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2009年08月31日

9番目の月

オークランドのシティ中心部は「ここはニュージーランドです」と言われなければニュージーランドとは気づかない程、多国籍の街です。
アジア人がとても多い。それに加えアラブ系も多いです。

カフェの売り上げが少し減っています。その理由のひとつがラマダン。
ラマダンとはイスラム暦における第9番目の月の呼び名です。太陰暦の為、毎年その始まりと終わりは変動しますが2009年は8月22日〜9月20日がこれに当たります。色んな例外はありますが、基本的にはこの期間中ムスリムは日が出ている間の飲食を断ちます。

そんなに詳しくないので、自分の乏しい知識とチョコっとネットからその理由を大まかに。違っていたらご指摘ウェルカムです。
自を制する。自分の欲求と闘い精神性、信仰心を高める。それから貧困に苦しむ人を理解するという意味も含まれているようです。
一言でいうと修行ですかね。自分に勝つ。

多国籍のこの街では様々な宗教を信仰している人達がいます。
宗教。宗となる教え。
日本人の多くの人が信仰の厚い宗教に抵抗があるような気がします。(私は無宗教。家は仏教)
宗教について語るには私はまだまだ、まだまだ勉強不足ですが、そこまで信仰心を持てる理由やその深さにとても興味があります。今回のラマダンで言うなら真面目そうな人ならまだしも、言い方が悪いですがチャラチャラした感じの今時の若者までもがきちんと飲食を断っているから驚きなのです。
そこにある理由は「宗教」それだけ。いや、もしかしたら習慣の方に近いのかもしれないけど。
10億とかいう単位の人達が 、この一ヶ月一斉に断食をすること、それから 一日に数回メッカの方角に向かって祈りを捧げる事、考えただけでもものすごいパワーを感じる。すこし、こわいほどに。
私の宗教イメージ。正しいことと間違えていることが明らかな世界。

NZで二回程、そうとは知らずに宗教の会合に参加したことがあります。
ひとつは15人くらいの集会。ひとつは40人くらいのクリスマスパーティ(同じ教会のひとたち)。
(南半球はクリスマスが夏にあたるのでキリスト教徒の中には冬にも一度パーティをする人達がいるそうです。)ふたつとも違う宗教です。 別に勧誘等は一切なかったし、私以外は皆仲間というただの集まりでした。どちらも途中で説教のようなものがあって、英語だったのでほとんどわからなかったけど、やっぱり私には少し抵抗があるような内容でした。
だけど、一つだけ言えるのはどちらの会合に来ていた人達も本当に皆やさしかった、とても。

交差点の信号が青になりました。
色んな国の色んな人が一斉に入り交じって歩きだします。太陽がこれでもかと照りつけていて、この中のムスリムは今自分と闘っているのかなんて考えたりします。

それに引き換えわたしのカミサマはいつでもルール変更が可能。
あと10分したら起きる(幾度となく延長)とかダイエットは明日から(永遠に延長)とか。
勝てない・・・自分に負け続けて27年。
だけど今日もまた「明日からダイエット論」を懲りずに小さく決意したのでした。
アーメン

ひらめき
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2009年08月28日

Milford Sound

パスポートと洋服が半乾きのままFranz Josef Glacier を後にして、次の目的地はQueen’s Town。ネルソン以降久し振りにお店が並ぶ街に出られるということもあり、心バスにあらず。途中、サーモン養殖場・Wanaka湖を経由して無事到着。わーい(嬉しい顔)

到着日は雨、そして翌日も…大雨。
晴れ女の私でしたが、NZの天気にはかなわなかった様で、これで3日連続の雨でした。雷

そんな中向かった先が、「Milford Sound Cruise」です。

第6回 Milford Sound Cruise

Queen’s Townに着いたら、ここMilford Soundには行くしかないと勝手に思っていた私は、出発前からツアーの予約済み。こちらのツアー、とても人気があるらしくバスは満席状態。NZのバスで初めて満席を味わい、NZでも満席になることがあるのかと驚いたのを覚えています。そして、私は一人旅なので、他の人と相席になることに。

ここでの出会い、それが一人の韓国人女性との出会いでした。
彼女もワーホリでNZに来ていて今は一人旅中。自己紹介からはじまり、今のNZでの生活や住んでいる場所、これからの予定などをお互い話し続けました。初対面とは思えないほどの勢いで、片道3時間のバス内をおしゃべりでクリアし、さらに船に乗っても一緒に行動していました。ハートたち(複数ハート)

さて、いよいよフェリー出航!!
Milford Soundは、晴れの日に一度、そして雨の日にも一度、それぞれお勧めできることがあります。晴れの日はもちろん、フィヨルドの地形をきれいに見られるという点があります。雨の日には、晴れの日には見られない多数の滝が見られるのです。霧

その通り。雨のおかげで無数の滝ができていて、右も左も見どころがいっぱいでした。
本来「滝」と言われるものは実は二つだけということでした。しかし、ビックリです。ただチョロチチョロと水が流れ落ちているだけではなく、本来の滝と区別がつかないくらいの立派な滝になっているのです。お客さんの中には雨の方が良いという方もいるくらいだそうです。

私たちはすぐにデッキに出て、フィヨルドの中にいることを体感しながら、いくつもの滝のひとつも見逃さないようにと船のスピードに合わせて目を動かしました。まるで絵やポストカードの世界そのもの。いえ、それ以上に滝の水しぶきを浴びることができ、体全体で楽しみました。船の操縦係が、滝の近くになるとアナウンスとともにデッキを近づけてくれるので、デッキに出ていると水をかぶる勢いでした。人と話していても聞こえないくらいの豪快な水の音。自然の迫力にはただただ感動です。ぴかぴか(新しい)

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そしてフィヨルドの山々の形にもみとれてしまいます。何がどうしてこんな形になったのか…?小学生のころに教科書で習ったこの地形、その頃から一度は見てみたいと思っていたものが今現実に見られている。「これがフィヨルドか〜」と一人物思いにふけってしまいました。

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約45分のクルーズはあっという間に終了し、それでもひとつ夢がかなったような気分で大満足したのでした。わーい(嬉しい顔)船

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帰りのバスの車窓からの風景は、いつも通りのNZらしい風景。ただ一つ、新たに発見したこと。それは、庭に犬がつながれているのは当たり前ですが、ごく普通の民家の庭に「牛」がつながれていたのです。牧場で放されている牛しか見たことがなかったので、最初は犬だとおもっていたら…よく見ると「牛」でした。全く大きなペットです…??果たしてペットなのだろうか??これが今での残るわたしの中のNZ7不思議の一つです。

こうして一日かけてツアーは無事に終了し、韓国の女性とはお別れをすることになりました。お互いの連絡先を交換し、お互いの旅の安全を祈りながらお別れをしたのでした。

出会った日にこんなにも長く深い話しができた外国の方ははじめてでした。この日、この時間に同じ場所にいたこともひとつの縁、またこのツアーが満席で私たちが近くの席にいたという偶然、はたまた話していて気持ちが良いという相性…すべての縁が私たちを引き合わせてくれたと考えると、やはり旅は出会いの連続であって毎回貴重な一時だと実感します。揺れるハート

久し振りに平和な一日は終わり、旅の充電をしたのでした。

ひらめき
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2009年08月27日

バースデーラッシュ

8月
NZにて5つのバースデーパーティに参加。
その間に日本でも3人の仲良しが誕生日を迎えました。更にあと3人の選手が控えています。

NZでは日本とは逆で誕生日を迎えた側がホストになるという話をよく聞きます。私が参加したものもほぼ誕生日の人が主催していましたが、それぞれ違ったスタイルでおもしろかったです。写真が驚きのブレまくりクオリティで申し訳ないのですが、それぞれの雰囲気を少しずつ。

1.マレーシア人女性20代後半
彼女の家の近くの日本食&コリアンレストランにてこじんまり。
ケーキは彼女が手配してみんなに振る舞う。皆からはそれぞれにプレゼントが渡される。写真がブレておそろしい。
私はチョコレートブティックのチョコレートを。

