私はNZに来て約2年程になりますが、その間に何度か引越しをしてきました。
引越しといっても長距離のものはウェリントンからオークランドへの移動1度だけで、あとは同じ市内での近距離の引越しです。

1番始めに日本からNZへ移って来てから4ヵ月間はウェリントンのやや郊外に位置するカロリというところでホームステイをしていました。
その後カロリにある学校の寮(食事つき)へ移り、1年後くらいにシティにあるアパートでルームメイト2人としばらく一緒に住んだ後(フラッティングと言って比較的こちらの若い人たちの間で一般的な生活スタイルのようです)、オークランドへ移ってきて今は大学の近くの寮で自炊生活をしています。
皆それぞれにいいところがありましたが、中でも自分の為になったのはホームステイと、最初に住んだ寮での生活だったと思います。
海外生活を新しく始める場合ほとんどの人がそうかと思いますが、私も知り合いゼロの状態でNZへ来たので、楽しみな半面とても不安でいっぱいでした。
英語での会話やこちらの天候、まったくない土地勘などなど、不安要素は数え切れず‥。大好きな家族とも離れ、大丈夫かな‥とドキドキしながらホストファミリーのおうちへ向かったのを今もはっきり覚えています。
ただ迎えてくれたホストファミリーがとても温かい人たちで、ほっとしたのと同時にホームステイを選んで正解だった!!と感じました。

少しでも新しい土地に慣れる事ができるように、と市内や私の通う予定だったキャンパスまで車を出して案内してくれたり、週末に一緒にスーパーへ買い物へ行ったり、クリスマスにはホストファーザーの実家へ行ってホームパーティーをしたりと、本当にいろいろな面で私を助けてくれたのがホストファミリーと、そこで一緒に住んでいたもう1人の留学生のハウスメイトでした。
ハウスメイトはインドネシアからの留学生で大学も卒業間近だった為、いろいろなことを経験していて、日々アドバイスをくれたり気遣ってくれていました。彼はもう大学も卒業し国へ戻ってしまったのですが、私のNZでの最初の友達で、こちらでの家族でもあります。

その後に移った寮では、皆同じ大学の学生なので、生活面でも勉強面でもお互いに日々協力しあっていました。
ご飯の時間には皆ダイニングルームに集まりおしゃべりをしながら食事をして、その後は庭でスポーツをする人やコモンルームで映画を観る人、部屋を貸し切ってズンバに励む人等皆それぞれに楽しんでいましたが、精一杯楽しみ精一杯学ぶのがこちらのスタイルなのだと実感したのがここでの生活でした。勉強においても協力しあうとお互いの大変さもよくよくわかるので、”だめかも‥”と思うような時に気持ちの支えになってくれるんですね。毎日一緒に生活するので、ここでもやはり皆が兄弟のような関係になっていました。

今はNZでの生活にも無事慣れる事ができたので、自分の自由な生活を満喫していますが、それでもやはり以前の生活が少し恋しくなる時もあります。
毎日朝起きて”おはよう”、出かける時に”いってきます”、夜寝る前には”おやすみ”と言う相手がいるホームステイでの生活。
1歩部屋から出れば必ず誰かがいて、1分もあれば仲の良い友達に会いに行け、常に誰かの声が聞こえてくる寮生活。
にぎやかすぎるのも考えものですが、家族であれ友達であれ、自分以外の誰かと一緒に生活するというのはやはり楽しいですよね。
今のところの契約が終了したら、またホームステイしようかな‥と考えている今日この頃です。

…高いんですけどね、ホームステイ。。。
(まみ)