夕食中、テレビでニュースを見ていて、ママが一言「なんで、普通の服着てるの?」
なんのことかと言うと・・・
東日本太平洋地震の被災者を天皇・皇后両陛下が慰問したというニュースが流れた際に、天皇・皇后両陛下が、ドレスでもなく、スーツでもなく、普通の服を着ていたことが、不思議だったようです。

そこが、不思議なんだ・・・と。別に、違和感のなかった私は、
「地震のあとだし、地震だけじゃなくて、災害の後の慰問の時は、天皇・皇后両陛下も総理大臣も、ドレスアップはしないことが多い」
と答えると、さらに
「なんで?いっつも、きれいな格好をしているのに」と。
「日本人は、こういうときに、おしゃれをする必要がないと思ってる?からか、こんな時に、キレイな格好をしているのが嫌いかも・・・」と答えてしまった私。
本当にそうなのか?!と疑問を抱きつつ答えたんですが、ママは、それで納得した様子。
地震以降、毎日流れる日本のニュースに、色々なことを聞かれます。
原子力発電をどう考えているのか?
放射性物質を海に流すことはどうなのか・・・??
自分の意見を持っていないと、答えられないのは、もちろんですが、私だけの意見を迂闊に答えると、“日本人”の意見にされないかと、ちょっと不安にもなります。

そう感じるのは、英語で上手く説明が出来ない私は、話すのが、とってもゆっくりなのと、適切な表現を使えてる自信がないからです。。。
“私は、そう思ってるんだけど・・・”と付け加える前に会話が進んでいくことが、あまりにも多いので、ついつい、I thinkを前置きして話したり、“たぶん”を多用してしまっています。
自分の国のことくらい、スラスラと意見を言えるようになりたい!!と切実に思います。

そして、この“たぶん”の言い方が、英語は、とっても多いような気がします。どういう言い回しで使ったらいいのか、イマイチ、よく分かっていません。なので、最初の頃は、
「Perhaps」
「possibly」
「maybe」
ばかりを多用していました。
来てしばらくして、ようやく、
I guess~や、likelyなんかも、思い出して、こういう言い方もあったよね?みたいな感じで使うようになりましたが、それでも、“たぶん”って言い回しのほんの一部です。
もっと、ニュアンスにあわせて、使えるようになりたいなって思いました。
そして、地震直後によくママと話していたのは、震災で親を亡くした子ども達が、これから、どんな風に育てられるのか。とても、心配していたようで、何度も、このことについて尋ねられました。
今回の震災で、震災孤児となってしまった子どもへの支援がどうなるのか、わからなかったので、そのことについては答えることが出来ませんでしたが、日本では、親を亡くしたり、親が育てることが出来なくなった場合、児童虐待や不適切な養育があった場合は、児童施設で育つケースが多いと話すと「なんで、里親に出さないの?」と。
NZでは、親の都合で一緒に住めなくなった場合は、里親によって育てられることが一般的なんだそうです。新聞でも、里親の募集を見かけることも、よくあるそうです。なので、施設で育つこと自体、ちょっと不思議な感覚らしいです。
このことは、文化や社会通念などなど、いろんな要素が関わってくるので、どちらがいいとか、悪いとかでは語ることが難しい話題だと思います。
それを感覚の違いやシステムの違いとして、お互いの国のシステムを批判することなく話しをさせてくれるママは、ステキだなと思います。
余談ですが、こんな話をしていた時に、ママが、子ども達に「あなた達は、温かいごはんも食べられて、ベッドも洋服もあって、幸せな子どもなのよ」と話すと、嫌いなカリフラワーと奮闘していた子どもは、それに頷きながらも「でも、私は今、とっても不幸!!」と(笑)そう言った子どもが、かわいくて、ついつい、笑顔になってしまいました。


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posted by キックオフNZ at 00:00
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