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2.日本人男性40歳
NZに19年暮らしていらっしゃる方。KIWIの奥さんがいます。
ハーバー沿いの素敵なバーを貸し切ってのブッフェ形式。ごちそうがモリモリで、お洒落な大人の雰囲気。これは誕生日の方が全て振る舞ってくれたものです。すごい。。
皆、プレゼントをもってバラバラの時間にやって来て、バラバラの時間に帰っていく。
私は本屋さんのギフトカードを。

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3.KIWI男性33歳
彼の自宅にて8人程。 手作りのご飯を食べ、飲み、くつろいだ自由な雰囲気。音楽が大音量でかかる部屋でテンションの高い陽気な女がひとり。
写真は更に恐ろしく。

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4. KIWI男性35歳
いつものパブにて普通に飲む。彼の従兄弟など初めて会う人も何人か。
この日、このパブで偶然にもカフェのお客さん二人に遭遇。せまい、オークランド。この後2件程はしご。

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5.ハーフ(スリランカ/日本)男性24歳
K-roadのクラブを貸し切ってのパーティ。
こちらも皆バラバラの時間に来てバラバラに帰って行く。年齢層が若い。女の子の服装が露出度高い。普段着で場違いのわたし。お酒と食べ物が少し振る舞われる。

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一年に一回の誕生日
それぞれがそれぞれに、またひとつずつ歳を重ねました。
歳を重ねるって何だか綺麗だ。
見えなかったものがまたひとつ見えるような感じ。
30歳になった友達がayakoもはやく30になればいいよと言いました。30が、ではなくて「何かいいな」と思いました。

それから・・・
日本で新しい命がふたつ誕生しました。
それと同時にふたりのお母さんとお父さんも誕生しました。
その子達が大きくなったとき、どんな世界になっているんだろう。
おおきくなった二人の子供は自分の生まれた年の夏に世界陸上で見せた Y.O 氏の、興奮した汗と涙を覚えているのでしょうか。
©Timさん

写真の技術を取りあえずはゼロにもっていきたいと願った2009年8月
バースデーラッシュ

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2009年08月25日

旅行記DFranz Josef Glacier

Arthur’s Passでの本当のひとり旅を味わった翌日、再びトランツアルパイン号に乗り込み、(ここから乗る乗客はもちろん私一人…しかも無人駅で朝から一人ぼっち…)一旦Greymouth(行きに乗車した場所)へ戻ります。こちらから移動手段をバスに戻し、さらに西海岸を南下すること約3時間。日も暮れ始め、辺りは静かな湖と山に囲まれてきました。そして段々とバスの窓が曇ってきました。そう、ここは氷河の町。Franz Josef Glacier。牡羊座

第5 回 Franz Josef Glacier

ここでの目的、それはズバリ「氷河Walk」です。氷河など見たことがない、触れたこともない、未知の世界。未知の世界大好き人間の私は挑戦ぜずにはいられません。
こちらは計画段階ですでにツアーの予約済み。あとは行くだけでした。

ところが、あいにくのザーザー降りの大雨。カイコウラでのクジラツアーのキャンセルが頭をよぎりました。恐る恐る催行会社に連絡してみると…、受付のお姉さん「もちろんやるわよ。雨でも関係ない関係ない。」と…。安心したような不安になったような、それでもできるという安心感の方が勝っていました。ここでしかできないことだから。ハートたち(複数ハート)

早速、氷河walk用のウェア上下、靴下、ブーツ、帽子、手袋を装備し、バスに乗り込みます。このツアー、結構人気があり、参加者は多国籍で総勢30人弱はいたと思います。
前日までの一人ぽっちの状況とは正反対で、私の頭は若干混乱ぎみ。人の声(例え日本語や英語じゃなくても)一つ聞くだけで異様に反応している自分がいました。あせあせ(飛び散る汗)

さてバスで移動すること約10分、いよいよここから氷河歩きに初挑戦!!と意気込みだけはいつも良いものの、また空振り…。氷河につくまでには、まず30分程森や川を渡るのです。参加者は8〜10人ずつに分かれて、それぞれにスタッフが一人ずつついて誘導してくれました。森の中はアップダウンが激しく、川は雪解け水が冷たく勢いもあり、その中を横断するのは体力・気力を使うものでした。そして激しい雨、最初の5分以内で全身ずぶぬれでした。小雨

そして気づいた大事なこと。「私、スーパー寒がりだった・・・」。(私の寒がりエピソードについては7月のブログをご参照下さい。)

でももう引き返せません。氷河が寒いのは承知していましたが、大雨は予想外。わずか5分で唇が青ざめていたと思います。そして、顔や手などの皮膚が露出しているところは冷たくて凍っていました…。(手袋はあるのですが、水が滲みて逆に冷たい。)今更思うこと「なんで氷河に来たのだろう?」そんな疑問を必死に打ち消す「ここでしか体験できないんだ。」という励まし。自分の中で常に両者が戦っていました。どんっ(衝撃)

こうして何とか氷河にたどりつき、いよいよ登ります!!その直前で、氷河で滑らない様スパイク的なものをブーツにとりつけます。これが結構重いのです。

スタッフの一人についていき、ゆっくりと氷河を登ります。スタッフの方があらかじめステップを作っていてくれるので、こちらは比較的安全に登れました。それでもとても急な傾斜で、踏み外してしまったら…「ヒエェ〜」想像したくもありません。がく〜(落胆した顔)

こんなにも一歩一歩を慎重に歩いたことはありませんでした。

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側で見る氷河と、外側から見る氷河では全く違うものでした。外から見る氷河は、きれいなパステルカラーの水色。側で見る氷河は、氷なだけに透明で、削ると白く、南極にいるかの様でした。

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もし雨が降っていない晴天の日だったら、もっときれいで幻想的だったのだろうな…と思います。しかし異様な風景でした。30人がお揃いの格好をして、慣れない装具を付けて一列に並んで歩くので、まるでロボットが氷河征服をしようとしている様な…。

こうして約3時間のツアーは無事終了し、初体験だらけの今回の旅でしたが、ひとつだけ子供の頃に戻ったこと、それは大雨の中、傘もささずに、汚れることを気にせず泥だらけになれたということ。それはとてもとても気持ちが良く、楽しいものでした。年を忘れてはしゃぐことができた一日でした。子供っていいなぁ〜。わーい(嬉しい顔)ハートたち(複数ハート)

その後、洗濯が大変だった上に、大事な大事な作りたてのパスポートまでも濡れてヨレヨレになるという大きな代償があったことも事実です…。もうやだ〜(悲しい顔)

ひらめき
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2009年08月24日

飛べない豚

FUTOTTA・・・
飛ぶか痩せるかどっちかにしないと、ただの豚になってしまう。。

幸い今NZは冬なので、かなりのキログラム増えておいて不思議なのですが見た目にはそんなに分かりません。が、季節はジョーズの音楽を伴い、夏にゆるりと向かい始めています。なのにその恐怖とはウラハラに私のお腹は食べ物をどこまでも、どこまでも。

ある夕食後の一幕。
夕食後なのにサラダ巻き8ピース。更にサンタフェと名付けたおにぎり2個(海苔の面積が異様に少ない)
炭水化物協会に表彰されてもいいくらいの炭水化物っぷりを見せつけておきながら「もうたべない」と決心してテレビをつける。ニュースでもみれば食欲も失せるかと意味不明なこじつけをしつつ。

