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2010年11月29日

頭を使うということ

昨日の晩無事日本に到着し、こたつに入って記事を書いているNobyです。
昨晩は日本のビールを飲みながら、本物の土産を片手に土産話で盛り上がりました。
猫をひざにのせてお茶を飲みながら、なんだか3年近くの留学生活がまるで夢だったかのような不思議な気持ちになりました。

丸一年続けたブログも、今日が最後です。
管理人のKickoff-Tさんから「最後らしい記事をよろしく」と頼まれたものの、一体何を書いたらいいのか、フライトの間中ああでもない、こうでもないと考えあぐねていました。

飛行機と電車に揺られつつ出した結論は、

「留学は、自分の頭を使って考える最高のチャンスであるということを、留学を考えている人たちに伝えたい」

30時間近く考えましたが、結局一文におさまりました。

留学するということは、大きな決断です。
何を今さらそんなことを・・・と言われそうですが、なぜ留学するのに大きな決断が必要なのか、と考えてみた人はあまりいないのではないかと私は思います。


時間がかかるから?
お金がかかるから?
危ないから?


日本では、多くの人が当たり前のように高校・大学を卒業します。
大学に行けば、時間もお金もかかります。実際、数年留学するよりも学費や生活費が高額な大学・学部も多くあります。
実家から遠く離れて、誰も知った人がいない場所で暮らす人も多くいます。
ニュージーランドは世界でも指折りの安全な国です。

こう考えると、留学するのも大学に行くのも、あまり差がないような感じがしてきます。
ではなぜ、留学という選択肢を採る人が少ないのか。

なぜなら、留学は一種の「常識のレールから外れる行為」だからではないかと私は考えています。

日本で暮らしていると「有名大学→有名企業→立派・幸せ」という考え方に知らず知らずのうちに染まりやすい気がします。
事実私も、大学を卒業する直前まで、なぜ自分が勉強しているのかじっくり考えてみたことはありませんでした。
確かにいい大学に行きたかったし、しっかりした人生を歩みたかったけれど、なぜ自分がそう思うのか考えてみたことは一度もありませんでした。
大学生活も後半になり、おのおのが自分の思う進路に進む段になって初めて、自分が今まで‘常識’に沿いつづけ、特に意思もないまま空っぽの頭で勉強してきたことに愕然としたんです。


結局私はこの問題に対して時間内に結論を出すことができず、周りの皆に「なんで今行くの?なんで新卒なのに就職しないの?」と言われながら留学先へ向かいました。
大学を卒業した、3年前の春でした。


なぜここで留学を選んだかというと、
「常識的な進路を外れても自分がやっていけるか試してみたい」という気持ちがあったからです。

結果は、大学院入学→落第→再入学→卒業、就職。
決してスムーズではありませんでしたが、全て自分で判断して行動し、その行動に見合った結果が出て、その結果を基にして次の行動を起こす、というプロセスを、100%自分の頭で考えて行うことができました。


皆が進む一般的な進路を外れた時点で、沿っていくお手本はありません。
全ての分岐点において自分で考え、判断することが要求されます。

自分がどうしたいかじっくり考え、行動を起こし、その結果を自分で受けてきた経験は、今までものすごい時間をかけてきた受験勉強よりも、高価な服や化粧品よりも、私に自信を与えてくれました。

留学先では、私たち日本人は「外国人」です。
世間の常識は、通用しません。
「なぜあなたはこうするの?」と聞かれることもよくあります。
この質問に答えていくうちに、自分が何を考えているのか、何がしたいのかがだんだんと分かってきました。
今まで「常識だから」とよく考えることもなく行ってきたことも、この過程で浮き彫りになりました。
模範解答の丸暗記と、自分で考えて導き出した結論の区別がつくようになってきたんです。


就職氷河期と言われる今、就職活動を経験してみて思ったことがあります。
それは、「企業が必要としているのは、自分の頭で考えて問題に対処することのできる、代えのきかない人材」であるということ。
演算能力だけなら機械のほうが上だし、労働力はアルバイトでその多くがまかなえる現在、正社員採用の際に面接できかれる質問は、自分の頭を使う能力をおしはかるものが多くあります。
その面接の質問でさえ、就活攻略本に‘模範解答’が掲載されている現在の状況は、あまりよくないのではないか・・・と私は感じています。


