

今回は、ニュージーランドという国がこの先どうなっていくんだろう、ということについて、自分なりに考えたいと思います。今回ここで数字とか出てきますがあくまで聞き書き程度なのであまり突っ込まないでいただけるとありがたいです。
ニュージーランドの未来について考える際のキーワードは、わたしは2つあると思います。
環境と移民です。
ニュージーランドの国土の面積は日本列島から北海道を除いたくらいですが、人口は400万人くらいです。横浜市の人口より少し多いくらいの人口です。
あとこれはフラットメイトから聞いたんですが、ニュージーランドの食料自給率は400%だそうです。日本の食料自給率が約40%なのでその10倍です。
そして、今年1年間日本からワーホリできた人の数は、2千人を切りそうです。うち70%が女性だそうです。

これらの話からわかることは、NZはとにかく人口が少ない。つまり市場が小さいということです。その代わり兵糧攻めにあっても当分耐えられるほどの食料がある。さらに日本からの人の移動は減ったとはいえ年間すごい数の移民が外国から来ます。
わたしが何を伝えたいかといいますと、ニュージーランドが今後先進国として発展していくとき、そのモデルはロンドンでも東京でもニューヨークでもないんだろうな、と思うのです。
クライストチャーチはウェリントンを抜いてニュージーランド第二の都市になったにもかかわらず、原則4階以上の建物の建築は認めていません(それ以上建てる場合は別途お金を払う必要がある)。街の景観には非常に気を使い、街にごみは落ちていないし、ホームレスもいません。つまり少なくともクライストチャーチは高層ビルの立ち並ぶ大都会という方向には行かず、ガーデンシティとして環境に配慮した街づくりを進めていくと思います。むしろ、これまで世界にどこにもなかった独自のモデルを生み出すような予感がします。
その未来を作る力として、移民の存在は欠かせません。以前ほどビザの発給が簡単ではなくなったとはいえ、永住権をはじめとした移民のビザは(特に日本人に対しては)ゆるいといわれています。政府としても税収を増やすために国民の人口を増やす必要があり、その重要な部分として移民に注目していると思います。
日本より小さい国土で、日本より圧倒的に少ない人口で、ある調査では世界一住みやすい国と評価されたニュージーランドが、これから世界に向けて発信していくのは、羊でもラグビーでもなく、街づくりそのものかもしれません。そんな国に縁あってやってきたわたしも、住人の一人として、その未来を見守っていきたいと思います。


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(hisawo)
クライストチャーチの街の構造は、環境的にも景観的にも経済的(ここでの経済は、エネルギー効率ととらえていただいていいです)にも現在よい形なのだそうです。
ただ、この不況で大都市型スーパーマーケット(車で行くような郊外にある大型のもの)が売り上げを伸ばしているため、街がどんどん拡散する傾向がみられるのだそうです。
そうなるとどこに行くにも車が必要になり、いろいろよくない影響がでるのだとか。
街づくりって行政だけじゃなく、いろんなファクターがからむものなんだなあ、と思ったのを覚えています。
これからニュージーランドがどうなっていくのか、私も興味をもって見守っています。
環境はすばらしいですよね。ただ、人口の4分の1以上がオークランドに集中しているので、オークランドだけは他の都市とは少し違った形で進んでいくのかもしれないです。
興味を持ってくれてうれしいです。
わたし自身漠然と感じていたことをさまざまなデータを知ることで、こういう形でまとめることができました。
都市の拡散傾向というのはどこの国でも言われることで、日本でも地方都市の個性が見えにくくなっているといわれています。ニュージーランドはまだまだ発展途上の国なので、いろいろな可能性があると思います。
Kickoff-Tさん
ニュージーランドから出て行く人数、というのは英語圏なので少なくないと思います。オーストラリアとかには特に移住する人も多いと思います。
オークランドは大都会なので、クライストチャーチとは異なる性格の都市になるとは思います。ただ、ニュージーランド全体が発展していくには、オークランド以外の都市も発展していく必要があり、そういう意味で環境に配慮した街づくりというのは有効だと思います。
今回かなり大きい話になってしまったので、どこまで共感してもらえるか不安でしたがコメントしていただきありがとうございました。