ということで、領事館に行ってきました。私は在留届もインターネットで行ったため、領事館に行くのは今回が初めて。

大きいビルの12階、エレベーターを降りるとたくさんの日本のポスターが…!!「あれ??ここは日本!?」と錯覚するような感覚にとらわれます。中に入ると、小さな図書室の様なところがあり、日本の新聞・雑誌、中には日本の武道や着付けの本、サザエさんの漫画などもありました。本以外にも日本人形や日本絵画、なんだかとっても懐かしい雰囲気です。そしてたくさんの日本人に会えます。顔見知りでもないけれど、何となく安心して、
「やっぱり、私日本人なんだな〜」とつくづく感じます。

なぜか?ここNZにいる方が、日本にいる時より日本のことを考える機会が増えていると感じます。それは今までのブログでも何度か書いてきました。しかし、日本の選挙にも携わることができるとは考えてもいませんでした。本当に今のこの貴重な経験をありがたく思います。

人との出会いはもちろん、この様な出来事一つも何かの縁があって関われることだと思います。だから、NZに来てからの私は「今、自分に縁があることひとつひとつを大切にしよう」と思うことがよくあります。それは自分の意思に基づいて起こる出来事でも、または全く予測していなかった偶発的な出来事でも。
日本にいた頃の私は、常に先のことしか見ようとしていなかった気がします。目標や目的があったことは良いことだけれども、それらを達成することだけを重視していたといえます。先ばかり見すぎて、その時々の経過をしっかり消化できていなかった気がします。目的達成のための通過点としか思っていなかったのです。例えばアルバイトひとつをとっても、もちろんその目的はお金を稼ぐということだけれども、その目的を達成するまでにたくさんの経験や出会いがあったはずなのに、それらを意識しないで未消化のまま流れていったこともたくさんある気がしてならないのです。
今の私の生活は、日本では絶対にできないことだと断言できます。と同時に、日本では気づけなかったことだと思います。もしも今日本にいたら、周りの時間の流れの速さに乗って、確実に忙しく働いていると思います。そして休日はどこかへ外出。実際に、日本での私は「時間がもったいない」と言うのが口癖で、夜勤明けでも眠らずに出かけていました。よく「何をそんなに生き急いでいるのか?」と聞かれたものです。
見つめ直すことではなくて、見ないことがストレスから解放される方法だったのだと思います。忙しい時間の流れの中で消化する余裕がないまま、見ているのはその先のことだけ…。

「今、このときを大切に思う。」
意識していないと難しいけれども、自分でやると決めたことも、または偶然起こった出来事でも、そのひとつひとつが大切な経験として消化したいと思う。
それらの経過を通して、はじめて結果として得られるものがあるのだと思います。
大切なのは結果の良し悪しではなく、むしろその経過。本当の自信はそこから生まれてくるのかもしれません。
NZの時間の流れ、周りの環境がそれを気付かせてくれました。
ワーホリ生活も残り約4か月。NZののんびりとした時間の中で、一日一日を大切に過ごす。そして焦らずたくさんの経験を通して、やがて経過となる。そこから一つでも先へつながる何かが結果として見つけられたらイイなと期待しつつ。



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(Lisa)