誤解を招きそうですが、徹底的に和を乱せ、個性的であればあるほどいい!・・・というわけではありません。
協力することは大切だし、友情も大切です。ときには我慢することも必要です。
ただ、不必要に自分をねじまげて、自分の人生を模範解答内におさめる必要はない、ということです。
型にはまって居心地が悪いなら、型からはみ出して好きな方向に進んでいけばいいんです。


就活本の模範解答を読みながら、なんだか自分とはかけ離れているような、なんともいえない気持ちになった人。
友達が人の悪口を言っていてついつい同調してしまい、自己嫌悪したことのある人。
自分が勉強する意味がわからない人。
問題なく毎日を過ごしているけれど、ときどきすごい不安感に襲われる人。
もしかしたら、むりやり模範解答内におさめられた自分自身からのSOSかもしれません。

英語を学びに行くもよし、自分を探しに行くもよし、専攻の勉強をしに行くもよし。
「留学してみたい、でもなぁ・・・」と思っている方、「でもなぁ」の理由を、もう一度しっかり考えてみてください。
理由が常識から外れる恐怖心のみなのなら、ぜひ、常識の通じない外国へ飛び込んで、頭をフル回転させてみてください。

人間は通常、脳細胞の数パーセントしか使っていないといわれています。
残り90パーセント超の脳細胞には、本人すら知らない才能が山ほど眠っています。
頭を使う能力があれば、誰でも「自分の知らない自分」に出会うことができるんです。
もしかしたら新しい自分は、今は想像できないくらい素敵かもしれません。

えらそうに書きましたが、私はまだまだ頭が使えているわけではありません。
おそらく、一生かけて使い方を覚えていくと思います。
ただ、この留学が頭を使う大きなきっかけになったのはまぎれもない事実です。

知らなかった文化、バックグラウンドが違う友人達、難しかったけど役に立った勉強、英語、そして大自然。
ニュージーランドへの留学は私の頭をフル稼働させてくれ、面白い人生を送るための大きな手助けをしてくれました。黒ハート

楽しかったこと、苦しかったこと、感動したこと。
いろんなことをこのブログに書きました。
どこかで誰かの脳細胞を刺激するお手伝いができていればいいな、と思います。


一年間読んでいただいて、本当にありがとうございました。わーい(嬉しい顔)


ひらめき
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(Noby)

2010年11月25日

お別れディナー

授業も終わり、もうすぐ帰国ということで、最近頻繁にお呼ばれに行っているNobyです。わーい(嬉しい顔)

授業の終わりが近づくと決まって出るのが「ホリデー中何する?」という話題。
「私、帰るんだよね」と言うと、高確率で「じゃあ帰る前にご飯に行こう!」という流れになります。
誘ってくれる友達がいて、ありがたい限りです。黒ハート

先日は、ネパール人の友人の家にお呼ばれに行きました。
玄関のドアをあけるとすぐ、香辛料のいいにおいが漂ってきます。
手土産を渡し、リビングへ通されてびっくり、友人の家は7人兄弟にご両親の大家族。


私はネパール語はわかりませんが、友人と、もう1人の招待客だったネパール人の男性が通訳をしてくれ、家族皆と会話をすることができました。

しばらくすると、女性陣が台所へ。どうやら夕食の時間のようです。

夕食がはじまってびっくりしたのが、ネパールの習慣。がく〜(落胆した顔)

ゲストには家族とは別の小さなテーブルが準備され、食事が進んで皿が空になるとすぐ、年下の兄弟がやってきて料理を山盛りにしてくれるんです。

年長者である友人の両親も、この時点では食事をはじめません。ホストである友人と、ゲストである私たちが最初に食事を済ませるんです。

その次に家族が別の部屋で食事をし、年下の兄弟たちはすぐに皿洗い等の片づけを始めます。それ以外の家族は客間に戻ってきて、会話に加わります。

ネパール独特の飾りつけ(金属製の置物やカラフルな花飾り)がされた客間の客人用テーブルで山盛りのごちそうを食べていると、なんだか王様になったような気分がしてきます。
はじめて体験した、ネパール流のおもてなしでした。黒ハート

