kapottoです!

先日、日本語の話せるフラットメイトと会話していたときのお話です。
何故その話になったかはよく覚えていないんですが、顔のほくろについて話をしていました。(--;
私は、目の近くや、口の近くにあるほくろがある人って、かわいいなとか、魅力的だなぁと思うのですが、
その話をしていたときに、
「私は、(ほくろが)可愛いと思うなぁ

といったら、(ちなみに、ほくろがとは言っていませんでした。)
彼は「え。自分のこと、どれだけ好きなの!?」と聞いてきました。

私は、「口や目の周りにあるほくろが可愛いと思う。」という話をしていたのに、いきなり彼にそんなことを言われ、
「。。。え。私、自分のことについて話したんじゃないんだけど」

と言い返してしまいました。
たしかに、「私は、かわいいと思うんだけどな。」といったとき、
「ほくろが」という言葉を省略していたため、文脈を理解していない場合、彼からすると、「私はかわいい」と聞こえるのは当たり前だと思います。
「私は、かわいいと思うんだけどな」は もう一方で、文脈から読み取ると、「私は、」=「私の意見は」という様に、捉えられることもできますよね。
ですが、これはやっぱり母語レベルで日本語を理解している人にしか、文脈を読み取るのは難しいと思いました。

日本語は普段何気なく使っていると、何かと目的語や、主語を抜きがちなのだなと実感させられました。
私はまだネイティブの会話まで英語のレベルが上達していないので、わかりませんが、英語でもネイティブの人は省略して話しているかもしれません。
ですが、一般的に、英語で、主語となる"I "や、"目的語"を忘れることは無いように思います。
私も、たまにカフェで忙しいときに、目的語を忘れてしまうことがあるのですが、その時はやはり、
「what’s it for ??」
と聞かれてしまいます。
きちんとコミュニケーションをとるためには、目的語、主語って大事なのだな。と感じるヒトコマでした。
日本語では、なぜ、主語、目的語を忘れがちなのでしょうか?
例えば、Aさんが友達Bさんの家に行くときに、
「これから行くね」と言ったら、
日本人はすぐに「AさんがBさんの家に行く。」ということをわかると思います。
ですが、ここには、主語である「Aさんが」、目的語である「Bさんの」という部分を省略しています。
当事者の人達からすればわかる文脈かもしれませんが
英語のI'm coming to you
のようにはいかないですね。“ to you” は時によっては抜ける場合がありますが、主語の“I”は抜いたところを聞いたことがありません。
何故、日本語は主語を抜きがちなのか調べたところ、多くの回答には
語順がSVO(主語、動詞、目的語(例)「私は行く図書館に」
ではなく、
SOV(主語、目的語、動詞。(例)「私は図書館に行く」の形だから。
という説や、
日本人が、話し手側より聞き手側を優先として話すから、などの説もあるようです。
確かに、日本はハイコンテクスト文化(言わなくても察する文化)なので、日本人は主語や目的語をぬかしても、相手が何を言っているのか、自分で無意識に察することができるのかもしれません。
日本語と英語の言語ストラクチャーの違いかもしれません。
日本の文化と、西欧の文化の違いを言語から知れるいい機会でした。
ちなみにほくろは、英語で、Moleです。

ではまた次回!
Au revoir!
See you soon!
Ka kite ano!
(kapotto)