
さて、今日は私の最後のショートショートエッセイをお届けします。
まずは、町で出会った人の話題から。。。
先日、スーパーで野菜を入れるビニル袋に手を伸ばすと、初老の男性が私の手からビニルを奪い、舌で舐めた指で袋を開き「どうぞ」と差し出した。「どうしよう彼の行為を受け入れて使わなきゃだめこのビニル」と一句詠む。

またある日、私がバスを待っていると目の前に車が止まり、初老の男性が窓を開け、町まで送るよと声をかけてきた。断る私をしつこく誘う彼に「ありがとうその気持ちだけ頂くとのるにのれない誘いを受けて」と一句詠む。

次に異文化の話題から。。。
最近、気がついたが、西欧人の男性は赤ちゃんを抱くとき、自分のお腹に子供の背中をつけ、自分が子供と向かい合わず、子供は正面を向いている。「なるほどね抱き方通し垣間見る東と西の文化の違い」と一句詠む。

数日前、行きつけのカフェの前を通ったとき、オーナーが「Honey!」と呼んで手を振っている。私も微笑みながら手を振り返し「あんなにも照れくさかったハニーさえ今は聞きなれ耳打つ響き」と一句詠む。

「Luck you」これはクレーム後に、何らかの恩恵を受けたときに常に言われる言葉。英語と日本語の言い回しの違いと考えても納得がいかずに一句詠む。「こんなにも不快な思い被ってどの口がそれラッキーという」

次はおなじみのフラットメイトの話題から。。。
フラットメイトが、新しい大きなコーヒーテーブルを注文し、到着するのを指折り数え待つ。が、届いたものは今あるものと同じ大きさのガラス製。「どうやってこれを並べて使うのか更に増えたり新たな悩み」とため息混じりに一句詠む。

フラットメイトは「ワインはグラスで味が違う」と白と赤ワイン専用のグラスを買って、薀蓄を語りながらご満悦。私はそれを聞きながら「覚えてるうちはグラスが多すぎて食洗器が水屋代わりと」と一句詠む。

最後に。。。
このブログが掲載されたら、次回が私の最終回です。あっという間の1年。題材が浮かばずに、口をへの字に曲げて悩んだ夜も、今はいい思い出と回顧しながら一句詠む「最後への思いをはせて込上げる寂しさこらえ奥歯かみ締め」

ショートショートエッセイ最終章をお楽しみ頂けましたか?最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

Umi さん後一回ですか、という方。
ショートショートエッセイ、楽しみにしていました、という方。
Luck you, Honey, という方。
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(Umi)
コーヒーテーブルのところで思わず爆笑してしまいました^^;どうしても2つ欲しかったのでしょうかね?(笑)
私はこれが好きです!ははは。
umiさんの記事、いつも楽しみにしてました。あと1回ですねえ。ありがとうございました。
明日がいよいよ私の最終回になります。今回もショートショート楽しんでいただけて嬉しいです。
コーヒーテーブル、大きいものを購入して小さいのを売るはずだったのです^^;それがなぜか同じ大きさのものを購入してしまったオーナー。笑えますよね。今、かなり邪魔になっていて、皆で対策練っています。。。
Kickoff-T様
いつもショートショートを楽しんでいただいてありがとうございます。
私もこれを書くのを楽しみにしていました。私独自の視点で表現が出来ていましたか?私の体験を通して、いろいろな方にNZを少しで楽しんで頂けていたのであれば幸いです。
はっぴぃきうぃ様
こんにちは♪
そうなんです。明日が最後の記事になりました。いつも読んでくださってありがとうございます^v^
実は私も今回の川柳、はっぴぃきうぃさんと同じ句が一番気に入っています。この気持ちを理解して頂けるはっぴぃきうぃさん。もしかしたら、同じ経験をお持ちなのかもしれませんね。