
先日、日本で働いていたときにお世話になった人から連絡をいただきました。その人は、同業者で、年齢は私よりも30歳近く上の人で、ポジションだってなんの役職にもついていなかった私とは違い、責任のある立場にある人です。
私も、すごくお世話になっていたのですが、今回連絡を頂いたのは、ある仕事の相談でした。日本を離れると、自分のことを覚えてくれているだけで嬉しくなりますが、仕事の相談をしてくれたのは、本当にありがたいなと思いました。元々、その人のことは尊敬していましたが、年齢やポジションに関係なく、尋ね、頭を下げることのできるその人の態度に、ますます尊敬を強くし、私も、こんな風に歳を重ねたいなと思いました!

ニュージーに来て、よく聞く言葉に「ニュージーランドはフラットヒエラルキー」があります。
以前に、「ニュージーランドのいいところは職業差別がないところだ」と言っていた人がいるという話を書きましたが、就職活動をしていると、逆に本当にそうなのかな?と思うようなことに出会いました。
それは、就職活動をしながら、ビザのことを調べていたときのことでした。
海外から移民として、または短期間労働者として働くためには、持っているスキルがどのレベルなのか?を申請する必要があるのだと聞き、ANZSCOというサイトで自分が探している仕事のレベルを調べてみました。
自分の探している仕事以外にも、色んな職業名を入れて調べてみましたが、それぞれの仕事にレベルがつけられています。
これ以外にも、学歴もレベルに分けられます。
職業や学問によって難易度に違いがあるのは、わかりますが、このシステムだけを見ると、職種でレベルを分けるなんて、どこがフラットヒエラルキーなんだと思ってしまいそうです。

ニュージーランドがフラットヒエラルキーだという話は、こんなことではなく、もっとソフト面のことを指しているのだと理解しています。だから、逆に、こんな風にレベルをつけても問題にならないのかな〜と思いました。
日本では、逆に職業や学歴をレベル分けすることを好まず、意識の中にヒエラルキーが存在しているような気がします。
これは、ニュージーランドで出会った日本人企業で働いている日本人と話していた時に、ワークメイトやキウイとは話し方が違うなと感じます。
仕事の話をするときに
「こんな仕事でもさ〜」とか
「○○の仕事なんか〜」と言っているのを聞くと、
やりたくない仕事をやっているのかな?とか、
仕事がおもしろくないのかな?とか、
人によっては職業によって、大きな優劣があるように聞こえたりします。もちろん、自分の仕事のことを話すときは、謙遜も含まれているのだと思いますが・・・
そういう私も、ウエイトレスのバイトをしていると話すときに「ただのウエイトレスです」と言っていることがあります。
あるキウイの人は、私がそう言っているのを聞いて「ウエイトレスの仕事は重要な仕事だ」と言っていました。相手に、ネガティブに伝わったのだと思うのですが、私がやりたい仕事とは違うからという前置きがなかったら、私がウエイトレスという仕事を軽視しているという風に誤解もされかねないので、気をつけようと思いました。
ニュージーランドが本当にフラットヒエラルキーなのか、どうかは、出会った人の人数が少ないので正直よくわかっていませんが、少なくとも、この約1年、私が出会った人たちのなかで、ヒエラルキーを口にする人はいませんでした。
(manuka)
こんばんは。ご無沙汰しております。
仕事のレベル、スキルのレベル…なるほど〜と思いました。SW(PSW)はどうなんでしょうか。
日本における「意識の中のヒエラルキー」には納得です。ただ、ここ田舎(笑)では、学歴以上に、「○○高校出身(それも進学校)」が大きく影響する気がします(この部分はあからさまです)。同族意識というか…、それにより恩恵を受けることもありますが、そうではない場合、排除される危険もあります。
自分の中の基準について考えてみようと思った日記でした。
「ヒエラルキー」ちなみに英語の発音は、ハィラキになるんですよ。 :)
日本にも外国人がワークビザを申請する時には、同じようなレベル分けがあるんですかね〜