私がこちらに来て、初めてできた日本人の友達がいます。
彼女の名前はユカちゃん(仮名)。
1年間の語学留学でやってきていました。
彼女の希望は「ネイティブに近い発音を身につけて帰ること」
とても熱心に勉強をしていたのですが、どうしても気に入らないことが1つあったのです。
それが、クラスメイトが皆クセのある英語を使うということ。
英語を学ぶ学校にいるのだから、当たり前といえば当たり前なのですが
日本の大学で「留学生どうしでばかり一緒にいると、変な英語をしゃべるようになる」と散々聞かされていたらしい彼女は、なんとクラスで友達をつくるのをやめてしまったのです。

幸いネイティブのおばあさんの家にホームステイをしていたので、1日全く口を開かないというわけではなかったようなのですが。
「毎日一緒に過ごすクラスメイトだし、それって良くないんじゃないの?」と私はきいたのですが、
「いい英語を身につけたいから、キウイ(ニュージーランド人)の友達ができる日まで自分で勉強する!」と、気持ちを変えることはありませんでした。
しかし、ついにその日は来なかったのです。
「英語の練習がしたいから、誰でもいいから紹介して」と彼女が涙声で電話をしてきたのは、彼女の帰国があと2週間ほどに迫った時でした。
今、自分の留学が2年目に突入して感じることなのですが、ニュージーランドに留学しているからといってキウイの友人がすぐにできるわけではなく、気の許せる友人は(キウイも含め)意外と語学学校が一緒だった留学生だったり、留学生づてでできた人だったりするということです。
また、キウイと会話→英語上達、という図式も必ず成り立つわけではありません。
むしろいきなりネイティブだらけの英語環境に入ってしまうと、萎縮してしまう人がほとんどだと私は思います。
キウイがほとんどの大学クラス等に入れば、いきなりキウイ友達に・・・ということができないわけではないですが、現地の若者同士の会話はかなりテンポが速く、大勢の中に1人だけ英語に不慣れな状態で入ると「ついていけない」という思いをするかもしれません。
そうなると、毎日の生活自体が苦しくなってきます。
事実、去年の私がそうでした。
語学学校を卒業後、半年間大学の学士課程にいたユカちゃんも、同様の思いをしたようです。
彼女が泣きながら話してくれた内容は・・・
初対面のキウイと会話しようとしたが、全くうまくいかずショックを受けた。授業もまったくわからないし、わからないところをきこうとしてもまたうまくいかない。その私の横で、「こいつ変な英語しゃべるなあ」と思っていた留学生のクラスメイトが授業を理解し、私がぜんぜんうちとけられなかったキウイのクラスメイトと冗談を言って笑いあってる。
すごくショックで、初めて自分が間違ったことをしたんじゃないかと考え始めた。
答えは明らかだったけど、もう語学学校には戻れないし、私には数ヶ月しか残ってなかった。
・・・ユカちゃんの話は、私にも留学生活について考え直す機会を与えてくれました。
私が彼女から学んだことは、自分の中の壁が、英語上達もしくは留学生活の充実をはばみうるということです。
壁を作らずすべてを吸収することは、傷つくリスクも増える上パワーの要ることですが、それ以上に刺激的で、新しい世界を見せてくれます。
「やってみたいことはすべてやってみよう」と。私がアルバイトを探し始めたのも「落第したけど、くじけたら終わりだ」と去年、すぐに次の大学を探し始めたのも、実はユカちゃんの話をきいたからなんです。
毎日の新しい経験に戸惑いつつも、私は前よりも良い英語力と、様々な人種をまたいだ良好な人間関係を手に入れることができました。
そのことを教えてくれたユカちゃんに、私は感謝しています。
これから留学を予定されている皆さん。
どうか壁を作らず、何にでも積極的にチャレンジしてください。
ちょっぴり変人なくらいで、私はかまわないと思います。
めいっぱい挑戦して
めいっぱい傷ついて
めいっぱい学んでください。

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(Noby)