留学生に配慮のある優しい男の先生なのですが、先日突然個人的な呼び出しがあったんです。
「ま、まさか試験に落ちたのか?!」と、どきどきしながらジョン先生の部屋をノックすると、
「やあNoby,まあ入って入って」と、いつもの調子のジョン先生が。
「何か重要なことですか?」と私がたずねると
「いや、多分そうでもないよ」とジョン先生。安心して部屋に入ります。
ジョン先生「早速話なんだが・・・」
Noby「はい、何でしょう?」
ジョン先生「君は・・・日本人男性について、どう思うかね?」
Noby「は・・・はい??

私の予想をはるかに上回る、難解な(?)質問です。
Noby「あの・・・ジョン先生、どうしてそんなこときくんですか?」
ジョン先生「いや、実はだな、あの・・・」
Noby「???」
ジョン先生「娘に日本人の彼氏ができたんだ」
なるほど!それでそんな質問を・・・
でも‘日本人男性’とは範囲が広すぎます。
Noby「先生、日本人男性にもまじめな人から怠け者までいろいろいますよ」
ジョン先生「ふむむ、そうか・・・」
Noby「Kiwiの男性とその辺りは同じですよ。若干内気な人が多いかもしれませんけど。」
ジョン先生「そうなのか・・・」
Noby「彼と娘さんとの間の、コミュニケーションはうまくいっているんですか?」
ジョン先生「問題ないようだが・・・」
Noby「じゃあ、100%そうとはいいきれませんけど、努力家なんじゃないでしょうか?少なくともそれだけ英語を勉強して身につけたんですから。」
ジョン先生「なるほどなあ。どうもありがとう」
その後少し雑談をして、その日は家路につきました。
数日後。
「Noby,ちょっと研究室に来てくれないか、娘が来てるんだ」とジョン先生が私を呼び止めました。
早速ジョン先生の研究室へお邪魔します。
しかし・・・娘さんがいない?!
Noby「あの・・・娘さんはどちらに?」
ジョン先生「あそこだよ、窓の正面」
指された方を見ると、小柄な女の子が絵の具で絵を描いていました。
Noby「

話の内容から、娘さんは高校生くらいだと思い込んでいた私は拍子抜け。
そんな私を、娘さんは不思議そうな目でちらっと見て、再び絵を描き始めました。
茶と金の間の、なんともきれいな髪の色をした可愛らしい女の子です。
Noby「娘さんに彼氏のこと、きいてみましょうか?」
ジョン先生「いやっ、やめてくれ、この話を僕が知っているのは秘密なんだ!」
と、ジョン先生は慌て気味

じゃあなぜ私を呼んだんだ、という疑問が頭をもたげましたが、顔を赤くしたジョン先生があまりにも可愛らしかったので、そんなことはどうでもよくなりました

「娘さんもまじめで優しそうだし、いいお付き合いなんじゃないでしょうか?娘さんにしっかり話しかけてあげてくださいね」と私が耳打ちすると、
「もちろん!」といいつつジョン先生はちょっと照れくさそう。
何も知らない娘さんと、ちょっと赤くなったジョン先生がとてもほほえましく見えました。
日本もニュージーランドも、娘を思う父の気持ちはどうやら同じもののようです


ほほえましいですね、という方。
いい先生ですね、ジョン先生は、という方。
父を思い出しました、という方。
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(Noby)
ゴールデンウィークは、たくさん楽しめましたか?お仕事がんばってくださいね。
父親の気持ちは世界共通なんですね :)
最初にホームステイをした家庭に娘さんがいたのですが
結構さばさばとした家庭だったので「ニュージーランドはこんな感じなのか」と勝手に思い込んでいた部分がありました。
ジョン先生を見ていて、ほっとするというか、何ともほんわかとした気分になりました(ジョン先生は一生懸命なのですが・・・ごめんなさい先生。)
Kickoff−Tさんも、いいお父さんをされているんでしょうね◎
まだ彼女がいなそうな我が弟が逆に心配な姉です(笑)
ジョン先生、めちゃくちゃ可愛かったです。
弟さん、実はお姉さんの知らないところですてきな彼女がいる・・・なんてことはないんでしょうか?身内に紹介するのは、ちょっぴり恥ずかしいものですし :)
・・・なんていいながら、私も自分の親類を心配しています 笑