TOYOTAのCMがかかっていました。無音声、音楽のみ。
女の子が庭の大きな木にツリーハウスをつくっています。そこで毎日木の実をとったりして一人で遊んでいました。
ある日嵐がやってきてその大きな木は倒れてしまい、その木は処分されることになってしまいます。
女の子は倒れたツリーハウスの中から宝物箱を持って部屋へ走り去りました。
木が処分された次の日、木のあった同じ場所に女の子は居て、宝物箱に入っていた木の実を大事そうに地面に埋めてお祈りをしていた、それを家の中から両親がみていました。
そのまた次の日女の子が庭をみると、そこには彼女の背丈ほどの小さな木があり前と同じ実がなっていました。
女の子の顔が「わあ!!」と輝き、ぱっとお父さんの方を振り返って見ます。お父さんは 丁度 TOYOTAの車の中に 、作業後のシャベル類をしまっているところでした。女の子に中をみられる前にお父さんはそのドアを閉め、「どうしたの?」という感じでにっこりと女の子の方をみました。

夢だけど、夢じゃなかった。

そこに何の繋がりがあるのか不明ですが、なんとなく食べ過ぎたことを後悔して、それから日本で昔みたCMが頭の中で再生されていました。確かダスキンか何かの・・・
お婆さんがこたつに入ってお茶を入れています。自分の分とお爺さんの分。
お爺さんは自分の分の方にだけ茶柱が立っていることに気づきます。
お婆さんが台所に一瞬行っている間にそっと自分のと彼女のを取り替えます。
戻って来たお婆さんは湯のみを覗き、「茶柱・・・」と幸せそうな顔をします。

トトロはいる
サンタクロースもいる
そして私は太っていない

つい3分前の後悔虚しくチョコレートに手を出す飛べない豚。

ひらめき
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2009年08月21日

「今」

こんにちは。突然ですが、“在外選挙”が始まりました。日本の投開票は30日、それに間に合わせるために、ここオークランドでも今週水曜から日曜まで在外選挙の投票ができます。(ただし、在外選挙登録をしていることが条件となります。)

ということで、領事館に行ってきました。私は在留届もインターネットで行ったため、領事館に行くのは今回が初めて。NEW

大きいビルの12階、エレベーターを降りるとたくさんの日本のポスターが…!!「あれ??ここは日本!?」と錯覚するような感覚にとらわれます。中に入ると、小さな図書室の様なところがあり、日本の新聞・雑誌、中には日本の武道や着付けの本、サザエさんの漫画などもありました。本以外にも日本人形や日本絵画、なんだかとっても懐かしい雰囲気です。そしてたくさんの日本人に会えます。顔見知りでもないけれど、何となく安心して、
「やっぱり、私日本人なんだな〜」とつくづく感じます。わーい(嬉しい顔)

なぜか?ここNZにいる方が、日本にいる時より日本のことを考える機会が増えていると感じます。それは今までのブログでも何度か書いてきました。しかし、日本の選挙にも携わることができるとは考えてもいませんでした。本当に今のこの貴重な経験をありがたく思います。ハートたち(複数ハート)

人との出会いはもちろん、この様な出来事一つも何かの縁があって関われることだと思います。だから、NZに来てからの私は「今、自分に縁があることひとつひとつを大切にしよう」と思うことがよくあります。それは自分の意思に基づいて起こる出来事でも、または全く予測していなかった偶発的な出来事でも。

日本にいた頃の私は、常に先のことしか見ようとしていなかった気がします。目標や目的があったことは良いことだけれども、それらを達成することだけを重視していたといえます。先ばかり見すぎて、その時々の経過をしっかり消化できていなかった気がします。目的達成のための通過点としか思っていなかったのです。例えばアルバイトひとつをとっても、もちろんその目的はお金を稼ぐということだけれども、その目的を達成するまでにたくさんの経験や出会いがあったはずなのに、それらを意識しないで未消化のまま流れていったこともたくさんある気がしてならないのです。

今の私の生活は、日本では絶対にできないことだと断言できます。と同時に、日本では気づけなかったことだと思います。もしも今日本にいたら、周りの時間の流れの速さに乗って、確実に忙しく働いていると思います。そして休日はどこかへ外出。実際に、日本での私は「時間がもったいない」と言うのが口癖で、夜勤明けでも眠らずに出かけていました。よく「何をそんなに生き急いでいるのか?」と聞かれたものです。
見つめ直すことではなくて、見ないことがストレスから解放される方法だったのだと思います。忙しい時間の流れの中で消化する余裕がないまま、見ているのはその先のことだけ…。目

「今、このときを大切に思う。」

意識していないと難しいけれども、自分でやると決めたことも、または偶然起こった出来事でも、そのひとつひとつが大切な経験として消化したいと思う。

それらの経過を通して、はじめて結果として得られるものがあるのだと思います。
大切なのは結果の良し悪しではなく、むしろその経過。本当の自信はそこから生まれてくるのかもしれません。

NZの時間の流れ、周りの環境がそれを気付かせてくれました。

ワーホリ生活も残り約4か月。NZののんびりとした時間の中で、一日一日を大切に過ごす。そして焦らずたくさんの経験を通して、やがて経過となる。そこから一つでも先へつながる何かが結果として見つけられたらイイなと期待しつつ。わーい(嬉しい顔)ハートたち(複数ハート)

ひらめき
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2009年08月20日

あめのひ

6月6日でもないのに、雨がざーざー降っている。

こんな日はたまに、ある雨の日を思い出します。
それは初めてのホームステイ先での出来事。

ホームステイを始めて5日目の土曜日、雨、激寒。
お兄ちゃんのラグビーの試合があるということで家族で観に行きました。その前日からお母さんのお姉さん(以下Mさん)も家に泊まっていたので一緒に行きました。しばらく試合を観ていたのですが、とにかく寒くて、Mさんと私の二人で一旦家に帰る事になり、その帰り道、彼女はお店に寄りお酒を買いました。
車に戻ってから彼女が私に言いました。
「お酒はドクターに止められている。私がお酒を買ったことは誰にも言っちゃ駄目だ」
家までの車内、私は1人おとといの夜のことを思い出していました。
夜、お母さんに聞きたい事がありリビングに行くと何やらお母さんが涙目になっていました。「だいじょうぶ?」と聞くと、シスターが病気なのだと言いました。
そのシスターはこのシスターでは?
涙目になるほど深刻なの?
そういえばこの人、目の下の隈とかものすごいし顔が病気っぽい。
アルコール依存症てことか?

その病気について知識が全くないだけに、医者に止められた状態で飲むことがどのくらいの深刻性があるのかがわからなくてコワイ。。
家族がすぐに帰って来てしまったので、その後Mさんが1人になったところを狙って話をしに行きました。もしそれが勘違いで失礼にあたってしまっても、深刻なのに無視するよりは良いという判断から。
事前に電話で姉から予習したカタコトの英語を駆使。

A:なぜ医者にとめられているのか聞いても良い?
M:ペラペラペラ〜!(早口の英語。お顔がコワイ・・・)
A:お酒を買ったことお母さんに言うべきなんじゃないかと思うよ。
M:ペラ!!ペラペラーー!!(更に早口。鬼の形相)
※かろうじて言うな!!言ったら怒られる!!と言っていることだけは聞き取れる。
A:ソーリー。それなら私はあなたの秘密を守れない。
M:ペラペラーー!!!(何かを英語で叫んでいる。おそろしい)

ものすごい剣幕だったので、1階からお母さんが何事だと上がってきました。
私はお母さんが知ったら私に味方をしてくれるという筋書きを勝手に頭のどこかで想定していたのですが、そうじゃなかった。
鬼が二人に増えただけの話でした。
私があっけにとられていると、お母さん鬼が私に姉に電話するように言いました。ワーホリ歴の長い私の姉に訳してもらおうと思ったらしく。
私の言いたい事も英語の関係で伝わっていないと困るので、姉に電話したときにそれも伝えてほしいと言ったのですが、ホームステイ側は姉の話は一切聞かず一方的に捲し立てて私に電話をつき返しました。こういうことでした。
これはプライベートのことだから誰にも言うな。ホームステイはビジネスだ。プライベートには口を出さずに勉強だけしてなさい。

