そこでは、個々それぞれの環境で育ってきた子どもたち。
日本語のレベルももちろん違います。
そんな子どもたちに日本語を教えています。
そんな中で、保護者の方々の想いは大きくひとつ。
「日本の文化や言語を忘れて欲しくない」
ということです。
私たちはその想いに応えるために色々な工夫をします。
もちろん英語ではなく、日本語で話すことが原則。
教材なども日本語を日本語で教えます。
英語を学ぶときに、全て環境を英語にするということと似ていますよね。
けれど、子どもの気持ちにたったとき、少し複雑な気持ちになるのです。
私が教えているのは満4歳の子どもたちですが、すでに日本語に混乱している子も見られます。
どうしても英語と日本語が混ざってしまうようです。
頭が柔らかいときに言語を学ぶのが一番。
それは本当にそう思います。
でも、どうすれば無理なく、そして混乱することなく子どもたちが日本語に触れられるのでしょうか?
正直、試行錯誤の繰り返しです。
きっと
なぜ自分がここにいるんだろう?
なぜ自分は日本語を勉強しているんだろう?
そう思うときがくると思うのです。
でもそのときに
「でもこんな自分ラッキー!

と思えるような子どもになって欲しいと最近はよく思います。
また、逆にNZは安全な国だと言われているので、日本から留学に来る学生もよく見ます。
ホームシックにかかったり、環境の大きな違いに戸惑っている様子もたまに見かけます。
でも、それは仕方ない…というか、大きな成長の途中にいるからだと思うのです。
『可愛い子には旅をさせよ』
とありますが、まさにそうだと思います。
経験は明らかに人を大きくさせます。

留学という大きな経験は、必ずどこかで役に立つ日があります。
それは自分の経験上、はっきりと言うことができます。
どんなこともそれを人生の糧にする。
私はそう思ってここにやってきました。
ある意味覚悟ですね。
日本語の良さ、英語の良さ、それぞれ違うと思います。
しかし、それをその環境の中で味わえる経験なんて本当にラッキーだと思うのです。

もちろん一人で来れば、考えることも増えます。
それが自分の成長だといつも信じて頑張っています(笑)

日本語の良さも、英語の良さも将来たくさんの人に伝えられるようになりたい。
子どもたちには「そんな素敵なところに行ってみたい」
と思えるような環境作り、私がここでできることを精一杯するのみです

(Rin)