ”みなさん、こんにちは”(先生) ”先生、こんにちはー”(生徒) ”着席”(生徒)

と、どの学年の子達も、日本語のクラスはこんな日本形式のやりとりで授業がスタートします。演劇

金曜日だったので、先生が授業のはじめに”みんなは週末ランタンフェスティバルいくの?” と生徒に週末の予定を聞くと

”いくかもしれない” 
”お母さんが、フェスティバルで店を出すけどいかない” 
など 英語で答える子、日本語で答える子とそれぞれ。

”日本語で答えてください”とこちらから呼びかけると、生徒も日本語で話しかけてきます。普段、英語で生活をしている彼女ら。

dora070305_2.jpg日本語のクラスでは、日本語オンリーだとわかっていても、なかなか切り替えるのは難しいですよね。Doraも語学学校で、出会った日本人の友達と、英語オンリーで過ごしたことがあります。彼とはクラスメートで授業中はもちろん学校が終わったあとも、すべて英語。さすがに2週間目に、息切れしてしまいました。だから実生活で使う事がない日本語は特にイメージがつきにくい 
それでも日本語を勉強している人たちは将来、ビジネスや観光などで使うために習得に励んでいる。特に彼女らは日本語を勉強して4,5年たつので相当なモチベーションを保っている事がわかります。

”これはー(coal)” 
”せきたん” ”
これは(seikan tunnnel)"
"せいかんトンネル”
新幹線

と次々に英語の単語カードを生徒に見せ前回の授業で習った単語の復習 これはフラッシュカードと呼ばれるやり方で、生徒が答えられれば、先生もどんどんカードをめくっていきます。ぴかぴか(新しい)わーい(嬉しい顔)

今回は単語の復習も二回目ということで、みんな詰まることなく全体的にスムーズ。単語をきちんと取らせるために、黒板に英語の訳と日本語を並べて書いていきます。せきたん も 石炭 とかくと、一気に難易度がUP。クラスの中の台湾人の子は漢字のスペシャリストですが、その子以外の子はやっぱり難しい漢字。がく〜(落胆した顔)もうやだ〜(悲しい顔)

ちなみに僕も黒板に漢字を書くときは、すこしドキドキ。簡単な漢字でも、いざ書くとあれ?どうかくんだっけ?と思う事が。。。ふらふら

考えてみると、語学学校に通っていた頃、KIWIの先生で、

”私は英語のスペルが嫌い 私が黒板で書くスペルは信用しないで” 

と当時は、めちゃくちゃはなこといってるなーと思いましたが、今なら納得 俺の漢字は信用するな とは生徒にいえませんが。。。


単語のレビューがおわると、宿題の答え合わせ 今日は 

できる (be able to do)

を使った構文のチェックです。

野球をすることができる 
とか 
映画館に行くことができる 
といった感じ なかには 
映画館に行ける 
と 意味的には間違いではないけれど?

の答えも。そのときには、テキストを見直し、正しい日本語の構文を例に採点します。正しい日本語 使えてるようで使えていない

普段使っている日本語はもとより今、こうやってブログに載せている日本語も怪しい。。。英語よりも国語をまず勉強しろ と どっかの本で唱えていましたが本当にそうだなと、教える立場になって、リアルに実感します。

宿題のチェックが終わると、ユニットごとのトランスレーション。

日本語 → 英語へ彼女達が訳していきます。 

訳し方にも性格と同じように生徒達によって特徴があります。

6人の生徒を2グループに分け今日は、S、Y,Mちゃんの3人を受け持ちました。

dora070305_1.jpgMちゃんは、リーディング リスニング ライティングと 去年の日本語のクラスでは全て最上級の出来に値するSをとれる実力がある子。彼女の弱点は、やはり漢字の読み方。日本語学習者すべてが通らざるを得ない漢字。 日本語を母国語とする僕らでさえ思い出せない事があるぐらいだから難しいか?といわれれば難しい。Mちゃんが読めない漢字で詰まると、隣で漢字がある程度頭に入っているYちゃんから、教えてもらいながら読んでいきます。

Yちゃんは、

”先生これはなんですか?”

と日本語で聞いたり日本語で話したりを抵抗なく出来る生徒で、普段のコミュニケーションも彼女には日本語が多いです。

トランスレーションも細かく、正しい文法をつかって訳すことが出来るので、Doraがうっかりまちがった日本語を話すと、

ちがう"

と彼女からダメだしがくるほど。Mちゃんは、普段からいつもニコニコしながらギャグをとばしてくるおもしろい子です。その普段のギャグを日本語でいえたら、彼女が間違いなくNo1日本語口達者。彼女の読み方のスタイルはゆっくりながらも、丁寧に読み解く感じ。

やはり少人数のクラスのいいところは、生徒とのコミュニケーションが深くとれるところ。ここにいる6人はどの子も、真剣に日本語を学習しているのできっと将来日本語を役立てる事が出来ると思います。残念なのは、ニュージーランドでは日本語を話す機会がほとんどないこと。彼女達も授業以外で、日本語を話す機会はまずありません。それでも日本の文化 、ドラマやアニメをみて自主的に日本語に触れようとする生徒達の姿勢は、

英語を学習する者から見ても、彼女達から学ぶものも大きいです。

”Give & Take”そんな言葉がぴったりの職場です。

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(Dora)

posted by キックオフNZ at 04:39 | Comment(6) | TrackBack(0) | 仕事
この記事へのコメント
Dora さん、日本語教師楽しそうですね。人に何かを教えることで教えるほうが勉強になることも多いです。子育てでも、親も成長するといいますし。
Posted by Kickoff-T at 2007年03月05日 04:42
>Kickoff-Tさん

何でも知リ尽くして学ぶ必要がない人。僕はまだそんな人にあったことがないし、人間である以上、死ぬまで学習者なんだと思います。子育ても、いつ経験できるか分かりませんが、経験したい事の一つです。
Posted by Dora at 2007年03月05日 10:57
はじめましてInvercargillで中高と過ごした者です。私もタイプはできますが漢字を書く時はふと忘れてしまう事があります。Doraさんはどちらの高校で教えていらっしゃるのですか?
Posted by new yorker at 2007年03月05日 23:34
>new yorkerさん
インターカーギルというと最南端の街ですね。街によって教育制度はちがうんでしょうか?興味あります。オークランドのダイオセサン女子高ですね。現在はどの学年も制服はストライプ柄で、目立ってますよ。
Posted by Dora at 2007年03月06日 20:49
私の学校は毎週きまった授業だったようなきがします(とおい昔のことなのであまり覚えていませんが)私の学校ではform4からform5(現在ではそういった学年の呼び方はしないんでしたね)になる時に制服が変わりましたがそういった制度がもうNZ全ての学校でなくなったのですか?
Posted by new yorker at 2007年03月07日 09:08
>new yorkerさん
へーnew yorkerさんの学校は、日本の時間割と同じなんですね。今の学年の呼び方はyear8とかyear12 って呼んでますね。制服も1年ごとに柄が変わっていきます。私立なので、いろんなことにお金かかってますよ。
Posted by Dora at 2007年03月07日 11:21
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