そして私は雨の中、荷物をまとめて「今日までありがとう」と言って家を出たのでした。

両者間に何かしらのトラブルがあった場合、片一方の話だけを聞くとほぼ起こる現象と同じく、更にそこに言葉の壁まであった為に、この話は少しアンフェアであることは否めません。実際後からエージェントを通して話をした際少しだけ認識の相違があったようで。
Mさんはやはり病気でしたが、私がただ単にお酒はやめた方がいいと口を出したことになっていました。お母さんにはあの日Mさんがお酒を買ったことがちゃんと伝わっていなかったようでした。(ホームステイ先がエージェントに言った事なので本当のところはわかりませんが・・・)

この一週間後から私は新しいホームステイ先で仲睦まじく2ヶ月を過ごすことになります。
家を出たことが私の弱さだと言われればそれまでだし(本当はそれまでも細かいことがちょこちょこあったのですがそれは我慢の範囲内だった)これによって何か学んだり良い経験だったかというと、これが大してそんなこともなく・・・敢えていうなら日本の家族が(というか主に父が)この話を笑って喜んでいたというから親孝行になったくらいでしょうか。
(私の前では心配したふりをしていましたが、姉の前で大笑いしていたらしいです。ばれてるぞ、父。)

ただ、あの雨の日の夜、家を飛び出た私を迎えてくれたお姉ちゃんの、作ってくれたごはんが本当にあったかくて美味しかった、ということです。
あ、長文。。

ひらめき
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2009年08月18日

旅行記CArther's Pass

本日、冬らしく鍋パーティーを急遽決行したLisaです。やっぱり冬は鍋です。
ただ、心残りは…うどんを最初から入れてしまったため、最後のしめのご飯が投入できなかったことです。もうお腹いっぱい胸いっぱいになっていたのでした。まだまだ‘しめがあまい’と思い知ったつい数時間前の私です。たらーっ(汗)

さて気を取り直して、今回は再び「旅編」に戻ります。わーい(嬉しい顔)

「第4回Nelson → Arthur’s Pass」

Nelsonの最後の夜、旅先で出会ったオーストリア人と飲んだ後、ほとんど眠れずに早朝のバスに乗り込みました。辺りはまだ真っ暗。それでも車窓からの眺めが、暗い風景から夜が明けて、朝やけの眩しさに変化していくのがとても気持ち良く感じました。ぴかぴか(新しい)

身近にいた牛や羊にさよならをして、バスは西海岸を南下していきます。ここからは海岸線の広大な風景が広がります。途中にあるPunakaiki(別名パンケーキロック:地層がパンケーキを何層にも重ねたように見える岩が由来)に立ち寄り、自然の威力を実感。

そして、私の本日の目的である「Greymouth →Arthur’s Pass」へ、トランツアルパイン号という南島を横断する列車に乗車したのでした。

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これがNZ初の列車の旅。一般的には、Christchurch から乗り、「Arthur’s Pass→ Greymouth」というルートなのですが、ひねくれものの私はその逆。しかし、これが大正解?!または大失敗?!Greymouth駅のホームにはお客さんが大勢いたのにも関わらず、いざ列車に乗り込むと、私の車両には誰一人としてお客さんがいなかったのです!!

この列車の席は全て指定席。日本で言う特急列車といった感じです。そのためここでも自分を疑うことになりました。

「チケットの車両番号と、私の見た番号が違うのかな?」

「もしかして…次の列車だったかな?」

即座に私の頭はフル回転、いえもはやオーバーヒート。

「もしかして日本人は特別扱い?」とか

「この車両だけ途中で切り離されたりするのでは…?」

と余計なことまで考えだす始末…。今考えればあり得ないことも、人間(私だけ?)窮地に立たされると、おかしなことを考えてしまうものですね。

しかし、何度見てもチケットと車両、自分の感覚機能にも異常は見当たりません。私の車両だけ、やっぱり客は私たった一人…。他の車両は…なんと「「満席」」。落ち着けるはずの静かな車両が、逆に全く落ち着きません。ソワソワと車両の端から端までを何度も行き来しては座り、また歩き…まるで群れから外れた動物が仲間を探しているかの様でした。モバQ

それでも「この状況を記念にしなくちゃ!」と思った私は、デジカメで車内の様子や、一人っきりの開放感からあらゆるポーズで写真を撮り続けたのでした。途中からは、私の好きな番組‘世界の車窓から’のテーマソングが頭の中で鳴り続け、オリジナルコメントで風景を楽しみました。「雄大な自然、山々や川、羊や牛のすぐ横を駆け抜ける車両は、まるで時間を超えて旅をしているようです。」日本の列車とは違う、景色に人や人工物が全く出てこない風景、線路が整っていないからかとても激しい揺れ、全てが新鮮でした。

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そしてArthur’s Passに到着して気付いたこと。それは、このルートで乗車/下車する客が私一人だけだったから私の車両だけ貸し切り状態だった、ということ。つまりとても珍しい客の様です。

こうして、本日の宿泊地であるArthur’s Passに到着。ここは南島の内陸に位置しており、周囲が山々に囲まれて、山歩きのコーズがたくさんあるところ。拠点となる村には、いくつかの小さい宿泊私設と情報センター、他には小さな小さなコンビニ(といっても5時には閉店)が一軒。家

と、ここでも事件発生!!無事に宿泊施設には着いたものの、鍵が閉まっていて入れません…。その上、辺りには人の気配もありません。

「どうしたことか??いきなり閉館??」

「私…このままこの静か〜な山々に囲まれて、野宿かしら?それはそれで良い経験か??」

オフシーズンのこの時期、観光客や山歩きの人も少なく、怖いくらいの静けさ。それもそのはず、車両に乗客が一人の時点で何かおかしい。周りに人もいないものだから聞くこともできず、入口でうろうろ…。そして発見!一枚の小さな紙とテレフォンカード。「「オーナー不在。用件はこのカードで電話を…」」といった内容。う〜ん…あり得ない。でもここはNZだからあり得る。一人ブツブツ文句を言いながらも、多少離れたところにある公衆電話まで大荷物を持って移動、そして電話。「あぁ、もう着いたのね、今行きますわ。」的な返事で、待つこと10分。こうしてようやく部屋に通してもらい一安心したのでした。わーい(嬉しい顔)

その後、ようやく山歩きに出発。と言っても、既に疲れていた私は往復1時間ほどの簡単なコース。それでも、迫力満点の滝やそこから流れるきれいな小川、時々聞こえる鳥の鳴き声、澄んだ空気などを肌で感じることができました。いつもChristchrch(私が以前住んでいたところ)から「大きいな〜」と見ていた山を、今は内部から見ている。その感覚が不思議で、中にいることがなぜか嬉しく感じたのでした。TVを見ている側が出ている側になるような感覚でしょうか??

この日、一人旅の孤独さを実感したものの、これから旅を続けることへの自信がついた一日でもありました。旅は思いがけない出来事の連続だと学び、逆に「もう何でもあり、さぁ何でも来い!!」と思える度胸が持てるようになりました。しかし、本当にたった一人の一日、たくさんの錯覚に陥り、夢を見ているような貴重な体験でした。   

ひらめき
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(Lisa)
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2009年08月17日

コーヒーをいれる

わたしの1日はまだ月がくっきりと見える時間から始まります。

5時に起きて早い時は5時半に家を後にし、始発のバスで街に出て6時半頃から仕事を始めます。語学学校の中に入っている小さなコーヒーショップが私の職場です。
ボスが来る前に大体のセットアップを1人で終え、彼が来てからその日一杯目のコーヒーだけを私がいれます。
これは練習であって今はまだお客さんには出しません。

