あっという間に私がこちらでブログを書かせて頂く最後の回になりました。
最後の回ですし、私にとって1番大きなテーマである英語についてお話ししたいと思います。

そもそも私が英語に興味をもったのは、小学生の頃でした。
まだその頃は英語を習っている人も多くはなく、人があまりやっていない事をするという事が嬉しかったのと、知らない言葉を少しでも理解できたり話せたりする事が楽しくて、英語の勉強ってなんて楽しいんだ!と感じたのが始まりだったのです。

いつかも少しお話しした事があったかもしれませんが、その頃は和英辞典を本代わりにして暇があれば読んでいたり、学校でも海外から来ている先生と接する機会があれば、今にして思えば大して話もできないくせに、ものすごく積極的に話しかけたりしていたものです。
高校に進み少し英語からは離れていたのですが、その後に進んだ専門学校での海外研修の際(オーストラリアに行きました)も、恐れもせずに道ですれ違う人に話しかけてみたりしていました。その頃は日常会話すらままならなかったのに、若さとはすごいものですね。今思えば、10代の頃はものすごい好奇心のかたまりだったような気がします。
それが20代に入り、いつの間にか自制心が働くようになり、10代の頃にはあんなに簡単にできていた“自分から飛び込んでみる事”をとても難しく感じるようになってしまいました。その自制心がいい影響を与えてくれないのがこちらでの生活なのです。
あんなに楽しくて仕方が無かった英語に囲まれて生活できるという事が、本来ならすごく嬉しい事のはずなのに、一時はすごく得意だった(だと信じていた)英語が思うように話せない事、ネイティブの中に入ってしまえば尻込みしてしまう事、そして何より、間違える事を嫌だと思ってしまう事などが邪魔をして、自分から飛び込んでいく事をためらってしまうのです。
これでは年数を重ねるばかりで英語は上達しないと分かっているのに、一歩踏み出す勇気を出す事がなかなかできずにいました。
それを本気で変えようと思う事ができたのが、ついこの間、就職活動の為に一時帰国をしていた時でした。
その時は金銭面での心配もあり、大学のプログラムをBachelor (3年)からDiploma (1年)に変更しなければいけなくなるかもしれなかった時で、“ニュージーランドにいられるのも、もうあと1年を切ってしまっているかもしれない”と改めて考えた時、英語を思うように話せないのが嫌だとかネイティブみたいに話せないのが恥ずかしいとか思っている場合じゃないと、心から思ったのです。
どの状態の英語であっても、話をしてみない事には、自分の思っている事も相手の考えている事も分からないし、そもそも英語のネイティブではないんだからネイティブみたいに完璧に話せる必要はないのではないかと、間違えても完璧ではなくても、インターナショナルの自分にできるベストを尽くせばいいのではないかと、ようやく思えるようになりました。

そんな事は当たり前に分かっていたはずなのに、どこかにあった格好つけたい気持ちが、そこから自分を遠ざけていたのかな、とも思います。
なんだかまたゼロに戻ったような気がしないでもないですが‥とにかく今目の前にある事から逃げる事はせず、精一杯頑張ってまっすぐ進んでいきたいと思います。
最後に、
ニュージーランドに限らず海外はどこもそうかと思いますが、周りを見渡せば、本当に色々な人がいます。
私のように一度働いてから大学に入り直す人などざらにいますし、お父さんやおじいちゃんになってから大学で学んでいる人もいます。
ここで働いている間に本当にやりたい事が見つかって、全くゼロの状態から新しい事に挑戦している人もいます。
“普通”の道とは少し違う道を進むという事はそれなりのリスクも当然伴いますし、大変な事も多いです。でも、その分たくさんたくさん引き出しを増やす事ができると思いますし、そこで得られる物の価値は計り知れないと思っています。
月並みな言葉ではありますが、本当にやりたいと思うのであれば、本当にその為に自分が努力できるのであれば、何かを始めるのに遅すぎるという事は絶対にないと、私は信じています。
そしていざ自分の決めた道を進みだす事ができたならば、悩む事があっても辛くても、逃げずに言い訳をせずに、ただひたすらにまっすぐ突き進むのみだと思います。
周りと自分を比べてその違いを嘆くのではなくて、そんな違う事を出来ている事実に感謝する事ができれば、きっとその道を楽しむ事ができるのではないかと、信じています。

どんな道を進んだとしても、その自分が選んだ道を精一杯楽しめたらいいですよね。
これを読んでくださっているみなさんが、楽しい人生を送れますように。ニュージーランドから願っています。



(まみ)
いろんな経験をして、いろんなことを考えて、成長されているのがよくわかります。この記事を読んで、私もなにかやろう、という気持ちになりました。
これからも楽しく元気で過ごしてください。ロトルアから応援しています。
こちらこそ長い間ありがとうございました。
こちらで書かせて頂く事が、改めて自分自身に問いかけてみたり、より深く考えてみたりするきっかけになっていたように思います。きっと大事なのは、どんな道を選んだかよりも、それによってどれだけ自分が成長できるかなんでしょうね。おばあちゃんになっても成長し続けられるような人生であればいいなと思っています。
本当にありがとうございました。素敵な夏をお過ごしください!