以前にも書いたバスについてですが、オークランドに旅行される方に一つ情報です。
オークランドCBDという中心街を走るシティサーキット(現在の名前はシティリンクに変更)というバスがあります。
真っ赤なバスです。
以前は無料で利用出来ていたそのシティリンクですが、今年に入り、一回50セントの乗車賃がかかるようになりました。
ただし、HOPカードというプリペイドICカードを持っていると無料になります。
最近のことなので、載っていないガイドブックもあるかと思いますので、ご報告しておきます。
さて先日、学校の授業でColonisationという授業がありました。
Colonisationとは植民地化ということで、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の歴史を学び、それが今にどう影響しているかを考えるという授業です。
ニュージーランドは1840年にワイタンギ条約というマオリ族とイギリスの間で条約を結び、その後独立国家となりました。
その条約と履行に関しては多々問題もあります。
いろいろ複雑なので、詳細は省くとしてその条約をもってニュージーランドはイギリスの植民地となったのです。
で、その授業の中で、植民地化の影響を考える為に他の同様の歴史を持つ国と比較するということがありました。
クラスメイトはインド、フィジー、中国、韓国、タイの出身。
特に韓国、中国の生徒が多いのが私のクラスです。日本と中国、韓国の間では植民地政策において緊張がありますので、微妙な空気になっていました。
でも、第3国の目がある中でそのような事実を客観的に話し合えるというのはとても良いことだと思いました。
このような経験も、ニュージーランドに来たからこそできたものだと思います。
繊細な事柄だからこそ、客観的に話し合うことが今後の関係に必要なのだと思いました。
でも、その授業の中で自分の知識の至らなさに少し恥ずかしく感じた私です。
日本が植民地政策をとった国がどこからどこまでなのかもはっきり分からなかったし、どんな政策をとったのかも具体的には分かりませんでした。
国際的な教養として自分の国に関してはその点を認識する必要を感じました。
以前、とあるひとから「日本はいつ独立したの?」と聞かれたことがあります。いままで考えたこともなかったので、その答えもしどろもどろでした。
「え〜と、昔から独立していて、国ができたのは、え〜といつだったかな?」のように…。
聞いた相手も、まあいいやという感じでした。

以前から思っているのですが、外国にくると日本にいる時以上に日本人を意識することがあります。
意識するというか、日本を客観的に見るようになると言った方がいいかもしれません。
言葉を学ぶ以上に、文化を学ぶということができるのが、海外留学の意義だと私は感じています

(しゅう)
知識だけでなく、むしろそれらに対する自分の考えをどう伝えるかが確かに大切ですよね。そう感じます。
私も日々勉強していきたいです。