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2008年06月10日

こないだの金曜日

こないだの金曜日、夜テレビを見ていると急に非常ベルが鳴った。アパートにて各部屋にある火災探知機!?(各部屋に備え付けてある煙に反応してなるベル)が鳴るのはよくあること。何かを焦がしたりするだけで「ピー、ピー」とすぐに反応する。がく〜(落胆した顔)

でも今回は廊下から聞こえる。しかも音が違う。そのうち録音された「緊急事態発生」と言う声まで繰り返し聞こえてくる。

一瞬ドキッとしたが「まあ誤作動か何かですぐに鳴り止むだろう。」と高を括っていたが、鳴り止まない。

一緒に住んでいる彼が真面目な顔で「早く靴をはきなさい」といい、そこで少し「もしかしたら」と疑う自分がいた。

とにかくトレーナーをはおって貴重品だけ持って部屋をでた。

いつもの癖でエレベーターの前へ行ったが、

「いやいや、非常階段だっ!」と階段へ向かう。同じ階から人が出てくる気配もなく、

「私達だけ焦って飛び出てきた!?」と一瞬なぜか恥ずかしいわけでもないのに、非常階段で他の人の足音を聞いた時、「皆も避難している」とほっとした。たらーっ(汗)

他の人もアイスを食べていたりお喋りをしたり平静を保っていた。階段を下りて行くうちになぜか少しドキドキしてきた。

「ホントは皆ドキドキしているのかな」と思いながら、彼は彼で

「ビール持ってくりゃよかった」と言っているが顔は少し真剣。

アパートの外に出た時には既に多くの人が避難していた。

外に出たとたんに

「こないだ買ったばかりの黒いジャケットまだ1回しか着ていない・・」とお気に入りの服のことが頭に浮かんだ。

彼は彼で

「ご飯食べ終わっててよかった。でなきゃ戻ったころには冷めちゃうもんね」と食べ物のことが頭に浮かんだ。

「なんでそんなことが」と思うが、でもこれは私達の正直な思考回路。

避難して一番初めに出た言葉だった。

その後すぐに消防車が5台も来て、その早さに驚きながらも安心した。

結局原因はわからないが火事ではなかった。あせあせ(飛び散る汗)

080610_ai.JPG今回のことで私はすごく反省した。それは「まさか私が」と思う気持ちが大きいがために非常ベルが鳴った時も「そんなどうせ誤作動でしょ。慌てて飛び出して・・」と恥ずかしいわけではないが他に避難している人をみた時に感じた「私だけじゃないんだ」という的外れの安心感。

避難している時誰もパニックではなかった。半分ドキドキしながらも、たぶんそれ以上に「まさかホントに」と自分に何かが起きるわけないと高を括っているのか。

ニュースで沢山の事件をみて「怖い」「悲しい」と感情を抱いてもなぜか他人事に思ってしまう時がある。頭では「自分にもいつ何が起こるかわからない」とわかっているのに、きっとその一方で「まさか」と他人事に思う。

でも少し前の友達の事故の事があってから、そして今回の非常階段を使って学校の練習ではない、本当の「避難」を経験してから「自分にもいつ何が起こるかわからないんだ」とつくづく思った。

そしてだからこそ「今日も一日ありがとう」と言えるハッピーな気持ちで毎日終わらせたいと強く思った。

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(Ai)





posted by キックオフNZ at 05:25 | Comment(7) | TrackBack(0) | NZ Life
この記事へのコメント
Umiです。

NZでは火災報知機がなることが多いですね。私も今の学校に通って半年になりますが、2回避難しています。

私ものんびりと構えていたら、先生が全員避難を促したので、非常階段へ向いましたよ。でも、荷物はすべておいて避難だったので、ちょっと心配でしたが・・・。

確かにいろいろと起こる出来事を、対岸の火事のように見ることが多いですね。

当事者になって初めて知ること。様々な経験を無駄にせず、少しずつ自分の肥やしにできたらいいですね。




Posted by Umi at 2008年06月10日 12:02
UMIさんっ。オークランドやっぱ消防車走りすぎですよね。何日かに1回は音聞きますもん。でも火事ではない・・・。でも、ある意味安心です!
年をとるに連れて経験が増えて、そして何にたいしてもドシンと構えられる、、いいことだけど、何か人生をこのままもうすぐ悟ってしまう気がして、たまに無知な頃の自分が懐かしいです・・・。(話それましたねっ・・・笑)
Posted by Ai at 2008年06月10日 14:03
「まさか私が」とか、「自分だけは大丈夫」とか無意識に確信していますよね。そんなことはないのに。阪神大震災の時大阪にいて、友達や同僚で住んでいるところが全壊したりした人がたくさんいました。あの経験から、いつ何が起こってもおかしくないと思うようになりましたが、時間がたっていつも同じ日常が続くと思い出さなくなりますね。
Posted by Kickoff-T at 2008年06月11日 10:28
Umiです。

今日もCITYのとあるビルから、鳴り響くサイレンと避難する人を目にしました。最初は驚きましたが、いまや見慣れた風景です。
不謹慎な言い方ですが、一種のオークランドの名物かもしれません。
と同時に「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉を思い出しました。

私も話がそれますが、私の場合、年齢を重ねて、大事にはゆったりと構えられるようになりました。が、その反面、日常の小事に必要以上に騒ぎ立てる自分もいて・・・。

幾つになっても悟れません。シュン...
Posted by Umi at 2008年06月11日 11:42
確かにです。今は金曜日のことや、あとは個人的なことでまだ「私にも」と疑えます。ただ、ある意味、「まさか私が」と思えるくらい何事もないほうが幸せかもしれないです・・。できたら誰にも何も起こって欲しくないです。永遠の願いです。
Posted by Ai at 2008年06月11日 19:07
上のコメントはkickoff-T様あてです!・・・すいません! あい
Posted by Ai at 2008年06月11日 19:09
UMIさん、逆ですねっ(笑)。なんだか私は小さなことに対して「こんなこともある」と受け止めていっているのか、一喜一憂するのにダラけたか・・・(笑)なんだかいい意味、淋しい意味、大人になった気がします。でもやはり海外だとそれでも小さなことに感動しやすいかもです。
Posted by Ai at 2008年06月11日 19:13
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