
日本で働いていた所はそれこそ”お客様第一主義”でしたし、日本のそういった徹底された接客に慣れてしまっていた私は、こちらのスタイルに慣れるまでは、’そう来るか!’と驚きの連続でした。

中でも印象に残っているのは…
卵を切らしていたのでスーパーに買いに行った時。
そういえばちょうどイースターシーズンで、商品として出されている卵のいくつかには、卵に貼って簡単にイースターエッグのデコレーションができるシールがおまけとして入っていました。それが可愛かったので私もそのおまけ付きの卵を選びレジに持って行ったんです。
そのレジ担当のキウィ(NZ人の愛称です)のお姉さんがずっと卵をスキャンせずになんだかすごく観察してる…?と思ったら突然大興奮!!それを見たとなりのレジ担当のお姉さん(もちろん仕事中)も参加し、
’これ可愛いねー!!!イースターエッグ作るの!?’

と私も交えながら更にお姉さん2人は大興奮。相当お気に召したようで、そのはしゃぎっぷりはかなりのものでした。あのお姉さんたちもあの卵買ったのかな〜♪
後日、今度は梅酒が恋しくなり、またスーパーに買いに行くと、今度はレジのキウィのお兄さんが梅酒に興味津津。
’自分もずっと梅酒が飲んでみたかったんだけど、どうやって飲むの?’から始まり、1番おいしいのはロックかストレートかそれともソーダ割りなのか、最後に梅は食べるのか、ホットで飲んでもおいしいか等々、梅酒についてかなりの質問を繰り出した後、
’じゃあ今晩梅酒楽しんでね〜!自分も今度試してみるからね!’
といい笑顔で見送ってくれました。
店員さんとお客さんや、運転手さんと乗客などがずっと楽しそうにおしゃべりしている所はよく見かけるのですが、実際に自分がそれに参加したのはこの時が初めてだったので、とても印象に残っているんだと思います。日本ではそういう事ってなかなか起こらないですよね。

NZの人たちは、なんだか皆すごく自由です!品出しのお兄さんたちも歌いながらノリノリで品出ししてるし、お客さんもまったく気にする様子は無いし、なんだか皆楽しそうでいいな〜と感じるのが私にとってのこちらのスタイルです。日本の接客は素晴らしいし、行き届いた心配りに帰国する度に感激しますが、私はこちらの接客もなんだか楽しくて好きです。まったくタイプの違う接客スタイルですよね。
終始むすーっとしている人ももちろんいますが、それはこの国に限った事ではないですしね。
接客スタイルひとつ取っても、その国の特徴というか雰囲気というか、そういったものが見て取れる気がします。
こういう違いも、私にとっては海外生活での面白い所のひとつです。
日本からNZへ来ると、そのおおらかさ(何においても)に戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
私も1番最初にNZへ来る前に、日本からメールでホームステイの手続きをしていたのですが、ホストファミリーが決定したかどうかの連絡が日本出発3日前までまったく無く、その時はさすがに’いい加減にして!!!’と思いました。何度も催促のメールを送ったり電話をかけたりしたものの一向に連絡は来ず、出発3日前になって’今までホリデーだったの〜!ホストファミリー決まったよ!’という、なんともフレンドリーなメールを受け取りました。うーん…あの時は本当に焦りました。
ビザ関係や入学手続き関係等はとてもとても大事なことなので、しつこいくらいに催促した方がいいかと思いますが、日常生活においては、私もできる限りおおらかに、楽しめるように、と心がけています。

NZと日本の性格は全く違うので、同じものを求めることをしなければ、楽しみやすいのかなと思っています。
それでもいろいろと戸惑うことはありますが、何事も経験ですよね!

(まみ)
コメントありがとうございます。
そうですね、何事も楽しく、というのはとても素敵なことだと思います。