次にお呼ばれに行ったのは、バイト先の店長のジェームスの家。

今まで何度かご飯を食べにいったことはあったのですが、自宅に呼ばれるのは初めてです。
ドアベルを鳴らすと、ジェームスの奥さんが出迎えてくれました。

ジェームスは・・・というと、台所で料理に奮闘中。わーい(嬉しい顔)

得意料理のタイカレーを自作してくれていました。
最近結婚式を挙げたばかりのジェームスの家にはウェディングの写真がたくさん。
奥さんと、式の話がはずみます。

そうこうしているうちに、ジェームス特製のタイカレーが完成。
西洋風に盛り付けられたタイカレーは、なんだかとってもおしゃれ。

ビールを片手に‘Kanpai’で食事がはじまりました。
店のことや私の就職先のこと、ジェームスの新しいビジネスのことなど、いろいろな話をしているうちにあっという間に数時間経過。
デザートまでごちそうになり、家路につきました。黒ハート

帰国して友人皆とはなればなれになるのは寂しいですが、世界中に友達がいるのは嬉しくて頼もしいです。
明日はインド人の友人の家に行ってきます。
彼女の好物のチョコレートを、手土産に持っていこうと思っています。揺れるハート

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(Noby)

2010年11月22日

おみやげ

帰国が間近にせまった今日このごろ、スーツケースに物を詰めつつ何を持って帰ろうか思案しているNobyです。
数日分の衣類と日用品、絶対必要な書類を詰めたら・・・あとはおみやげです。るんるん

留学・観光に来た誰しもの悩みの種(?)であり、同時に楽しみであるのがおみやげ選び。
私も例外ではありません。

3年の留学中に数回帰国しましたが、そのたびに何を持って帰ろうかと思案しました。
キウイの入ったクッキーやチョコレート、きれいな絵柄の入った文房具、ロゴの入った衣類等。

スーツケースの容量と相談しつつ、土産物店やショッピングモールに行ってはあれでもない、これでもないと品定めをしました。
今回も品定めをしつつ、そういえば前はこれを持って帰ったなあ、と色々思い出しました。

今日は、今まで持ち帰ったものの中でも特に反応がよかったものを紹介しようと思います。黒ハート
留学・観光等でこれからニュージーランド土産を選ぶ方の参考になればと思います。

☆ニュージーランドワイン
どこに持っていっても反応が良いのがニュージーランド特産のワインです。
1000円〜5000円程度で、割とおいしいものを購入することができます。
ワイングラスを片手に、土産話がはずみます。


☆チョコレートバー
スーパーでばら売りしているチョコレートバーは、ちょっとしたおみやげにぴったりです。いろいろな種類を持ってかえれば、大人数で集まったときに選んでもらう楽しみもあります。

☆石鹸、ボディシャンプー
香りが強く、パッケージが可愛らしいものが多い外国製品。
オーストラリア・アメリカ製が多いですが、外国の雰囲気が感じられます。
前回持って帰ったあんずの香りのボディーソープは、実家の母のお気に入りです。


☆クッキー・ビスケット
定番ですが、やっぱりうけます。
土産物店で買えるキウイやハチミツ入りはもちろん、現地のスーパーで売っているカラフルなビスケットも物珍しくて喜ばれます。


☆コーヒー・紅茶
カフェで売られているコーヒー豆や紅茶も、喜ばれたもののひとつです。甘いお菓子とよく合います。


☆ペットフード
意外かもしれませんが、人にも動物にも喜ばれるのがこれ。
畜産業のさかんなニュージーランドでは、日本では手に入りにくい動物のおやつが簡単に、かつ安く手に入ります。
ペットショップに行くと、産地直送のペットフードがたくさん並んでいます。
豚の皮・耳・牛の骨等、見た目はちょっとびっくりなものが多いのですが、動物たちの食いつきは最高。見ているこっちも嬉しくなります。


