この一週間クライストチャーチは雨続きでした。気温も上がらず、洗濯物も干せないまったく困った状況です。

わがフラットではネットオークションで45ドルで落札した乾燥機がフル稼働しています。
今わたしが取り組んでいることで、大事にしたいと思っているものがいくつかあります。ひとつは10月から書き始めた長編小説の執筆、あともうひとつは、来月リニューアル予定の自分のサイトの制作です。わたしは自分のホームページを持っていて、過去の作品などをコンテンツとして置いているのですが、今独自ドメインも取って新サイトを準備しているところです。

自己紹介のときにも書きましたが、わたしは日本で携帯小説の仕事をさせてもらっていました。今その仕事は休業中なんですが、ニュージーランドに来てからある物語の道筋が見えてきたのと、OpenOfficeというソフトで日本語の縦書きの文章が書けるようになったのをきっかけに、長編小説を書き始めました。書き始めて3ヶ月近くたちますが、原稿用紙で言うと52枚、文字数にして21000字を超えました。が、まだ起承転結の承くらいです。舞台は日本で、ニュージーランドはまったく出てきません。たぶん書き終わるのは4月か5月以降になると思います。
新サイトの作成は以前からやりたいという思いがあったのですが、たまたまフラットメイトが大学でコンピュータ専攻でくわしかったので、彼に紹介してもらったGoogle Appsというサービスを使って制作費ただで作っています。コンテンツとしては小説のギャラリー、ミニブログ、リンク集などで、以前WEB関係の仕事をしていたわたしから見ても便利なツールだなと思いながら、ちまちまページを作成しています。
わたしにとって小説とデジタルというのはけっこう古いつながりでして、まあ物語を書くのは中学生のときから好きでした。また同じころ、学校のパソコンクラブに入って簡単なプログラムでゲームやグラフィックを作ったりしていました。その後大学生のときバイトで貯めたお金でMacを買い、児童文学研究会というサークルで小説を本格的に書くようになりました。自分の書いたものが活字になる喜びというものを、ここで知った気がします。

今自分が取り組んでいるこれらのことは、趣味といえばそれで片付けられるかもしれません。ただ、一時体調不良で小説が書けない時代もインターネットから遠ざかった時代もあったわたしには、今のこの状況は非常に恵まれていると思います。お金になるならない以前に、自分が情熱を持って取り組めるものがあるということに、ありがたさを感じますし、それがニュージーランドでできているという事実に驚きも感じているのです。
小説に関してはもう一つうれしいことも最近ありました。サークルの後輩だった友人たちが自主制作で文芸誌を作っているのですが、以前短編小説を寄稿したところ、先日無事発行されたと連絡を受けました。わたしの作品がまた別の形で陽の目を見たのです。わたしはニュージーランドにいるためまだ現物は手にとっていないのですが、新たな読者との出会いを実現したことにうれしさを感じます。早くも次号への参加もお声をかけていただき、ぜひ前向きに検討したいなと思っています。
新サイトのオープン予定は2010年2月10日の予定です。2010つながりで決めています。このブログもそうですが、インターネットを通じて発信できる思いに、ニュージーランドでの経験を生かせたらと思います。そして書くことと伝えることは、一生を通じて続けていきたいと思います。


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(hisawo)
・・・小学生の頃400字の作文がかけなかったり、こちらの大学院レポートの3000語にものすごい時間がかかったのを思い出しました。
本当に文章を書くのが好きなんですね。
すごいなあ、と思うと同時にうらやましさも感じます。
ところで、今日クライストチャーチはやっと晴れましたね。
私の家も近所の家も、洗濯物が風をうけてひらひらしています。
小説は長編短編関係なくいい作品はありますが、今回はどうしても内容上長編になっています。文章を書くことが好きということと得意ということは必ずしも一致しないので、日々精進しなくてはと思います。
お天気はほんとここのところなかなかよくありませんよね。困ったものです。
はっぴぃきういさん
フィクションノンフィクションに限らず、自分の伝えたい思いが形になり、人に届くところに面白さを感じています。そういう意味でわたしの場合書き上げるだけでなく、他者に読んでもらうことで始めて完成するのかもしれません、
Kickoff-Tさん
うわ、その質問、実は一番答えるのが難しいです。短編のときはほんとにパソコンに向かって考えながら書くこともあるのですが、今書いている長編については人物の設定(名前、職業、人間関係)と物語上の設定(舞台、地の文の人称、今回はSF的要素もあるのでその原則)が固まったところで、書き始めました。
正直けっこうその場の瞬発力とか思い浮かんだ場面を写し取る作業が多いです。何もかもすべて決める方法はかえって作品の可能性を限定する気がするので、ライブ感も大事にしています。
自分でも思いも寄らない方向に行くときもあります。でもそれがその作品の向かうところなんだと必死についていく感じです。ざっくりした説明ですみません。今書いている小説も完成できるようがんばります。