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2009年10月29日

くもりのち

みなさん、こんにちは。
早いもので、日本でも、ニュージーランドでも、10月が終わろうとしています。
そして早いもので、私のブログも今回が最後となります。
目に見えない相手に対して話しかけてるのか、自分自身に話しかけてるのか、ブログって変な感じ。
それで今、何でかちょっと寂しいみたいなそんな感じです。

最後って何で振り返って確認したくなるんだろう。

それは 2007年夏のこと。
私は川崎の怪しい路地裏で怪しい占い師に、生まれて初めて手相占いというものをしてもらいました。
ただのノリだったし、そういったものを深く信じるタイプではないのですが、何となく今でもかろうじて記憶に2項目・・・
・自分発信の決定ではなく誰かの話に乗ると上手くいく
・生まれた土地を離れて成功する

それから約2年、「上手くいっている」か「成功している」かは別として、私は自分発信の決定ではなく誰かの話に乗るかたちでもって、生まれた土地を離れて生活をしています。
どうやら世界は私が思っていたよりずっと身近で、そして果てしなく大きかったみたいです。

私の場合NZに来たのは成り行きというか、何となく流れ着いた場所がここでした。
ニュージーランドとは、お店がびっくりする程早く閉まり、主要交通手段のバスはロングスパンでストライキを決め込み、お客様は神様ではなく、冬は室内でも寒いし、家の造りが脆い国です。
だけど、車で知らない街を走っていて迷ってしまった時、道を聞くために立ち寄ったカフェで、行列ができているにも関わらず熱心に5分くらいかけて説明をしてくれる店員さんと、それを気にもとめずに当たり前に待ち続けるお客さんたちがいる国です。
朝の通勤時間帯にフェリーに乗っているとき、シャチの群れがいるというアナウンスが流れ、いつものルートよりも大回りしてシャチを皆でみるためにシティへの到着が10分程遅れることが普通の国です。
今日も空が深く青い。
私はニュージーランドが好きです。
そして、日本のことはもっと好きです。

日本を離れてもうすぐ7ヶ月になります。
その間に日本では友人が何人か結婚し、新しい命が生まれ、全然連絡をとっていなかったあの人とは頻繁にメールをするようになり、しょっちゅう会っていたあの人とは連絡もとらなくなりました。
それでも私の世界の中心はやっぱり根岸森林公園(横浜の公園)だし、死ぬ前に食べたい食べ物はやっぱりお鍋の後のおじやだし。
何となくホワホワと、出来ればこれからもう少しは海外にいたいと思っている今日この頃。
日本って電車の中臭いし、都会はみんな忙しないし、変なとこ細かいし、外国と比べて嫌になるところもいーっぱいあるのに、なんでだろう。
外国に住むという選択はたぶん趣味とか好奇心とかやりたいことの一種で、それとは到底別枠で、どんな時でも日本は一番のスペシャル。
私にとって大事なのってきっと大それた事ではなくて身近な人やコトや、そういうものを大切に思うってこと。
明日どう思うかは、明日にならないとわからないけど。

先日、日本の友達からメールが届きました。


今、こっちはまぎれもない 秋 です。
公園は間違いなく気持ち良く、空気は澄んでいて、空が綺麗。
こないだ、台風がいらっしゃって その直後
すばらしく、キンモクセイの良い匂いが漂いました。



日本の皆さん
こっちは朝晩寒く昼の日向のみ暑い、
まぎれまくりの 春 です。
青とか緑とかが濃くて、太陽の匂いがしています。

きっとそうやって季節が何度も巡って
私の母はやはり最高に美味しい料理を作って洗濯物を干し、
父は会社を引退し趣味のフルートを吹き、
祖母はひるねのことしるねと言い、 エリンギをエリング、ヒモをシボといい続けるのでしょう。
その時わたしは27歳ではなくなっていて、少しだけ、今より違っているんだと思います。
その「少し」に、このワーホリ生活が大きく関わっているであろう予感。
未だに断然臆病者で弱小な成長無い私ですが、
この生活に意味を求めるんだとしたら、その予感だけで十分過ぎるほど、充分です。


コーヒーはまだまだ下手くそですが、何とか一人でお店を任せてもらえるようになったカフェの仕事が今月末で終わり、11月からは旅行会社にてボスのアシスタント事務を週3日とツアーガイドの仕事が決まっています。
同じタイミングで、生活の一部のようになっていたブログも終了。
仕事として人に向けて文章を書くという初体験。
ヘナチョコな記事しか書けませんでしたが、私にとってはとても貴重な経験でした。
Kickoff-Tさん、Lisaさん、それから今まで読んでくださった皆さん、日本の私の大切な皆さん、本当にありがとうございました。

