日本だと、流行遅れや着古した洋服は「売るのも譲るのも申し訳ないから・・・」とタンスの肥やしやゴミ箱行きになりがちですが、ニュージーランドにはそれをタンスの肥やしにさせないシステムがあります。
それは、Clothing bin。私の背丈以上もある大きな金属製のコンテナが、街の至る所に設置されているんです。着なくなった洋服、はかなくなった靴、古本、ぬいぐるみ等使える物であれば基本的に何でも入れることができます。また、地区によってはClothing bagと呼ばれる袋が配られ、月に一度程度古着の回収が来たりします。

回収された服や身の回り品は、それらを専門に扱う店で売られます。価格は格安で商品の状態も比較的良く、思わぬ掘り出し物が見つかったりします。今まで、調味料ケースセットを1ドル(65円)本棚を10ドル(650円)、3人がけのソファを50ドル(3300円)で手に入れました。とても助かっています。
ソファや本棚など鉄製コンテナに入りきらないサイズのものは、直接店舗に持って行けばたいてい引き取ってもらえます。また「買いたいんだけど持って帰れない・・・」という場合は配達(有料)を頼むこともできます。
しかしながら、たまに誰も買わなそうなもの(例:えりくびの伸びきったTシャツ、ほつれた布団カバー等)が陳列されていることがあり「こういうものが売れ残った場合はどうするんだろう」と思っていたのですが、先日謎が解けました

車屋さんやDIYショップで‘汚いものの掃除用クロス’として売られていたんです。
以前車の整備工場の清掃アルバイトに行っていた際、油を拭いたらしいカラフルな布がたくさん捨てられていたのを不思議に思っていたのですが、使用済みの洋服の再利用だったとは思いつきませんでした。
また、このシステムは私に思わぬ利益をもたらしてくれました。私はもともと物がなかなか捨てられず、部屋がごちゃごちゃしがちなタイプだったのですが、
「自分はほとんど使わないけれどまだ利用価値のあるものをClothing binに入れる」
という選択肢ができてからというもの、部屋が格段にすっきりしたんです。これらのものをClothing binに入れた後に残るのは本当に必要なものと要らないものだけなので、整理は簡単です。不用品が誰かの役に立ち、自分の部屋もすっきりするこのシステム、私はすごく良いと思います。

今月もClothing bagが配布されました。実は、今回のClothing bagの使い道はもう決まっています。フラットメイトの1人の、クローゼットからあふれんばかりの(というかあふれている)服の整理です。服は洗濯してから回収に出すので、これから数日は大洗濯になりそうです。
ここ数日すっきりしない天気が続いていますが・・・明日からは晴れますように


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(Noby)