上記のように喜ばれるものはいろいろあるのですが、やはり欲しいものをもらうのが一番嬉しいだろう、というわけで先日、欲しいものはないか実家に電話をかけました。

しかしながら家族の答えは「無事に帰って来さえすれば何でもいいよ」揺れるハート

ある意味一番困る回答でしたが、「健康な自分」というお土産を最優先しつつ、喜ばれそうなものを選んで持って帰ろうと思っています。かわいい


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(Noby)

2010年11月18日

ちょっと寄り道。

ロトルア旅行の帰り道。
タウポとウェリントンの間あたりで、面白そうなものを発見したので寄り道しました。

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「National Trout Centre」

Troutとは日本でいうニジマスです。
早速入ってみることに。


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入り口を入ると早速川が。
写真では見えませんが、ニジマスが泳いでいます。
立て札を見ると、どうやらここはニジマスの保護施設のようです。



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人工的につくられた遡上場所



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人工孵化後の稚魚がたくさん

施設内を歩いていると、オーバーオールを着た男性が川の中で何かしているのが見えました。
「今日は近くの保育園の子たちが見学にくるから、見せるものを用意しているんだよ。ついでだから見せてあげよう:)」と男性。
ぜひお願いしますと頼むと、男性は網を片手に何かを探し始めました。

男性「ジャック、ジャーック!どこだい?」
Noby「?????」
男性「ジャック、ここにいたか!」

そういうと男性は、ジャックと名づけられているらしいニジマスを一匹すくいあげてくれました。


20101118_5_Noby_jack.jpg
↑Jack

保育園からくる子供たちに、こうやって実際のニジマスを見せるのだとか。
こうすると、横腹のあざやかな色もはっきりと見えます。
この方法は、遡上してきたマスの測量にも用いるんだそうです。

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実際に泳いでいるジャック。大分違って見えます。

もうしばらく歩くと、きれいな川が見えました。


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ここは保護施設外なのですが、毎年ニジマスが遡上するそうです。

小一時間見学した後、家路につきました。
途中の写真を何枚かのせます。

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トンガリロ国立公園。気温が思ったより低かったのでトレッキングを取りやめたのですが、一生のうち一度は入ってみたい場所です。


帰りに、北島→南島に移動するために乗ったフェリー。

20101118_9_Noby_ferry.jpg


映画が上映されたり、コーヒーサービスがあったりと親切で、ゆったり過ごすことができます。

フェリーをおりたら、ひたすら南下。その日のうちにクライストチャーチに無事つきました。
短い期間でしたが、ぎっちりしっかり楽しんだロトルア旅行でした 黒ハート


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(Noby)

2010年11月15日

タウランガのおすすめビーチ & Lake Taupo

ロトルア旅行の続きです。
今日は、ロトルアよりもう少し北にあるタウランガと、南にあるタウポについて書こうと思います。

ロトルアでKickoff−Tさんご夫妻に教わったおすすめスポットのうち、特におすすめだったのがタウランガのビーチ。
「眺めもきれいだし、ボディーボードやサーフィンも楽しめるよ」と奥さん。

朝起きると天気は快晴。
よし、ビーチに行こう!と北へ向かいました。

タウランガはロトルアから車で一時間強。まるでヨーロッパのような雰囲気のただよう、海沿いの街です。

ひたすら北へ進むと・・・

20101115_1_Noby_beach1.jpg

海が見えました!

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足元に咲いている花はこれ。あざやかな黄色がとても可愛いです。
踏まないように注意しつつ花畑を抜けると、

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白い砂のビーチに出ました!
クライストチャーチのビーチはどこも黒砂なので、白い砂のビーチはまぶしくて新鮮!
さっそく寝転がって、日光を体中に浴びます。


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寝転がって陸地側を見上げると、流木や貝殻がたくさん。
どうやら干潮の時間だったようです。

日光浴後、さあ泳ぐぞー!と海へ入ったのですが・・・
・・・まだ冷たい!まだ少し時期が早かったみたいです。


20101115_5_Noby_beach3.jpg

それでも果敢に泳ぐ人たち。
留学後3年が経ちましたが、未だにキウイの人たちの体感温度は理解できないことがあります^^;

