
冬らしいといえば、曇り空、冷たい空気、そして週の半分以上の雨模様です。

ニュージーランドの東海岸は、海流と気流の関係上冬に雨が多い地域となっています。
東海岸の草原は、夏に茶色く冬に緑色になり、日本人の私としてはなんとなく違和感があります。
寒い上に濡れてしまうので、東海岸の人は大抵夏好き。
「やっと夏が来たわね」
「もう冬になっちゃった」
「洗濯物が乾かない季節になったね」
という会話がよくきかれます。
私も毎日洗濯物と部屋干し臭に悩まされていたりするのですが・・・・
そんな中で唯一、冬と雨の到来を喜んでいるように見える奴がいます。


写真:http://www.birdrescue.org.nz/birds/pukeko.html より
以前にもご紹介したこの鳥、プケコです。
新しく引っ越した場所の近くに営巣地があり、毎日学校に行く途中に観察しているのですが、晴れの日と雨の日では全く活動が違うことに気づきました。
晴れの日は上の写真のように足で草地をひっかいては引っかかった草や虫(プケコは雑食性です)をついばんでいるのですが、雨の日は様子がガラリと変わります。
くちばしを直接地面に突っ込んでは何かを食べたり、道路を走って渡ったり、2羽以上で追いかけっこをしたり。晴れの日の倍以上活動的になるんです。
いったいなぜなのかを雨の日ごとに考えていたのですが、どうやらこれはプケコの食事と関係あるらしいということが最近わかりました。

晴れの日はやわらかい草や6本足の昆虫、草の実などを食べているプケコですが、雨の日は水浸しになった土壌から出てくるミミズ等の生物、運がよければ湿地に迷い込んだ魚などを食べているようなのです。
栄養たっぷりの動物性食品をたらふく食べられるがゆえに、こんなに活動的になるに違いない・・・というのが私が現在考えている仮説(?)です。

今日も雨の中を学校に行っていると、一羽のプケコが面白い行動を見せてくれました。
雨でできた水たまりに頭を突っ込み、身体をふるわせて入浴(?)していたんです。
カラスの行水やスズメの砂あびなどが日本ではよく知られていますが、カラスの行水が5分で終わるニュージーランド人のシャワーなら、プケコの行水は日本人の入浴くらいの勢い・・・長いんです。
かつ、プケコの行水は日本人の入浴ほど大人しくなく、たとえるならば子供がプールで遊んでいる感じ。

何度も頭を水に突っ込んでは羽をばたつかせて水しぶきをちらし、周りに居た別のプケコが逃げるほど。
学校帰りに行水をしていた場所を見に行くと、食べ疲れたのか行水疲れか、プケコは一匹もいませんでした。
今夜中なんですが、まだ雨が降り続いています。この勢いだと明日も降りそうです。
雨だと出かけるのもちょっとおっくうになりますが、通学路のプケコを励みに(?)がんばろうと思います。


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(Noby)