先日、会社に2時間半のコーヒートレーニングに行かせてもらいました。
生徒は私を入れて5人。私以外はそれぞれ別のカフェで働き始めたKIWIの方々でした。授業は全て英語で繰り広げられているので終始きょとん。
ただひとつ分かったのはコーヒーをいれるということ、思っていた以上に奥が深く難しいということ。
例えばコーヒー豆を挽くだけでも、どのタイプの刃を使うか(2種類ある)、どのくらいの細かさで挽くかを豆の種類やロースト具合等によって変えるらしいです。但しここまでは既に設定されていることなので私には考える必要は無し、として問題はその後。粉を詰める、固めるも最近慣れてきましたが、抽出時間がいまいち掴めない。これは慣れれば何とかなるということにしましょう。そして一番の難関は牛乳。カフェラテとフラットホワイトとカプチーノ、牛乳の入れ方がそれぞれ違う。授業で先生がショットが入ったカップを3つ用意し同じひとつの入れ物に入っていたミルクをそれぞれに注いだら、きちんと違うものが三つ出来上がったのでした。
そのミルクの一連の所作は「美しい」の域でした。
何かひとつを極めるってこんなに綺麗でかっこいい。

この仕事を始めて3週間が経ちました。今はコーヒーをいれる以外の仕事をしています。
コーヒーは毎回同じものを頼む人が多いので「いつもの」的な感じになってくる訳ですが、ボスも前に働いていた人もお得意さんの名前、コーヒーの種類を覚えているからすごい。この人はフラットホワイトのスモールサイズで牛乳の代わりに豆乳を入れる。この人はカプチーノにキャラメルソース。
そして砂糖の数まで。お得意さんのスタンプカード(たまるとフリーコーヒー)も名前を書いてこちら側で管理しているときたものだから、私の小さな脳みそがクルシイと言っていて可哀想です。
コーヒー以外でも、常温の水希望の人、お弁当にはお箸じゃなくてフォーク派の人、クッキーを1分レンジで温める人、パンをトーストしない人などなど暗記問題は果てしなく。。
また学校の中という環境上、休み時間にお客さんが集中するのですが、四方八方から手が伸び、注文をされテンヤワンヤです。しかもお国ごとに同じお顔に見えるので、トーストしたパニーニを、温めたお弁当を、もらったお金のおつりを、渡そうと振り返ったらさっきの人が5人くらいいたりするのです。
特記すべきはアラブ系のヴェールをまとった女性。目の部分以外の全てがくるまれている上に何人かで固まっていることが多いので、一旦目を離したが最後。THE混乱。

最近覚えた暗記技はあだ名をつけること。
オバマ、エレファントカシマシ、山のフドウ(NZにも・・)、シャネル、まゆげ、山田(ロシア人)、王様、神様、などなどたくさん。。
人に言った事は無く、自分の頭の中でだけ(たまにメモ帳に記しますが)

たぶんもうすぐ。私のコーヒーがお金をもらえる日。
きっと一杯目を買ってくれた人のことはずっと覚えているんだろうな。
たとえそれがヴェールをまとった女性であったとしても。

午前5時。
時計のカチコチを聞きながらひとりカタカタとキーボードを叩いている出勤前です。
始まるまえの静けさ。文化祭の前夜。
1日の中で夜明け前の時間が一番すき。

そして今日もまた、コーヒーの匂いで1日が始まろうとしています。

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2009年08月14日

私の根っこ

今日は8月14日、日本はお盆真只中です。
毎年お盆には、私の家族は母の実家である秋田に帰ります。一年を通して、家族皆がそろって出かけるのはこのお盆の時くらいです。今年は私が欠けているので、3人で行くようです。お墓参りができなくて、ごめんなさい。ふらふら

そして、今日はたったひとりの兄弟、兄の誕生日でもあります。 私事ながら、

Happy Birthday my brother!!

昔は顔を合わせる度にケンカして、そのおかげでひねくれた妹になりました。お互い大人になったのかな?今はちゃんと話ができるようになりました(多分)。こんなことを書くと、「Lisaが子供だっただけだ」と言われそうだけど、そんな子供の私を相手にケンカを売ること自体、兄も十分子供だったと言いたいです。今はケンカをすることはなくなったけれども、些細なことで言い合いになり、本気になり…とこの関係はいつまでたっても変わらない様です。どんっ(衝撃)たらーっ(汗)

しかし、兄弟って不思議ですよね??なぜそんなにケンカをするのでしょうか?中には、仲が良くて一度もケンカしたことがないという兄弟もいるかもしれませんが、私の周りの兄弟話を聞くと、やはり子供の頃はケンカばかりだったと言う人が多いです。原因は性格の不一致とか、物のとりあいとか、でもそれだけでは説明できない気がします。ケンカのキッカケは小さいことかもしれませんが、奥底にはもっと複雑な心理が入り混じっていて、例えばライバル心とか嫉妬心、または憧れや好意の表れ…等、それぞれの家庭事情以上にそれぞれの兄弟・姉妹事情があって、親と子供の関係以上に複雑な気がします。ぴかぴか(新しい)

と‘兄弟について’だけで1コラム終わってしまいそうなのですが、今回は‘家族について’考えてみたいと思います。

「今」気がついたのですが、こんなにも長い間、家族から離れて暮らすのは生まれて初めてのことです。今までも一人暮らしはしていたのですが、少なくとも1〜2か月に1回は実家に帰っていました。だからここNZに来て、約8か月間家族の誰とも会っていないというのは、最長になります。

もしかしたら、ワーホリの方の中でも同じような人がいるのではないでしょうか??
皆さんは、時々家族のこと考えたりしていますか??
皆さんにとっての家族とは何ですか??

私は最近、いえ最初からあまり連絡を密にとる方ではなかったのですが、そして家族もまた時々しか連絡をしてこないのですが、でもなぜか安心感がいつもあります。ハートたち(複数ハート)

つい最近、日本へ帰国する友人と夕飯を食べながらこんな話をしました。

「私たちが今こうしてのほほんと海外で生活していられるのは、家族という存在があるからなんだよね…。帰る場所がある、実際にはまだ帰らなくても心が戻れる場所がある、安らぐ場所がある、だからここでも一人でいられるのかもしれない…。例え一人ぼっちになっても親あるいは兄弟は味方になってくれると信じられる…その安心感があるよね。」と…。

そして話は発展し、そこから非行問題や教育問題といった議題になりました。
「人格形成に大きな影響を及ぼしているのも、やはり家族なのではないか…」と。
この時ふと高校時代の担任の教員と「性格は変化するものか・しないものか?」という議題で話合ったことを思い出しました。なぜ私がこのことを明確に覚えているのかと言うと、
納得がいかなかったからです。(なんとも頑固な私…。)先生は変化するものだと言い張り、
私はもともとの性格は変わらないと思い、逆にそんなに簡単に変わってしまってはその人らしさがなくなってしまうではないかと感じたのです。

自己確立を目指すあの頃に、自分らしさが変化することが怖かったのかもしれません。今の私の考えは、やはりもともとの性格は変わらずあって、でも環境や経験によって変わり得るものもある、そう思っています。きっと先生もこの様な意味に近かったのかもしれませんが、あのころの私にはすべてが変化してしまう気がして、何とも受け入れ難いものでした。そして、そのもともとの性格は生まれつきの性格で、家族の誰かゆずりのものかもしれないと思うのです。さらに家族はその後の人格形成にも影響を及ぼす存在でもあり得るのです。

と話しはとびましたが、家族って単純だけどとても深い。あるいは、深いけれども実は単純。

皆さんも一度、家族って何か??考えてみてください(お時間があれば)。きっと人それぞれ違うと思いますし、私もなかなかスッキリした答えが出てきません。生まれることを「新芽」と例えるなら、「新芽」を出すことも成長することも「根っこ」があるから。良いことも悪いことも共に吸収して、決してキレイ事だけでは表現できないけれども、それでもすべてを受け入れ、しっかりと支えてくれている「根っこ」のような存在、それが私にとっての家族。これが今の精一杯。

「家族、それはへんてこなもの」これは私が好きな作家さんの本の一つです。
その通りだな〜とつくづく感じて、むしろ答えを出そうとすることが間違っているかもしれない…。

そんなことを考えている今日、兄の誕生日。
お互い枯れないようにたくましく、そしていつかそれぞれの根が張れると良いですね。わーい(嬉しい顔)ハートたち(複数ハート)

