ますます日が長くなってきたNZ。

今では夜9時を過ぎてもまだ日が沈みきりません。

何だか暮らしながらにして時差ボケしそうな勢いです…(´・_・`)

さて先日、私はついにNZの首都、ウエリントンを含む北島の南側を4日間かけて旅行してきました。
が!
その記事はまた次回(^^)☆
今回私が書きたいコラムは"RAKUGO"です。

先日の火曜日(11日)に、私の通っていた語学学校UNIQUE(詳しくはコチラ(^^))で、
日本人の落語家による、落語パフォーマンスが行われました。

その落語家"KANTA"さんは、私の友達の叔父様で、NZで落語を始めて6年になるそうです。
何がすごいかというと、パフォーマンスがすべて"英語"なのです。(たまに日本語も少しありましたが(^^))
"落語"という、日本独特の世界観と英語がどう融合するのかが全く想像つかず、初めは語りを英語にする事によって
世界観が損なわれるのではないかと少し心配したのですが…
KANTAさんによるパフォーマンスは本当に見事なもので、損なわれるどころかその完璧な日本文化と
英語の融合は、まるで化学反応を見ているようでした。

日本独特のつかみ 「今日はこーんなにも沢山の "キ・レ・イ・な" 女性にきていただいて…」から始まり、
(もちろん男性もいたのですが…(^^;;)
各ショートストーリーの語り口調、テンポ、さらには南京玉簾パフォーマンスまでも、すべて英語なのにまるで日本語で聞いているかにように情景が浮かび、日本人のみならず各国の生徒の皆さん、先生方含む全員が、笑いの渦へ引き込まれました。

あの一体感は忘れられません。

パフォーマンスの最後にある人が質問しました。
"なぜNZで落語をやろうと思ったのですか?"
KANTAさんは言いました。
"英語が私を別のキャラクターに変えてくれるからです。本来恥ずかしがり屋だから、伝統あるパフォーマンスを日本語で日本人向けになんて、私の性格じゃあ出来やしないよ。でもここでなら。英語なら出来るんだよ。"
かっこいい。

わたしもそんな胸を張った生き方したいです。
ーTODAY'S LOCALー
そんなKANTAさんの落語ネタより。小話ひとつ(^^)
"やい、お前さん。どうしたんだい?ひどく疲れているようだね"
"とってもお腹が空いてしまってね…"
"そうかい。どうだい?うどんでも食べるかい?"
"あーぜひ頼むよ"
"おーい、うどんいっちょ頼むよ!・・・・へい、おまち"
"やーありがたい。いただきます"
ー食後ー
"あーおいしかった!今度はデザートが食べたいなぁ。アイスクリームを頼むよ"
"いやーうちにアイスクリームはおいてないよ"
"頼むよ。どうしてもアイスクリームが食べたいんだ。俺には今アイスクリームが必要なんだよ。アイスクリームも俺のことが必要なんだ。俺たちは相思相愛だ。だからアイスクリームをくれ。"
"どーーしてもアイスクリームがほしいのかい?"
"あぁ。どーーしてもアイスクリームがほしい。"
"わかったよ。じゃあちょいと、こっちへ来てみな。・・・・わあぁっ!"
"わあぁっ!びっくりした!なんで脅かしたんだよ!"
"だってお前さん言ったじゃないか。俺には「I SCREAM=絶叫」が必要だって。"
お後がよろしいようでーー



(Mai)