
「できなかった」という言い方はしない。たまに「私料理ができないのぉ〜」という人もいるけど普通に文字が読める能力があって包丁を握る手がある限り、その言い方では日本語がおかしい。
ということで「料理ができなかった。」ではなく「しなかった」とは言ったが、この歳の割に料理の経験がこんなにも少ないのは少し恥じるべきであると反省している。

日本にいる時はいつも実家から大学にも仕事にも通った為、日本で料理をする機会はほとんどなかった。友達の家でパーティーだ!と行っても、自然の成り行きでなぜか私は台所に立つことがなかった。いつも「いいよいいよ」と、私はいつも最後の味見係りだった。

ある時、男の先輩の家に行って「夕飯を作ろう!」となったのだが、私が蕎麦のパッケージを読んでいる時、先輩に「Aiちゃん大丈夫?」と真顔で言われて何気なくリビングに案内された時、「こんなチャラ男に料理の心配されている!」と何だかその時、「料理をしよう」と真剣に考えた。しかしその後もいつも友達の何気ない優しさに甘えていた。

しかし、全く同じことがまた起こった。
カナダ人の友達の家に行った時、台所でウロウロしている私に片言の日本語で「Aiちゃん大丈夫?」と言われ、「ボクやるから大丈夫」と・・。

(なぜそこのセンテンスだけ日本語を使うんだ!)と、いつもは英語なのに敢えて日本語を使った彼になんだかありもしない「女のプライド」を刺激された気がして、それ以来、誰かの家に行っては料理の支度を手伝おうと積極的になった。
でも私を知っている人達は
「Aiは味見係り専門じゃなかったの!?」と言い、彼らに感銘を与える機会はなかった・・・。
実家にいても料理はできるでしょ、という人もいる。その通り。以前それに気がつかなかった私は母親になぜ料理も編み物も裁縫も年頃の女の子はできるのに私はできないのか聞いた。
「お母さんはちゃんとその時期が来た時に料理も編み物も教えたよ。Aiちゃんが興味を持たなかっただけでしょ。」
と言われて、思い出せば確かに学校でも家でもそれらは教わった。私が興味を持てば今頃全て説明書なしにできる能力が身についていたはずなのだが、いつも何か違うことに興味があった。

とにかくそんなんで日本にいる時は周りの環境にとても甘えていた為、「料理」をする能力は全くと言っていいほどなかった。しかし今、私は料理をしている!!料理がうまい、下手は味の問題もあるけど、手際のよさも関わるのだとわかった。料理を通していろいろな知識も広がる。
カレーを作るとき、なぜ灰汁を取るのか。
「古い野菜は冷凍するといい」と聞いたので切ったじゃがいもを水につけて、冷凍した。自然解凍したら色も変わって豆腐みたいに超柔らかくなった。なぜか。でも臭くなければ食べられる、という。
一度、鍋に油を注いだらでっかい火がでた。(これは本当に焦った。小さなキッチンで中華料理でみるような炎が立ち上がったため、今後これには凄く注意している。)鍋が熱すぎた。

とにかく挙げたらキリがないくらい超たくさん。海外生活で料理の技術も得て、一般的な知識も広がった。そして料理が楽しいともわかった。
その一方で自分がどれだけ日本で甘えていたのか、今考えるとあきれるばかりだ。

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(Ai)
料理は、やりだすと奥が深くて面白いですね。私は大好きです。
いつも行き詰ったり、大切なことを決断するときは、料理をしながら・・・が多いですよ^^
NZはどこで食材を買っておられますか?また、何かいい情報があったら教えてくださいね☆
私も好きになってきました!私は行き詰まったりした時は体を動かすことが多いです。NZだとフードタウンでしか買い物しませんね・・。(他を知らない、、悲しい。)車もないのと、どこが安いのかもわからず・・。あとメイドイン日本も日本食が安いですよね!そこで納豆買ってます!
科学か!理系か!
うーむ、私には似合わない言葉な気がしますが・・・(笑)でも、とにかく楽しめればいいですよね!私は勝手に「クリエイティブ」になることが大事よね、と適当になってきました・・。だから失敗することも多いです。