「留学して、語学力がついた!」
どちらもよく聞く、留学してよかったことの体験談です。
しかしながら私にとって留学して一番よかったことは、実は「自己管理ができるようになったこと」だったりします。
恥ずかしながら留学前、片づけが大の苦手だった私。
家族は皆きれい好きだったにもかかわらず、どういうわけか私の部屋だけごちゃごちゃ。
「よし、今週末こそ片付けるぞ!」と奮起し、クローゼットの中身を引っ張り出しては週末中に収集がつかず、変わり映えしないか余計ひどくなったまま次の週に突入・・・ということを繰り返していました。
この流れを断ち切ってくれたのが留学への出発です。
エコノミークラスへ持ち込める荷物は20キロのみ。本当に必要なもの、貴重品しか入りません。
ステイ先に到着し、かばんの中身を全部出してもたかがスーツケース1個分。
生活はきわめてシンプルになり、完全に自分の持ち物を把握した生活を送るようになりました。
これで驚いたのが、物が少ないと物の管理や掃除が楽だということ。
それまで四苦八苦していたのが、家中の掃除を引き受けるまでになりました。
また、持ち物を把握することで同じようなものを二つ買ってしまうという無駄遣いが減り、買い物に行って何が必要かわからず延々と悩んだりすることもなくなりました。
これだけでも十分な進歩だったのですが、さらに良かったのが現在同居しているフラットメイトとの出会いです。
実家がレストランを経営しており、小さい頃から手伝いをしている彼女の掃除の腕は天下一品。
彼女が掃除をはじめると私も参加し、いろいろな技を教えてもらいました。
彼女は身なりもこぎれいで、洋服の着こなしや部屋の家具の配置のアドバイスもくれる、大切な友人のひとりです。
ごちゃごちゃ部屋から脱出した私ですが、今でも月に一度は持ち物を全てスーツケースにつめ、持ち物の確認と掃除をしています。
物に囲まれた生活から物がなくなると、自分のことがはっきり見えます。
「片付けなきゃってわかってるんだけど、しんどいなあ」
と物の中に寝転がっている方、ちょっと恥ずかしくて言い出せないだけで、意外といるんじゃないかと思います。
思い切って、スーツケース一つで旅に出てみてはいかがでしょうか。
物質面でも精神面でも、要るものと要らないものが見えるようになるかもしれません。
ニュージーランドは今、春真っ盛り。
スーツケース1つに薄着で旅をするのには、絶好の季節です。


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(Noby)
捨てる選択肢、選ばないという選択、勇気が要りますね。
最初スーツケース1つで出発するときは不安で仕方ありませんでしたが、今は「物を持つということは、持ち続けるという手間もかかるということなんだな」と感じています。
最初は不安でも、一度持たなくなってしまえばとても快適です。旅行にもすぐいけるし、もともと物が少ないので、物をなくすこともありません。
何かがなくてものすごく困ったりすることもなく、今も快適に暮らしています。
私は詳しくないのですが、風水に詳しい友人が「物を捨てるのに後ろ髪を引かれる思いがするのは、物がパワーを持っているから。でも、ほしくないものを使いもせずに持ち続けるのは物にも失礼だし、物の持つパワーがマイナスに働く。だから捨てたほうがいい」と言っていました。なんとなくわかる気がします。
まだきれいなのに全然使わないものは、私は寄付ボックスに入れています。
自分もすっきりするし、どこかで誰かが喜ぶしで一石二鳥です。