少し遅れましたが、先日、日本では成人の日がありましたね。

その昔、私が20歳になった年、同い年の仲の良い友人達とタイムカプセルを埋めました。

『30歳になった自分へ』というタイトルで、10年後、30歳になった年に掘り返しました。
その内容は何とも恥ずかしいものだったのでここでは割愛しますが、その経験が出来たことは宝物です。

今回は、20歳の自分へ手紙を書いてみようと思います。
拝啓
20歳の私へ、元気ですか。私が聞くのは野暮でしたね。
32歳の私からです。そして今これを書いている場所は、なんとニュージーランドです。
きっと驚いていることと思います。私は隣にいる彼氏と結婚して、札幌に住み、子供を持ち、働きながら平凡な暮らしをしている予定でしたよね。
でも、NZにいるのは私だけです。結婚もしていませんし、その彼氏とは別々の道を行くことになります。どうして先にそんなことを言うのかというと、薄々勘付いているところだと知っているからです。初めてきちんとしたお付き合いをした彼との数年間は、今の自分に大きく影響しています。
学校、どうですか。休学をしたものの、復学前提の休学だったので、根本的な解決には至ってませんね。それを決めたのは誰ですか。私は親だと思っているけれど、自分自身で100%の責任を自分の人生に背負える、ほんとうの大人にはなれていないのです。『親のせい』という逃げ道を作りたい、でも大人と呼ばれるから自分で考えて決めたフリをする、未熟で不安定なままの私です。
でも仕方ありません。年齢では『大人』にはなれません。あくまでカウント、一つの区切りです。
失敗をすることをとても恐れていることも知っています。死活問題というくらい悩むこともありましたよね。
32歳の私が言えることは、失敗、たくさんします。でも、それらも全て本当に良い経験であり、直接関係なさそうな事柄も、全て今の自分を創っています。
数年後、人生の転機が訪れます。これは占いではなく事実なので、大げさでも何でもありません。その転機から、NZに行くことを考え始めます。考え始めてからはあっという間で、運も味方になってくれたかの如く、数年越しの計画が叶います。
20歳の私には見当もつかないと思いますが、見当もつかないことが起こるのが人生です。いい意味でも悪い意味でも、です。
毎日色々な不安があると思いますが、まずは本当の意味で自分と向き合うことです。自分に正直に生きる、なぜなら自分の人生だから。
40歳、50歳になってもまた、『まさかこんなことになるとは』と思うのだと思います。でもそれは、自分と向き合い一つ一つ切り拓いていくことができればこそです。
私はこれからも、頑張っていこうと思います。20歳のあなたも、不安定な自分を受け止めて、元気に人生を楽しんでいってください。
敬具
今回は、特に20歳前後の皆さんに伝えたくて書きました。
高校生から20代前半までは、たくさんのことに出会い考え決めていく時期だと思います。
でも、決められない時も、決めたくない時もあると思います。それはそれで仕方ありません。決められない、決めたくない自分を認めてあげてください。
志は常に高くが理想ですが、そうではない時もたくさんあります。そして、そんなに急に大人にはなれません。ですがそういう経験をたくさん積んでいくと、いつのまにか『大人』になっています。
たくさんの責任と、たくさんの自由。
今、みなさんがしている経験は、全て未来の自分に繋がります。世界は今生きている場所だけではなく、「世界中」にあります。

人生は楽しいから、安心してね。

(Ayaka)