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2009年08月13日

あるお天気の日のコト

「クラムボンはわらったよ」
夢から覚める直前にふと頭をよぎった賢治。
なんで笑ったんだっけ?と気になりネットで調べてしまった事が原因で、結果集まりに遅刻した素晴らしくお天気の日。

私の友人の友人(KIWI)がツアーガイドを目指しているとのことで、オークランドフリーツアーに誘われたので参加してみました。

全部で6人の参加者のそのツアーは、毎日私が歩いているような街中を歩き、スポットスポットでガイドの子がその場所にまつわる小話や歴史などを説明してくれるというシンプルなものでした。そのシンプルさ故に英語が未だにちんぷんかんぷんな私は、いつも歩いている道をドイツ人5人とKIWI1人と一緒に約2時間、ただ歩いているということになったのでした。
収穫は、おいしい屋台やレストランの新しい情報を少し入手したことと、この道はこの道に繋がっていたんだという発見。あとは英語の知ったかぶりスキルの発揮。

だけどお天気パワーはすさまじく、沢山のヨットが泊まっているハーバーでキラキラ光る海を見ながらダブルのアイスクリームを食べているだけで幸せでした。

それにしても私はいつも歩いている道を歩いただけなことに変わりなかったのですが、いつもと景色がだいぶ違って見えたのです。なぜだなぜだ?
「わからない」
兄さんの蟹がわたしの頭の中に再登場して云ひました。

ツアーが終わってから姉と会い、モーベンピック(スイスの有名なアイスクリーム屋さん。高いけど美味。)でまたアイスを食べ、夜は友人と映画を観に行きました。今までこちらで映画は3本観ましたがもちろん英語なので何となくしか「わからない」。
その後ノースショア方面(ハーバーブリッチを渡った向こう側)をくまなくドライブ。 月明かりがとっても明るく海が夜でもキラキラしていて、いつかどこかでみた絵のようでした。そこで友人が急に2012年地球滅亡の話をし始めて、景色が 嘘みたいに綺麗だっただけに妙なリアル感をもってゾクゾクっとさせられました。
地球滅亡とは関係ないですが、後から聞いた話によると私がまさに散歩をしていたノースショア方面のビーチ沿いで散歩していた犬が先月2匹も突然死をしたらしく現在調査中らしいです、あわわ。
その後マクドナルドのドライブスルーで3回目のアイスクリームまでこなし、ミッションベイ(ビーチ沿いの街)で締めました。

最近わからないをわからないで終わらすことが何となく気持ちいい。
特に英語に関してはそれでは駄目なんだと頭ではわかってはいるのですが。。
それでも映画は完結し、この日の景色は違く見え、そしてクラムボンは笑ったのでした。
うん、それでいい。

100%kanchigai。こんな休日。

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2009年08月11日

旅行記Bネルソンpart2

こんにちは。気持ちは春でも服装は真冬のLisaです。気持ちだけいつも先走り…。
前回、ネルソンの見所はいっぱいあるにも関わらず、pupusprings(泉)だけで終わってしまいました。ネルソンは晴天率が高く気候も温暖、山あり海あり羊あり、アクティビティーも盛ん、また街並みもとてもかわいいところで、私の好きな街の一つです。わーい(嬉しい顔)

さて、私たち一行(私+現地ガイドのおじさまの二人だけ)はpupusprings(泉)をあとにして、今度は「Abel Tasman Memorial」,「Golden Bay」,「Grove Scenic Reserve」 というところへ。

Abel Tasman Memorialは、皆さんもご存知、かのAbel Tasmanさんが航海して発見したところ。ふと「Abelさんもこのきれいな海を見たのかな?泳いだのかな?いやそもそも泳げたのかな?」と…いつも通り余計なことまで考え、また勝手に親近感を持ってしまいました。しかし歴史上の人物と同じところに立っているということが何とも不思議に感じました。ぴかぴか(新しい)

そして、Golden Bayはその名の通り、砂浜がなんともゴージャス!!Golden sands!!海の水も透き通っていて泉に続いて泳ぎたくなりました。

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こちらでお待ちかねのランチタイム。ビジネスツアーだし、期待できるかな〜なんて思っていたのがいけませんでした。いえ、だいぶ期待していました。実際はというと、おじさま宅から持参のパンにスモークチキン&サーモン、チーズ、サラダ…。でもビーチサイドでいただくランチは気持ちが良かったので良しとしましょう。「文句を言ってはおいしくなくなりますからね。」と自分に必至に言い聞かせていました。

続いて、ここからは現地ガイドのおじさまのおすすめスポット!!というより、おじさまの興味の場所へ…Grove Scenic Reserveです。

どうやら不思議な岩や地層がお好きらしく、いくつかの不思議な形の岩々を説明して下さいました。「大昔、ここは海の中だったから、ほらほらここにはサメの歯の化石があるよ。」とか、「ほらほらこれは貝殻でしょ!?」という感じで、おじさまだけハイテンション…。私も申し訳なくなったのでそのテンションに乗っかってみましたが、乗れば乗るほど終わらない…。ひとつだけ私も興味を惹かれた岩があり、それがこちら!河童に似ている岩でした!!

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いかがですか?西洋的でけっこう彫りの深い河童岩!?

しかし他にもNZの植物や鳥にも詳しく、こちらはとても勉強になりました。鳥笛と言うのでしょうか?その笛を鳴らして野生の鳥たちを呼んでくれたり、いくつもの種類の葉っぱを採っては私に手渡してくれたり、最後は手いっぱいの草や枝を持ちなぜか大きな木に抱きついての記念撮影でした。ポーズはもちろんおじさま指定。(恥ずかしくてお見せできないのが残念です。)もうやだ〜(悲しい顔)

朝から晩までおじさまとずっと一緒で、たくさんのお話しをして、自分や家族のことなどをお互い話しました。お別れは少し寂しいような気もしましたが、一日楽しい旅をありがとう、おじさま。ハートたち(複数ハート)

さて、おじさまと別れてもなお行きたかった場所がありました。それはNZの中心The center of NZです。すでに夕方でしたが、翌日は移動日のためこの日しかなく、やや疲れ気味の体を励まして出発。宿泊先からは徒歩30分程、さらに小山に登り15分。ようやく到着!!その景色は、この日に行ってきたばかりの山や海、森が一望でき、なんとも贅沢な旅をしていることに気がつきました。そしてNZの中心にいるという満足感と自分の存在を改めて実感したのでした。iモード

そこで、記念にと一人セルフタイマーで写真を撮ろうと試行錯誤していると、一人の旅人が助けてくれました。彼女はオーストリア出身の一人旅中で、夕日を見に来たのだと。
私も一緒に夕日が沈むのを見て

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不思議と話しが合いそのまま飲みに行くことに…。お互いの国や仕事、プライベートの話等初対面なのにとても話しがはずみ、気がついたら夜中でした。彼女はもうオーストリアに帰ってしまいましたが、今でも私たちはメールで時々やりとりをしている仲です。いつかまた会えるといいな…そしてその時までに英語をもっと流暢に話せたらいいな…と思いました

とても一日とは思えぬ内容の濃さでしたが、充実した一日でもありました。わーい(嬉しい顔)

旅は全てが出会いだと思います。それは、人はもちろん、行く先々の場所やそこにある小さいものも…例えば植物や動物、昆虫でさえも…。興味がないと見逃しがちなことでも、少しの興味を持って見てみると、その全てが貴重に思えてきます。そしてこれまでいくつの貴重な出会いを無駄にしてきてしまったのだろうかと後悔に似た気持ちにもなります。これから、そのひとつひとつの出会いを大切にしたい、そう決めた一日でした。

そして次の目的地へ…。

ひらめき
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2009年08月10日

6月6日オークランド

6 June 2009 - midnight to midnight - 24 hours, one day, one city
Auckland Photo Day 2009

少し前のことになってしまいますが、6月のしゃしんのはなしを。

ドイツ人の友人が6月にあるコンテストに写真を応募しました。
2004年から開催されているオークランドの写真フェスティバル。
2009年は6月6日、24時間の間にオークランドで撮った写真が対象で、カメラを手にする事のできる全ての人に応募資格があります。

その日は確か雨がぱらつく曇りの日でした。
私はなにをしていたかな。その日の日記。
6/6(土)
Mちゃんは赤いウィンドブレーカーで日本食を食べながら、なにかの話を。
具を入れすぎたオムレツに卵が悲鳴をあげている。
夜ご飯が二回やってきた。
モダンマンションの一室で韓国料理とソウジュにありつけた上に、家の中がまさかの温かさ。友達の友達はともだち。
銀色のお箸は重い。

と、こんな日でした。どんな日だ?

