
風の音で目が覚め、リビングでコーヒーを飲んでいるとフラットメイトが起きてきました。
Noby「風強いなあ」
フラットメイト「でも天気は悪くないよね」
・・・というわけで、トランピングにいくことにしました。
目指すはクライストチャーチから北西に50キロ、Mt. Thomas自然保護区です。
保護区へ入る入り口付近で、運転していたフラットメイトがひとこと。
「しまった、ガソリンがない」
地図を見ると、保護区入り口からトランピングコース入り口までは結構距離がある模様。仕方がないので、先にガソリンを入れにいくことにしました。
しかし、走っても走ってもガソリンスタンドがなく、私たちはどんどんあさっての方向へ。給油がすんでから地図をみてみると、目的地から20キロほども離れてしまっていました。
どう行くのが一番近いかなと考えていると、面白そうなものを発見。‘4WDトラック’です。ガソリンスタンドの人曰く、四輪駆動車で走る、未舗装道路なのだとか。
車も四駆だし、せっかくだから行ってみよう!というわけで目的地を変更し、そちらへ向かいました。
トラックは谷の底からはじまっているようで、トラックに向かうまでが結構な山道。「これ、もう始まってるんじゃないの?」と言いつつ進みます。
しばらく走ると、4WD以外は立ち入り禁止と書かれた柵が。
助手席に乗っていた私が柵をあけに外へ出ると・・・ふきとばされそうに強い風!
なんとか柵を開けて中に入ると、見慣れた風景に異変が。
目の前に牛・羊・・・柵にかこわれておらず、完全放牧状態です。
てっきり個人の農場に迷い込んだのかと思ったのですが、そうではない様子。
しばらく進むと、道の真ん中に草をはむ羊たちが。

ゆっくり近づくと一目散に逃げ出したのですが、なぜか車道沿いを逃げるために私たちが追い立てている形に。

やっとわき道にそれ、こちらを見つめる羊たちはなんともうらめしそうな顔をしていました。
悪気はなかったんです、ごめんなさい。

しばらく進むと、道が途切れて目の前に川が。
地図を確認すると、川の中に点線で道が描かれていました。これは渡るしかなさそうです。
フラットメイトがアクセルを踏むと、大きな段差の後、車は川の中へ。
ガタン ザブーン!! ギャーーー!!
うるさい、だまれー! ギャー!!!
・・・と、車内は大変なことに。
ボンネットぎりぎりまである水の中を進んでゆきます。
この後もいくつか小川を横切り、砂利道、でこぼこ道をゆき、3時間後に公道へ出ました。もうへとへとです。
3時間も?!と思われそうですが、この道は村と町との間の通路も兼ねているためかなり長め。
たまーに谷にある村に向かう人とすれ違うと、お互いに挨拶を交わします。
お腹がぺこぺこだったので、帰り道にカフェに寄り、家に帰って爆睡。
翌朝コーヒーを飲もうとリビングへ行くと、何者かが4WDトラックについて調べた形跡が。

4WDトラック、しばらく行き続けることになりそうです。


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(Noby)
ちょっと調べてみたところ、どうやら4WDトラックには数種類あるようです。
1つ目は楽しむために作られた人工4WDトラックで、短いコースの中に様々な障害物が設置されているもの。何かあれば係員さんがきてくれるので安心です。クライストチャーチから一番近いのはHanmer springsにあるトラックです。
2つ目は私たちが行った、未舗装道路です。山奥にある村への道を兼ねているものが多いので、24時間いつでも行けます。場所によって、今回の記事のような起伏の多いところ、単なる砂利道のところ、様々なようです。
3つ目は、通行規制のある林道です。オフロードドライビングの雑誌に出てくるような本物がこれです。普段は入り口に鍵がかけられているので、村か管理業者に事前の問い合わせが必要です。
次は3つ目の、本物のコースに行ってみようかと企画しています。また様子を報告しますね。