寒かったので再び寝転がっていると、お客さんがやってきました。


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レッドビルシーガルとブラックビルシーガルです。そっくりですが、くちばしの色が違う別種です。

数時間寝転がってこんがり日焼けし、タウランガを後にしました。

次に向かったのは、車で数時間南に位置するタウポです。
ロトルアへ向かう途中に通過した場所でもあるのですが、今回は車をとめてじっくり楽しみました。

20101115_7_Noby_lake.jpg

またビーチ?いえいえ、これ湖なんです。
ニュージーランド最大であるだけでなく、オセアニア圏最大の淡水湖です。
池の周りで滝がみられるほか、ジェットボートや水上スキーなどのアクティビティがさかんに行われています。

湖の周りの自然も豊か。

Kowhaiに似た花が満開
20101115_8_Noby_kowhai.jpg

黄色い鳥が一生懸命鳴いていました。種類は不明。

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一日水辺でゆったり過ごし、リフレッシュした一日でした。黒ハート

では、次回に続きます :)

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(Noby)

2010年11月11日

ロトルアへ行ってきました

職業体験が終わり、月曜日〜水曜日が休みになった11月。
週末をあわせて5日間、ずっと行ってみたいと思っていたロトルアへ行ってきました 黒ハート

ロトルアは、ニュージーランドの北島中央部に位置する町。
温泉やサイクリングのトラックが有名な、観光客の多い場所です。

金曜の授業後、北へ向かって出発。
南島のピクトン港からフェリーに乗ります。
夏らしくない雨模様で、海も荒れ気味。
翌日の天気を心配しつつ、そのままフェリーの座席で一眠り。

早朝、北島のウェリントンに着きました。
ニュージーランドの首都であるウェリントンには、クライストチャーチ在住の私には見慣れない高い建物がたくさん。
オフィスビルのほか、日本で言う国会議事堂のような場所や大きな港、そしてスーツを着た人たちがゆきかうのが見られます。

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朝食もそこそこに、さらに北へ向かいます。
Massey universityのあるPelmerston North、オセアニア圏最大の淡水湖のあるTaupoを通り過ぎます。

Taupoを通りすぎ、牧草地をしばらく走っていると、突然かぎ覚えのあるにおいが。
これ何だっけ?と考えて数分後にピンときたのが、温泉のにおい。
ロトルアが近い証拠です。わーい(嬉しい顔)

小一時間後、ロトルア到着。
Kickoff−Tさんに会えるかどうか連絡をしたところ、こころよくOKの返事が。
奥さんと娘さんと一緒に、おすすめのバーに連れて行ってもらいました。
ビールをごちそうになりつつ、ロトルアのおすすめ観光地のおすすめをきいたところ、
ビーチの景色、ボディボード、トランピングトラック、温泉、マオリ族のダンス・・・と次々に候補が。

とても全部は行ききれないので、とりあえず最初に温泉に行くことにし、それ以外は温泉に入りつつ一緒に来ていたフラットメイトと相談することに。

Kickoff−Tさんご一家に大体の道筋を教わり、バーから直接温泉へ向かいました。

おすすめの温泉は、シティから車で30分ほどの場所。
不慣れな北島のドライブでしたが、迷うことなくたどり着けました。なぜなら、



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敷地内から湯気が出ていたから。

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湯気の正体は、敷地内を流れる熱湯の水路。
湯船にお湯が入るころには、適温になっています。


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併設された温水プール。
大人も子供も楽しめます。

敷地内からは、川沿いのちょっとしたウォーキングトラックに行くことができます。
そこでは、温泉の源流である熱湯の川(!!)が見られます。
水着のまま出かけてしまった私は途中で寒くなり、再び温泉へ。


温泉は温度別に分かれており、35度程度の温水プール、37〜39度の岩風呂、42度の湯船があります。
やっぱり42度の湯船が一番気持ちがいいのですが、長くつかっているとのぼせてしまいます。
というわけで、37度に長―くつかるキウイスタイル(?)に変更。


フラットメイトと行き先の相談をしつつあたりを見回すと、キウイ、イギリス人、ドイツ人、ハンガリー人、タイ人・・・いろいろな国籍の人が湯船につかり、楽しそうに話をしているのが見えました。

温泉そのものを楽しむのに加え、湯船が一緒になった人と交流できるのも温泉ならではの楽しみかもしれません。黒ハート

では、次回に続きます :)

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(Noby)

2010年11月08日

可愛い顔の、がめつい奴。

先日、ふと思い立って西海岸まで行ってきました。

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車を止めて外に出て、何もない水平線を眺めていると、まるでキウイのような茶色の、丸っこい鳥がかけよってきました。

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茶色いの、見えますか?

