苦しくてコーヒーを飲みにいけません…

前回に引き続き、コーヒーのおはなし。

NZでcaféに行くと見慣れないメニューに戸惑う人が多いよう。そこでバリスタ勉強中の私が、自分の復習も兼ねてコーヒーの違いをご紹介したいと思います

まずはベースになるエスプレッソとミルクについて


高温高圧のスチームで短時間に抽出したコーヒーのこと。全てのコーヒーのベースになる。
使うコーヒーの量に応じてsingle shot(7g), double shot (14g),triple shot(21g)…と増やすことができ、数が増えるにつれコーヒーの液体の量も増えるため、その分ミルクが減って味の濃いコーヒーになる。

蒸気で気泡を加えながら温めたきめ細かいミルクの事。最適温度は65度以下。それ以上に温めると乳脂肪分の分解が始まるので一気に美味しくなくなる。
ノーマルミルクの他に、ノンファットミルク(スキムミルク・トリムミルクと同じ意味)、ソイミルク(豆乳)があり、上質なスチームミルクを作るのはソイ→ノンファット→ノーマルの順に難しい!

このエスプレッソの量と濃さ、ミルクの量と泡の量でコーヒーの種類が変わります。
数えきれない位種類はありますが、NZのどこのcaféにもある基本的で一般的なコーヒー8種類をご紹介。
☞ Short black:
single shotのエスプレッソ。
お湯もミルクを加えないブラックコーヒー。かなり苦くて飲む人はあまりいない。
注文すると「cool!」と言われることがある。
☞ Long black:
single or double shot のエスプレッソ(以下s or d shot)にお湯を加えたもの。微妙に違うものの日本でいうところのアメリカーノに近いコーヒー。自分で調節するようにお湯を添えてくれる。
☞ Macchiato:
single shot のエスプレッソにごく少量スチームミルクの泡の部分だけ加えたもの。これも苦い。スタバのキャラメルマキアートの要領で注文すると失敗する
☞ Flat white:
s or d shot にスチームミルクを注いだもので、表面の泡の量は少なめ。NZ(またはオーストラリア。自国発祥だとお互い言い張っているらしい、笑)発祥のコーヒーで一番親しまれている。
☞ Cappuccino:
s or d shotにスチームミルクを注いだもので、フラットホワイトよりも多めに泡を乗せる。
☞ Latte:
s or d shotにスチームミルクを注いだもの。容器にカプチーノカップよりやや多きいグラスを使うことが多いので、ミルクの量がフラットホワイトより多くクリーミーで軽い。
☞ Mochaccino:
s or d shotにチョコレートソースを加え、スチームミルクを注いだもの。
☞ Hot chocolate:
コーヒーは入れずにチョコレートソースにスチームミルクを注いだもの。

*Single shot かdouble shotかはお店によって違い、もっと濃いコーヒーが飲みたい場合は追加料金を支払ってtriple shotを頼むことが可能。
私の一番のお気に入りは“double shotのflat white”


前回からお話している通りNZに住む人々はコーヒーへのこだわりが強く、いいバリスタのいるcaféはものすごく忙しいんです。
こちらでバリスタをしている友達に聞くと、朝7時から早々、出勤前にコーヒーを楽しむ人々で混み合いオーダー表は途切れることなくひたすらコーヒーを淹れ続け、なんと一日350杯以上のコーヒーを淹れるそう。
しかもこだわりが強いkiwiはメニューに書いてあるままのものだけでなく、自分の好みを伝えて注文する人も多いです。

「triple shotのcoppuccinoをトリムミルクでややぬるめに!」など。。
バリスタを指定して注文する人も少なくありません。そのためNZのバリスタはcaféにとって重要な存在で、さらにハードワーク。
どんなに求人を探しても《2年以上の要経験》と記載されています。
コーヒーを愛する国民の誇りの象徴なんですね。

NZに来た際は、お気に入りのcafé、バリスタを是非探してください!
日本に帰ったらエスプレッソマシーンを買って、おうちでも美味しいコーヒーを淹れたいな


(flat whiteの鬼 tami)