視線の先は今もまだボンヤリ。
晴れたと思ったら勘違い。また曇ってはぐるぐる、ぐるぐる。
分厚いと思っていた雲はやっぱり分厚いんだけど、
思っていたよりも柔らかくて、曇りも案外悪くないなという気さえしてきます。

自分の置かれた環境の幸せに、
周りの人達のあったかさに、
心から、感謝。

ひらめき
ayakoさん、今日で最後ですか、という方。
ayakoさんの文章好きです、という方。
ayakoさん、お疲れ様でした、という方。
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むかっ(怒り)
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(ayako)
posted by キックオフNZ at 03:55 | Comment(13) | TrackBack(0) | NZ Life
この記事へのコメント
お疲れ様でした。ありがとうございました。

あのときできなかったことが、今はできる。あのとき勇気をふるって必死にやったことが、今は簡単にできる。それを成長というのでしょうか。勇気をふりしぼって、いろんなことにチャレンジし、それができたときの気持ちをたくさん味わえる子どもがうらやましくなるときがあります。どんどん早くに成長していくことが、いいとは限らないですよね。成長のとまった私は、成長していく子どもがうらやましいです。うらやましがるだけでなく、自分も少しずつ成長していけたら、と思います。いろんなことに気づかせてくれたayakoさん、ありがとう。
Posted by はっぴぃきうぃ at 2009年10月29日 07:25
ブログお疲れ様でした。
日本にいるときから私はayakoさんの文章が大好きでした。とまどいを抱きながらも的確で人をほんわか温めてくれるような文章。
臆病と言いながらもワーホリにでかける力が
あるのはすごいと思います!
残りのNZ生活もエンジョイしてください♪
そしていつかまた再会できるのを心から楽しみに
待ってます☆彡
Posted by yukiko at 2009年10月29日 10:35
たくさん、ありがとうございました。
私にとって、この文章たちはいろんな意味で影響がありました。
仕事中に開いてみたり、
朝一番で開いてみたり、
そして
足を踏み入れたことの無い、外の世界へ想いを馳せたりと。
あ〜楽しかった。

今 日本のtomeの目の前では
「秋」と「冬」が常に交互に 反復横跳びをしています。
まぎれもなく、ややこしい。
そのややこしさこそ、憎めず。
だからこそ、ayakoさんのブログも大好物だったのです。
 
これからのayakoさんにも 
私はほのかな想いを寄せ続けます。


Posted by tome at 2009年10月29日 16:29
ayakoさん、3ヶ月間お疲れ様でした。ayakoさんの文章は今までのライターさんとは違う個性があって、そして、読んでいるこちらもいろんなことを考えさせられる文章でした。ayakoさんの文章がこれから読めなくなるのはとても残念です。11月からは新しいライターさんが2名登場します。また遊びに来てください。
Posted by Kickoff-T at 2009年10月30日 03:23
アカヨさんのblog、読めなくなるのかあああああ・・・。
なんだかぽっかり・・・。
この3ヶ月なんとなくayakoさんの
blogを開くのが習慣みたいになっていて、今までblogというものに興味もなかったのに、ほんとに自然に自分の中にしみこんでくるような文章で、私の生活の一部みたいになっていたので、寂しいです・・・
またいつかどこかで、ayakoさんの文章に出会えることができたらいいな・・・

ARIGATOU=)
Posted by F at 2009年10月31日 13:34
はっぴぃきうぃさん

子供の成長の早さは恐るべしですよね。
同じ状況を用意されたとしてもきっと子供の方が得るものが多い気がします。

大人になってから新しい事にチャレンジすることも、それを自分の成長につなげることも、色んな意味で体力のいることだと思います。それでも、生きて行くには充分な状況でも、人は成長したいといつも思う。
それって何となく本能な部分のような気がします。
わたしも、遠回りでもすこしずつ。

いつもコメント頂きありがとうございました。
きっととても良いお母さんなんだといつも思っていました。

yukikoさん

素直に、嬉しい。
ほんわか温めるなんて、、最高の褒め言葉です。
きっと再会時にはちょっとは強くなっているハズ。
あと5ヶ月(予定)。
お互いエンジョイしましょう^^
いつもコメントありがとうございました。

tomeさん

仕事中に開くなんて!
いやー、やっていた甲斐がありました。
ブログの仕事は日本を意識する時間でもあり、それが無くなるとまた日本との距離を感じるんだなーとか思います。
それでも、これからの私もまぎれもなく、ほのかに、日本へ想いを寄せ続けるのでしょう。

ちなみに反復横跳びは私の最も得意な競技です。
中学のとき、学年で一番でした。

こちらこそ、たくさん、ありがとうございました。

Kickoff-Tさん

3ヶ月間、こちらこそありがとうございました。
私もKickoff-Tさんのブログ、個性があって好きです。
イメージは小学生時代、図書室が好きで社会と理科が得意だった、良い意味で、子供の要素を兼ね備えた、良い意味で、他と違う方なんだろうなと、思っていました。
文章だけでお互いを知っているっていうのも何かおもしろいですね。
これからも楽しみにしています。