まさかキウイ?!と思い、よーく見るとちょっと違う。
しっぽとまゆげがついた‘Weka’です。黒ハート

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しっぽとまゆげはあるものの、キウイと同じく飛べません。
たまたま持っていたパンをちょっとちぎってやると、


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パンをくわえて、ご満悦。
あんまりおいしそうに食べるので、もう一かけらパンを与えて近くで観察してみることにしました。

しかしながら、パンをちぎるまもなく、Wekaは私の手元に向かって跳びついていきます。
飛べないのに、すごいジャンプ力。他の鳥よりよく歩く分、足腰が鍛えられているようです。

もう一かけらパンをちぎると、あっという間に飲み込むWeka。もっと近くで見ようとしゃがむと、私の手をつついてきます。
これがものすごく痛い。

目の前のWekaに気をとられていると突然、私のパンが斜め後ろから引っ張られました。
びっくりして振り返ると、半分の大きさになったパンと、別のWekaが私の手のひらほどもあるパンをくわえて全速力で駆けてゆくのが見えました。
あっけにとられてみていると、残りのパンが私の後ろから、これまたすごい力でひきちぎられました。
しまった!と思って振り返ると、先ほど私の手をつついていたWekaが、大きなパンをくわえて走り去るのが見えました・・・。

私の手元に残ったのは、私の指先くらいになってしまったパンと、


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犯人の足跡・・・。
あまりの早業に、思わず笑いが。
今までたくさんバードウォッチングをしましたが、こんなにがめつい鳥ははじめてです。

食べようと思っていたおやつがなくなってしまいすることがなくなったので、海岸沿いをゆっくり歩いてみました。

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アザラシの親子


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海鳥が飛び交い、ペンギンもいるといわれる岩場

ニュージーランドに住み始めて3年、ガイドブックに載っていないような場所で、こうして思いがけない野生動物との出会いがあることがよくあります。

バス停からハリネズミと一緒に歩いて帰ったり(彼(彼女?)の家は私の家のそばの側溝でした)、アヒルの家族が道を横切るのを車をとめて待ったり、スキー場に行ったらKeaというオウムにワイパーをかじられたり・・・

今回Wekaと出会って、改めて動物王国ニュージーランドを実感しました。

アザラシのような大型動物に出会った場合は注意が必要ですが、Wekaのような小さな動物の場合は、しばらく側で観察してみてください。
彼らの住んでいる自然が、観光地で見るよりも近く感じられるかもしれません。

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2010年11月04日

アルバイト最終日。

突然ですが、11月末に日本に帰ることになりました。
無事、日本での就職が決まったためです。黒ハート

内定通知後、採用部の方と入社時期の相談をしていたのですが、卒業後できるだけ早くということでこの時期の帰国になりました。

そういうわけで、コンビニのアルバイトを10月末でやめることにし、先日最後のアルバイトに行ってきました。
シフトに入り、レジを開けると内側にアルバイトの皆からのメッセージが。黒ハート

一番仲のよかったJodieから、「とても寂しくなるけど、Nobyと一年間一緒に働けて本当によかった。卒業&就職おめでとう、Good luck!わーい(嬉しい顔)」とメッセージがあり、思わずじーんときてしまいました。

いつもどおり商品を補充し、来週の注文を確認し、棚にはたきをかけます。
開店作業のとき、この棚をはめるのが大変だったんだよなあ・・・なんて思い出します。

接客の合間をぬって掃除をしていると、
「ワァーォ、Good girl!」と、聞きなれた声が。
以前マフィンを差し入れてくれたお姉さん(記事‘Treat’参照)がやってきました。
お姉さんの姿を一ヶ月ほどみておらず、もう会えないかと思っていただけにびっくり。
「オーストラリアから友達がきててね、観光地めぐりをしてたから家にいなかったんだ」と、彼女。

