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2010年03月11日

Environmental Chemistry 7

今日は、私が普段受けている授業のひとつを紹介しようと思います。ビル

授業名は「Environmental Chemistry 7」、環境化学の授業です。
7とは、レベル7はのことで、Diplomaレベルという意味です。

主なトピックは環境問題です。PCBによる汚染、農業と環境問題の関わりなど専門性の高いものから、一般生態学のような広く浅いものまでカバーしています。

私の在籍しているコースが1年のみと短いためか、特にオリエンテーションなどもなくいきなり授業がはじまり、2度目の授業では班に分かれて土壌サンプル採集を行いました。
テーマは「クライストチャーチの干潟における重金属汚染は、干潟に流れ込む川の上流で行われている工事が原因であるという仮説を検証する」です。
干潟班2つと河川班2つに分かれ、ゴム長靴とビニール袋、スコップを持って出発です。
班員個人の車で採集地まで移動しました。

車内での会話もはずみます。るんるん
私の班(干潟班1)のメンバーは、元シェフのレオナルドと地元女性のケリー、そして私です。ケリーは聴覚障害をもっているのですが、学校から派遣されている手話通訳が同行しているため会話に問題はありません。
手話通訳やバリアフリー等が大変よく整備されているところも、ニュージーランドの学校の大きな魅力のひとつだと私は感じています。

会話のテーマは「レオナルドの人生」。なぜそのトピックになったかは全く覚えていないのですが、なかなか面白い話でした。
要約すると・・・
レオナルドは調理師の資格をとった後、自身のレストランを開き、努力のかいあって彼のレストランは街で一番忙しい店になった。
レストランの従業員だった女性と結婚。経営は順調だったがあまりにもレストランが忙しくなりすぎ、家庭がおろそかになって数年後には奥さんと大喧嘩。
しばらく考えた後、彼はレストランを売って奥さんと子供たちとの時間をとることを決意。
レストランを売った後は、のんびりとアルバイトを探していたのだとか。
そこで見つかったのが、南極基地でのシェフの仕事。
再び奥さんと子供たちを置いて(!!)彼は南極に行ってしまったわけですが、そこで見たのはいかに人間が自然を破壊しているかという事実だったそうで・・・
それに大変なショックを受けた彼は、今までとは全く違う分野である自然科学を学びなおすことに決めたそうです。
現在奥さんも地元の専門学校に通っており、子供たちも高校生なので家族全員が学生なのだとか。
「まるで同じクラスのクラスメイトのように話が弾んで楽しい!・・・子供たちに数学を教わるのはなんとも微妙な気持ちだけどね。」と彼は言っていました。


干潟につくと早速採集開始です。眼鏡
レオナルドとケリーが土壌を採集し、私が陸地で試薬を使ってデータをとっていきました。
干潟のカモメたちに見守られながら(?)採集は終了。
現在、より詳細な分析をするためにサンプルを乾かしているところです。

この授業ではたくさんの野外実習が予定されていて、私はとても楽しみにしています。
この授業のほかにももう5つ授業をとっており、多くの授業が週2回以上開講されるため結構忙しくしています。

他の授業の様子も、また次回以降書いていきますね わーい(嬉しい顔):)

ひらめき
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(Noby)
posted by キックオフNZ at 00:00 | Comment(4) | 学校
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