私が銀色のお箸で辛い食べ物を食べているときに、私の友人は街の中心部でコンペティションの為の写真を撮っていました。その中から3枚の写真を応募しましたが、ベスト30には選ばれませんでした。
だけど彼女の写真は、6月27日付のニュージーランドヘラルド(新聞)に載ったのでした。
アート関連の賞って何を基準に選んでいるのだろう。いつも不思議。
必然的に主観が入ってしまうのではと私なんかの素人は思うのですが。

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受賞した30作品
http://www.photographyfestival.org.nz/photo-day/index.cfm

きっとこの他にも膨大な数の応募があって、その写真が事務所みたいなところに山のようにいっぱいになっている光景が思い浮かびました。
その全てが同じ日に撮られている。ただそれだけのことなのに形になるとものすごい。

いつもは背景と化している街行く人は、みんなそれぞれの目で同じ日の同じ時間の世界をみていて、それぞれに何かを感じたり感じなかったり。
世の中ってデッカイわあ、なんて言葉にすると何だかちっぽけな、当たり前のことを当たり前にしみじみと感じた私の目。

彼女の写真がどこか寂しげだと思ったのもまたわたしの眼

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2009年08月07日

旅行記Aネルソン

こんにちは。最近お天気が良く、折り畳み傘のQO技術(注1 )を使っていないLisaです。
せっかく身につけた技術が鈍ってしまいます。(注1: Quick Openの略、Lisa語)
さて、今回も前回に引き続き一人旅の出来事について書きたいと思います。

第2回 「カイコウラ→ネルソン」


博物館とクレイフィッシュで満足したカイコウラを出発し、次の目的地はネルソンです。バスは約4時間、東海岸から北西に進み、西海岸に出ます。カイコウラでは曇り空だった天気も、西海岸に進むにつれてピカピカの晴天に…。同じ日とは思えません。海の色も暗い色からブルーになり、ヤシの木も所々に点在していました。クネクネと曲がった山道をバスは揺れながら走っていて、ふと「私の命って今、この運転手さんにかかっているんだな〜」と感じ、無事に目的地に着くことを祈ってしまいました。私はもともと乗り物が好きなので、4時間くらいのバス移動は短く感じます。窓の外を眺めていることが大好きなのです。湖や川、森林、そして放牧されている羊や牛、馬たちもそこにいるのが当たり前の様に平然としていて、むしろ大きなバスと人が珍しいかの様にこちらをじ〜っと見ていました。この景色を見るたびにNZにいることを実感し、まだ慣れたくないな〜と思いました。揺れるハート

さて、ここネルソンの目的は…Waikoropupu Springsというところに行くことが第一でした。ここは、「NZ一きれいな水が湧き出る泉」として知られているところです。事前に友人から聞いていて、どうしても行きたくなった私は、旅の出発前から下調べをしていました。ここは、ネルソン市内からは離れている場所にあり、通常は車でしか行けません。残念なことに私は車が運転できないので、どうにかしてここに行くツアーに参加するしかありませんでした。ところが……また事件発生!!がく〜(落胆した顔)

なんと、参加するはずだったツアーは人数が揃わず催行されないと!!「ここでもか…。」とカイコウラのクジラツアーに続く自分の運の悪さにガッカリしました。が、諦めない私。
情報センターで他のツアーを必死に探し、お姉さんにわがままを言ってみたところ、そこのお姉さんがいくつかの旅行会社問い合わせをしてくれました。ネルソンのお姉さん、あの時はありがとう〜。わーい(嬉しい顔)

そして、たった一つだけ催行されるツアーが見つかりました。ところが、このツアー…とっても高額だったのです。予定していたツアーの二倍でした。なぜか??それもそのはず、‘ビジネスクラスのツアー’と題されたツアーだったのです。私は情報センターが閉まる直前まで悩みましたが、思い出=priceless!!いつかのカード会社のCMを思い出しながら、「どうしても見たかったんでしょ!自分!!」と言い聞かせ、申し込み。翌日の出発が決まりました。ぴかぴか(新しい)

いよいよ当日。「ビジネスクラスのツアーなんてどんな車が来るのだろう??」とワクワクしていました。が、来たのは普通のワゴン車タイプ。ただ一つ違っていたのは、車のドアにBusiness Toursと書かれていたところ。「あれあれあれあれ?」最初は完璧に疑ってしまいました。しかし、車内にはフルーツバスケットが準備されていて、リンゴに洋ナシ・フィジョア・モモ・プラム。フルーツの産地、ネルソンならではのおもてなしはうれしいものでした。食べ物に弱い私…。

そしてなんと、参加者は…私ひとり!!ここでもまたひとり。なんともVIPな気分でした。ガイドは現地のおじさまで、とても気さくな方だったので、英語の練習にもなるはずと前向きにとらえることにしました。

そうこうして車でしばらく走ったところにそれは突然現れました。ぴかぴか(新しい)

森の中を少し進むと、目の前にひろがる美しい水の泉…。言葉も出ませんでした。

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深いところで水深11Mもあるのですが、泉の底までしっかり見えるのです。底からユラユラと揺れる巨大な水草もまた、緑や濃い青色で大変美しいものでした。ずっと見ていても飽きず、眺めていると吸い込まれそうな透明感という感覚を初めて体験しました。天気も素晴らしく、太陽の光が水面をキラキラと照らし、泉の周りに生い茂る木々もまた水面に映り、そして底から8L/分以上も湧き出る水が水面に輪をつくり、まさに神秘の泉といった印象でした。

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ガイドのおじさまと二人、「うわぁ〜、きれいだね〜」と感激して、時間を忘れて見入っていました。言葉を失う美しさでした。

「あぁ〜、見に来てよかった。」そう思いました。しかし、人間もある意味この泉に似ているものです。ひとつの目的が達成されるとまた次々と湧き出てくる欲求。「泳いでみたい。」これが私の湧き出た次の思いでした。しかし、この泉は泳ぐことはもちろん手を入れたりすることさえ禁止されているのです。「う〜ん、そう言われるとますます…」とも思いましたが、ここは一応?大人の私、この環境のためだとそこは諦めました。

この日の教訓は、「思い出=priceless」「迷った時は、自分の根本(もともと何がしたかったのか?)その心に戻る」ということでした。

さて、ネルソンの旅はまだ続きます…。

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2009年08月06日

ねこという名の犬

子供の頃、特別動物が好きなわけでもないのにペットのいる家がすごくうらやましかった。犬

少し前まで住んでいたホームステイの家にはペットがいたけれど、それはそれはかわいくない猫で「ペットはいらないな」との確信をわたしにさせただけの猫でした。
だけど今、私にはペットがいます。正確に言うと私が思い込んでるだけですが。なにせそのペットは私の家に住んでいません。どこに住んでいるのかわかりません。誰が飼っているのかもわかりません。
名は昨日まではモジャモジャといいました。
今は”ねこ”といいます。

私の家の裏側に倉庫があります。毎週末にはそこでフレンチマーケットという洒落たマーケットが開かれているような倉庫です。周りは広い駐車スペースになっていてそこには長距離バスみたいなものがいくつか停められていますが、わりとガラーンとしています。私の使っているバス停と家の間に位置しているので必然的に毎日通るわけです。くつ