今日が最後で、もう会えないかと思っていたと話すと、
「帰るの?!It‘s not fair!でもタイミングよくあえてよかったわ◎」との返事。
Eメールアドレスを交換し、一か月分の積もる話(?)をしました。

お姉さんが帰った後、店長のジェームスから電話が。
「今日で最後だよね?!悪いけど別の店が忙しすぎて会いにいけない、また一杯のみにいこう、ぼくのシフトの空きがわかったらメールするから!」とのこと。
いつも多忙な彼らしい電話です。わーい(嬉しい顔)

来る人来る人と話をしていたせいか、あっという間に閉店時間。
掃除機をかけ、看板をしまい、雑誌類を整え、売り上げの計算をします。
最初は小一時間かかっていた閉店作業ですが、今では所要時間15分。
我ながらよく働きました。

もとはと言えば、大学の修士課程の昇級試験に落ちてしまい、凹みきった毎日をなんとか前向きにしようとはじめた接客アルバイト。
接客で気分が明るくなる、いろいろな人が英語を教えてくれる、面白い友達が出来る、自信が付く、生活費の足しになる等々、思っていた以上にアルバイトは私にプラスになりました。

店の電源を落とし、防犯アラームをONにして、鍵をかけます。
最後にドアを引いて、施錠確認。
店を後にする時、さみしい気持ちよりも、よく頑張った!という気持ちで嬉しくなりました。黒ハート

丸一年私を雇ってくれたジェームス、ありがとう。揺れるハート
仲良くしてくれたアルバイトのみんな、ありがとう。揺れるハート
いつも良くしてくれたお客さんたち、ありがとう。揺れるハート

たくさんの楽しい思い出と、自信がつきました。
日本に帰っても、しっかり働けそうな気がします。黒ハート


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2010年11月01日

ネルソン自然保護区

「せっかくニュージーランドに来たんだから、一度は行っておこう」と、行き始めた山歩き。
いつの間にかはまってしまい、暇を見つけては行くようになりました。わーい(嬉しい顔)

今回行ってきたのはネルソン自然保護区。クライストチャーチから車で5時間ほどの場所です。
名前にはネルソンとついていますが、ネルソンの街(南島の北端)よりは大分南に位置しています。
今回登ったのは、保護区内のMt.Robert。Bushline Hutという名前の、一周り5〜6時間のコースです。


湖のほとりから、スタートしました。
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開始20分。湖がどんどん小さくなっていきます。
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山の中腹あたりから、傾斜がきつくなりはじめました。
どんどん景色がよくなります。

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川の水で顔を洗って、休憩。

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原生林をいくつか抜けると山小屋が。

20101101_5_Noby_forest.jpg

このコースの名前、Bushline Hutの由来となった山小屋です。
中には簡単な炊事場(燃料は薪です)とベッドがあり、誰でも自由に利用することができます。

20101101_6_Noby_hut.jpg

山小屋までたどりつけば、頂上まであと少しです。
小屋を出ると、夏なのにつめたい風が。
思わず身震いし、周りを見渡すと・・・

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なんと、雪がのこっています。
雪の残る道をすすむと、やっと頂上につきました。

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澄んだ冷たい風が心地良いです。


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下りは、ひざが笑うのにまかせてひたすら早足。
私が歩くときに草むらから飛び出す昆虫を狙って、鳥たちが後をついてきます。

ぴったり5時間後、ふもとにつきました。
コーヒーで一服・・・したいところですがふもとには何もなく、小一時間後に見つけたカフェで一服。
運動後は、大好きなカプチーノが倍おいしく感じます。

・・・と、写真を見ながら記事を書いているわけですが、実は今体中が筋肉痛。
次はどこへ行こうかと本棚の本に手を伸ばした瞬間「いたたた・・・」となってしまい、ついつい苦笑い。

苦笑いしつつも、次に行くところの目星をつけた今日。黒ハート
早く筋肉痛がおさまりますように!


ひらめき
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