まずは、ペンギンとその営巣地の紹介から。
コロニーは、カンタベリー地方オアマルに位置しています。
クライストチャーチから車で3〜4時間、国道1号線をひたすら南下したところにあります。
ここに住んでいるのが「ブルーペンギン」・・・世界最小のペンギンです。
海に面した斜面に穴を掘って、つがい(+ヒナ)で暮らしています。
ペンギンコロニー観察時、残念ながらこの巣には近づくことができません(近くにセットされているビデオカメラの映像を見ることはできます)。
ではどうやってコロニーの観察をするのかというと・・・
漁から帰ってくる群れを、待ち伏せするんです。

待ち伏せというと何だか気合のいる作業のようですが、そうでもありません。
彼らはいつも決まった時間に決まった場所に帰ってくるので、そのルート上で静かに待つんです。
必須アイテムは2つ。
夏とはいえ冷たい南極からの海風を防ぐための防寒着と、ペンギンの表情まで見るための双眼鏡です。
ニュージーランドの夏の日没は9時ごろ。
8時45分頃から、ルート上につくられた観察スペースで彼らを待ちます。
待つこと15分。
沖にいる船から、200頭ほどの群れが海岸へ向かっているとの連絡が。期待が高まります。
さらに待つこと15分。
海岸に打ち寄せた波の中に何かが!!
おーっ!!ペンギンだ!!

観客から歓声が上がりました。
係員さんは「ペンギン上陸です」といっていましたが、実際は上陸というより「打ち上げられた」という表現が正しい感じです。
寝転がったまま波と一緒に打ち上げられて、引く波に流されないように手足をばたばたさせていました。
おいおい大丈夫か?という感じですが、足の短い彼らにとって、これが最適な方法のようです。
しかしやっぱり目が回るらしく、やっと立ち上がると目をしぱしぱさせながらしばらく休憩。
その間も沖からは残りの個体が次々と上陸してきます。
休憩が終わると、彼らは再び移動を開始しました。
短い足で岩場を一生懸命登る姿を見ると、思わず「がんばれ!」と応援したくなります。

岩場のてっぺんは平坦になっていて、ペンギンの巣が点在しています。
岩場のてっぺんにたどり着いたペンギンたちはまた一休み。
その間にも次々と別のペンギンたちがやってきて、岩場のてっぺんには大きな群れが出来上がります。
そして・・・
よーいどん!と誰かが言ったかのように、群れがいっせいに走り出したんです。
いっせいにとは言っても、目指す方向はさまざま。おなかを空かせたヒナの待つ、自分の巣へ帰るんです。

1時間〜2時間ほどで観察は終了。
余韻にひたっていると、思わぬおまけが見られました。
なんと、私の車の前に「迷いペンギン」が現れたのです。
ヘッドライトに驚いてバタバタと走っていってしまいました。
無事巣に帰れているかな?と心配したのですが、ペンギンコロニーの職員さん曰く「迷いペンギン」は毎日数個体現れるそうで、帰巣に関しては心配ないものなのだそうです。よかった。
ペンギン観察後、すっかりハイになってしまった私とフラットメイトは、「この足でWanakaに行こうよ!」と、Oamaruからさらに3時間遠くにあるWanakaへ。
氷河湖の石(氷河で磨かれて、宝石みたいにきれいなんです)を拾って帰りました。
帰宅後グッタリ、即爆睡。
ものすごーく疲れましたが、最高に充実したペンギン観察旅行でした。


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(Noby)
クライストチャーチからオアマル、そしてワナカと1日で行ってまた戻ってくるというのも、かなりの距離ですね。さすが若い。
200頭向かっていたらしいんですが、実際上陸してきたのは半分ほどでした。
あとは迷ってしまったんでしょうか?気になっています。
体長は大人で30センチしかありません。世界最小です。ぬいぐるみみたいで可愛らしかったです。
フラットメイトも私も免許があるので、疲れたら運転を代われるのが大きなメリットです。
一人だったら、こんなに無茶できないですね^^;
フラットメイトのほうが3歳若いので、私が引っ張られている感じです。