kapottoです!
前回に引き続き、Wildlife展についてお話ししたいと思います。

今回は少し、私の環境や人の行動に対する否定的な考え方を書きます。もしも、興味のない方は飛ばしてください。
この展覧会はそれぞれの部門に分かれて表彰されています。
その部門の中で一番に私がショックを受けたのが、Wildlife Photojournalism部門です。
まず、この写真をご覧ください。

この写真、どういういきさつがあるかわかりますか?
写真の説明には、インド近くの熱帯雨林帯でパームの木を伐採する際に象を使っているそうです。
しかしこの写真の象は人により酷な労働を強いられ、ついに怪我を負い、立てなくなってしまったのを、人間たちがショベルカーを使って無理矢理に立たせようとしている写真です。
このように、動物たちが人間の娯楽や産業のせいで犠牲になるケースは私たちの身近でもみられます。
それは「イルカショー」
一般的に野生のイルカは平均寿命が40年ほど(種類によってはもう少し長く生きます)ですが、水族館のイルカたちは5年ほどで死んでしまうそうです。
これは、毎日のイルカショーにより身体を酷使してしまうためにおこるそうです。
(いままでイルカショーを見ていて、その説明が水族館でされてなかったので、知りませんでしたが、知った時はショックでした!!)
一度人間に保護され、水族館等の施設で生きる動物たちは、もう人間の力無しでは、野生として生きることは不可能とされています。
しかし、本来の野生での生活を知ることなく、一生を終える動物たちは可哀想です。
そして、私たちもそういう事実を知る機会がない。イルカさん見てかわいい!!って言ってるだけじゃなくて、水族館の人たちはこういう事実も本当は教えなきゃいけない事なんじゃないかって思います。
「動物は、人間の娯楽や産業の為に酷使されるべき存在ではない。」
私はそう思いますが、皆さんはどう思いますか?
続いての写真はこちら。

これはなんとなくわかる方もいるかと思います。ジェットボートや船により尾びれが切れてしまったイルカの写真です。
ジェットボート、海のレジャーとしては人気のスポーツですね。しかし、その人気の裏では強いエンジンとプロペラの回転により、サンゴ礁の破壊や、海の生き物が犠牲になっているのです。
海の生き物にとどまらず、日本の漁船がマグロの収穫の為に遠洋漁業でインド洋まででます。
一回の漁業で1万羽のカモメ達が、犠牲になっているそうです。
プロペラの回転に巻き込まれたり、釣り針にひっかかったり、船のガソリンによって飛べなくなってしまったり、、、
日本料理で魚は欠かせない存在ですが、私たちが食べれば食べるほど、沢山の生き物も犠牲になっている事を私たちは知らなくてはいけません。
次の写真はこちら。

カナダのある地域では、化石燃料が獲れるということで、森林を焼き尽くし、採掘がされています。
これらの写真の様に、産業、観光業によって沢山の生態系が崩され、1900年から2000年の100年間で500種が絶滅し、現在存在している80,000種の生物の内、約15,000種が絶滅の危機にさらされています。これだけの種が絶滅するのは、人間の手が加わっていない状況であれば、約一万年かかると言われています。しかし、人間の産業により、1000倍の早さでその絶滅の危険が高まるそうです。
私たちができることは少ないかもしれないけれど、パーム油のせいで象たちが酷使されているということを知っていれば、例えばパーム油が多く使われているファストフードやお菓子の摂取量を控えたり、森林破壊や地球温暖化を防ぐためにできるだけ車を使わないようにしたり、、そういった私たちでもできることからやってみるのはいいのかもしれません。
私も、ニュージーランドに来て、沢山の自然を見て、環境負荷への政府の取り組み等を知って、常に環境の為に考える様になり、少しづつ自分でできる工夫をしつつあるなと感じます。
皆さんにも、少しずつでもそういった事を知ってほしい。
私も、これからもなにか自分でできる工夫をしよう、と思います。
地球の未来のために!
ではまた次回!
ニュージーランドのココが知りたい!などのご質問や、要望など、
私のわかる範囲でお応えしていきたいなと思いますので、
コメントお待ちしています!
Au revoir!
See you soon!
Ka kite ano!

(kapotto)