
さて、昨年末日本に一時帰国したフラットメイトが、以前メールで「日本で買ってきてほしいものがあったら言ってください」と書いてきました。彼は日本にいる間にNZでは手に入らないもので必要なものがあれば言えば買ってきますよ、という意味で書いてくれたのだと思うのですが、少し考えた末にわたしは、こう返事に書きました。
「もし新聞を取っていれば、元旦の新聞を保管してNZに持って帰って来てほしいです。(中略)日本の正月気分を、少し遅れても触れられたらうれしいです。」
考えてみるとこの年末年始、日本でいつも見ていた紅白も諸々のテレビの特番も見ることなく、過ごしてきました。もちろんニュージーランドで過ごす初めてのクリスマスや年越しはそれはそれで楽しめましたが、自分が今日本からほしいもの、と言われて思い浮かんだのは、日本の食べ物でもDVDでもなく、新聞だったのです。

あとこんなこともありました。クリスマスにあわせて、わたしは普段年賀状を送っている友人知人にエアメールでクリスマスカードを送りました。そうしたところ、この年末年始で10通以上のクリスマスカードや年賀状をいただきました。これはとてもうれしかったです。今フラットのラウンジにはそれらのカードが並べられています。遠く離れた日本からわざわざ手間を惜しまず送ってくださった方には感謝の気持ちでいっぱいで、見るたびに励まされます。

わたしは日本人なので、日本食も日本語も好きです。クライストチャーチで生活している現在も、ご飯は炊くし、しょうゆとみりんと鰹節でそばつゆをつくってそばや煮物を作ります。家族から定期的に送られてくる荷物には日本茶とほうじ茶のティーバッグも入っていました。図書館で日本語の小説を借りて読んでいます。ただ、それらのことと、日本が恋しいか、というのは別の問題のような気がします。

今わたしはニュージーランドでのワーホリ生活を楽しめているし、できることなら今後も楽しみたいと思っています。日本にはいつか帰国しますが、すぐに帰りたいというわけでもありません。
ただ、日本にいる多くの知り合いや友人がわたしがニュージーランドにいることをあたたかく見守ってくれていて、わたしが帰国する日を楽しみにしていることも知っています。

わたしが今できることは前向きに日々の生活をがんばって、自分が元気でいることを伝えていく。そして、悔いのない状態で無事に帰国できるまで継続することだと思います。わたしという目を通じて、ニュージーランドという国の有様を多くの人に知ってもらいたいし、また好きになってもらいたいと思っています。

そういう意味で、日本とのつながりは途切れることなく続いていくし、わたしもそういう縁を大事にしたいと思います。だからこれを読んでいるわたしの知り合いも同じ空の下でがんばってほしいと思います。これからもよろしくお願いします。


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(hisawo)