Fさん

コメントありがとうございます。
私は自分に自信が持てたことがないけど、褒めてもらえると、何だかちゃっかりそんな気がしてきてしまいます、えへへ。
それでは、また、いつか、どこかで。








Posted by ayako at 2009年10月31日 19:05
お疲れ様でした。
私情ではありますが、最近忙しくブログの閲覧をサボっていましたが、陰ながらayakoさんのブログには度々癒されていました。
私が言える口ではないかもしれませんが、ayakoさんのブログが拝見できなくなるのは、大変寂しく思います。

これからのayakoさんの残りのNZ生活を遠い国より心から応援しております。
Posted by Tim at 2009年10月31日 21:50
三か月ですか、あっという間ですね。その間定期的に文章を書く、表現するということは想像以上にエネルギーのいる大変な作業だったのではないですか。そしてそれは最終的には多くの人たちとのcommunication、そんな大変な作業を通じて、自分探しの作業が進んでいたんじゃないですか。自分探しはこれからもずっとずっと続く永遠の作業、でもこのNZでの生活や、ブログの活動がその中でも凝縮されたインパクトの大きい貴重な体験となったと思います。
Ayakoさんに影響を受けて、私し、Tsunhao も自分探しを急がなくちゃと考えております。とりあえず、音楽、フルート、極めなくては、
Anyway、お疲れ様!!
Posted by Tsunhao at 2009年10月31日 23:31
ayakoさんの文章に、いつもいつも、笑いと癒しと元気と。そして刺激をもらっていました。そしてニュージーランドという素敵な国を知ることができました。

本当にどうもありがとう。おつかれさまでした!
Posted by タツノオトシゴ at 2009年11月01日 00:00
Ayakoさんのテンポのよい文章、今回で最後かと思うと寂しいです。
‘自分発信の決定ではなく誰かの話に乗るかたちで生まれた土地を離れ生活している’のだとしても、それを決断したのはAyakoさん自身です。そして、その間考えたこと得たものは、とても大きくとても貴重だったはず。
周りのあったかさに感謝できるAyakoさんもまた、心温かい人なのだと思います。NZでの残りの月日がさらに充実した日々であることを祈っています。お疲れ様でした!
Posted by ゆめみるゆめこ at 2009年11月01日 01:30
Timさん

あはは^^全然言える口ですよ〜。
読んで頂きありがとうございました。
Timさんから最初にコメントをもらったとき、きっと知っている人だと思って、でも誰だ?誰だ?と予想してみたけど分かりませんでした。
それで、Timさんが誰か気付いたとき、
すごく、嬉しかった。
本当はNZにいる間にもっと仲良しになりたかったです。
忙しい毎日、がんばりすぎず、適度に。
私も遠い国から応援しています。

Tsunhaoさん

また別の、友人からのメールで「うんうん」と思ったもの。

文章を書く事や、絵を描くこと、何か内にあるものを形にすることは孤独なことだけど、その形にしたものを誰かと共有することで救われる部分ってあるのかなと思います。
やっぱり、ものを作ることって1人だけじゃ完結しなくて、それを受け取る誰かや何かがあるから完成する気がします。

きっとTsunhaoさんのフルートも、聞いてくれる人がいて初めて完成するんですね。
帰ったら、聞かせてください。
上手くなってない予感がモリモリしますが、その時は手厳しく言わせてもらいます(笑)

タツノオトシゴさん

ありがとうございます!
笑い、癒し、元気、刺激。
人生を豊かにする、4大重要要素!
光栄です。
ニュージーランドはのんびりと、癒しの国です。たくさんの日本の人に訪れてほしい国です。
読んでくれる人がいて、すごく有り難かったです。
こちらこそありがとうでした^^

ゆめみるゆめこさん

名前が早口言葉みたいですね。
今キーボード打つだけで手が絡まりそうになりました。
誰かの話に乗ったとしても、それは自分自身の決定。その通りですね。
それから、その決定を応援してくれる人達がいたことも私の幸運でした。
いつも、私のことを見守ってくれている人がいることはものすごい救いです。
ありがとう。
Posted by ayako at 2009年11月01日 04:50
最後ですか。。。 寂しいね〜 つか、 なんでこのパーコーMANの話はもうないっすか?!w
Posted by パーコーMAN at 2009年11月01日 13:56
パーコーMANさん

あ、ごめんなさい。
続編「パーコーめんの恋」忘れてた。
もし個人的にブログとかを書く気になったら、全面的にパーコー押しで書かせてもらいます。覚悟しておいてください。
五万年前じゃん。のネタ面白かったです。
これからも自分の影をみて、「俺の影かっこいい」と言い続けてください。
Posted by ayako at 2009年11月01日 16:11
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