気分がどんよりしていた水曜日の帰り道、わたしがいつもの様に倉庫の前の駐車場を横切っていたとき、一匹の黒い中型犬がトコトコと倉庫の方から駆け寄ってきました。辺りを見渡しましたが人は視界の中に見当たりません。が、赤い首輪をしています。これはトイプードルとかいうやつでしょうか。くろくてもじゃもじゃした毛の中に埋まったつぶらな瞳が愛らしい感じです。
一応寄ってきたことだし、と腰をおろしてナデナデしながら何となく日本語で話しかけたりしてみました。あ、でもこのヒト英語じゃないとわかんないのかな、とか思って英語で話しかけてみたりもしました。が、このモジャモジャ、自分から寄ってきたにも関わらずあんまりベタベタしてこなくて、むしろクールさを感じるくらいです。だけど彼(私の決めつけ。実際の性別は不明)はそこにいて、私は撫でて話しかけている。その感じが妙な安心感のようなものを与えてくれて不思議とあったかい気持ちになりました。しばらく話をしたあと私がよっこらしょと腰をあげるとモジャモジャは私に何の未練も無く、 来たときと同じ様にトコトコと倉庫の方へと消えました。う〜ん、ニクイお方。キスマーク

それからもちょくちょく彼は帰り道の私を訪問してくれて、いつもクールにきめてくれちゃっています。
昨日もまたやってきてそして去っていったのですが、その後ろ姿をみてふとそのクールさに違和感を感じました。「モジャモジャは本当は猫なのでは?」心は猫なのに間違えて犬として生まれてしまったのではないか?
よし、誰が気づかなくても私が気づいてあげるよ。前にもどこかで誰かがいぬにネコという名をつけていた気がしたけど、私はパクリという罪を背負ってでもあなたをネコとよんであげるよ、と勝手に恩を着せておきながら「だからこれからもずっと現れてかっこつけてね」と更に見返りまで求めるわたし。
でもその後ろ姿をみながらこれが最後かもという勘がすごくして、ちょっぴりおセンチになってしまいました。。もうやだ〜(悲しい顔)

かっこつけマンが消えた倉庫の背景で青く光っているスカイタワーをみながら、何となく「あー今ニュージーランドにいるんだったっけわたし」と何故か日本のことを思い出した、
何でもないけど何かが少し特別な、ある冬の日の夕方。

ひらめき
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2009年08月04日

旅行記@カイコウラ

こんにちは。無事に明かりを取り戻して、人間らしい生活ができるようになったLisaです。晴れ

8月になりました。私のワーホリ生活も2/3が過ぎ、残り4カ月になりました。最初は時が経つのがゆっくりと感じたのですが、今はとても速いです。状況はあまり変わっていないのですが、カレンダーを見てびっくり!!焦ってしまいます。がく〜(落胆した顔)

そんな今月は、私がワーホリ生活1/3を過ぎた頃に行った一大イベント「一人旅・南島編」について、少しずつですがお話したいと思います。*)なお、はじめにお伝えしておきますが、これは全て現実の出来事です。移動中のバスの中でこま目に記録していた喜怒哀楽の数々をお話します。

さて私の一人旅ですが、「クライストチャーチ発→カイコウラ→(ブレナム・ピクトン経由)ネルソン→(グレイマウス経由)アーサーズ・パス→フランツ・ジョセフ氷河→(ワナカ経由)クイーンズ・タウン→ミルフォード・サウンド→ダニーデン→再クイーンズ・タウン→(テカポ経由)クライストチャーチ着」という反時計回りに南島を周る行程です。どこで何をして何日滞在するか、すべて自由きままに計画ができ、出発前から満足感でいっぱいでした。わーい(嬉しい顔)

しかし、すべて予定通りにはいかないものです…。むしろ計画通りの方が少なかったりします。

それを実感したのは、早くも1日目でした。

第1日目「クライストチャーチ→カイコウラ」

クライストチャーチからバスで3時間弱、北東方向にあるカイコウラ到着。

カイコウラとは、カイ=(食べる)、コウラ=(クレイフィシュ:日本で言う伊勢海老)という意味です。私のここでの目的は、もちろんその名の通り「クレイフィッシュを食べる」ことが一つ。もう一つは「クジラ」!!です。ここは高い確率でクジラが見られると有名なのです。船に乗ってクジラを見るというツアーを事前に予約しておいた私は、初めて見られるかもしれないクジラへの憧れが膨らみ、予定していた時間より早く船乗り場へ…。

そこで見た恐ろしい文字・・・・・

「canceled」

1度見て、2度見て、そして信じられずに3度は見ました。何度見ても掲示板の文字は変化せず。念を込めて見てもだめでした。

一応、受付のおじさまに交渉してみました。「どうしても乗れないの?私には今日しかないのです。もう日本帰っちゃうのです。日本ではクジラはなかなか見られないのです。」とまで言ってみましたが、だめでした。悪天候の影響で船が出せないのだそうです。小雨程度でそこまで悪天候ではないように思えたのですが、私一人の力ではどうにもなりません。

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しぶしぶ諦め、こうなったらもう一つの目的「クレイフィッシュ(日本で言う伊勢海老)を食べる」は何があっても達成しようと決意しました。早速情報センターでレストラン情報を手に入れ、こちらは予定時間より早く(クジラツアーがなくなったため)達成できました。しかし、昼食か夜食か微妙な時間に、一人のクジラを見られなかった女性がワイン片手に(ツアー代がかからなかったため奮発して)伊勢海老を食べている姿…なんだか切ない感じがします。でもそこはNZ!!誰も気にしません(多分?)。自分が幸せを感じたのであまり同情しないで下さい。決定

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さて、その後私は思いがけずカイコウラを満喫することができました。クジラに会えなかった代わりに、おもしろい博物館に遭遇したのです。とっても小さな平屋(約8畳)に、昔の捕鯨の写真、たった一匹のペンギン像、地形の模型、5種類の銃、カメラいくつか集めてみました…というような、手作り感いっぱいのまるで小学校の教室の展示物のような博物館でした。カイコウラに一応関係があるようですが、後半に行くにつれてよく分からなくなってきました。とここまででも十分不思議な感覚にとらわれたのですが、次の建物があるからと指示されて行ってみると・・・。

今度は大きな倉庫に、以前使用していたという3台の大きな金属加工機械、様々な形のアイロンコレクション、電話コレクション、昔の消防服とそれを着た異様に小さい、そして変わった風貌のマネキン人形。そして鹿のリアルなはく製。裏には昔の刑務所の部屋(本物)。まったく統一感がございません。半分混乱しつつもひとつひとつの展示物がとても興味深く、見入ってしまいました。さらに、二時間の間お客さんは私一人だけ。ますます感覚がおかしくなってハイテンションで過ごしたのを覚えています。

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ぜひカイコウラに行った際は、こちらの博物館へ足を運んでみてください。
日本の博物館に慣れていると、少しの違和感を覚えるかもしれませんが、ここでもNZらしさを感じることができます。そして不思議なおもしろさがあります。NEW

私の都合の良いプラス思考ですが、クジラツアーがキャンセルだったのは、この博物館を見なさい、ということなのだと言い聞かせています。もし、クジラツアーに参加していたらこの博物館には来なかったと思います。

この日の教訓は、「全てのことに意味がある」ということと「切り替えが大事」ということでした。そうでもしないとクジラへの諦めがつけられませんでした…。

こうして1日目は無事に終わっていきました。旅はまだまだ続きます…。

ひらめき
カイコウラって、そういう意味だったのですね、という方。
クレイフィッシュ食べました、という方。
南島旅行いいですね、という方。
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(Lisa)
posted by キックオフNZ at 04:57 | Comment(7) | TrackBack(0) | 旅行・イベント

2009年08月03日

はじめまして

みなさん、はじめまして。
今回からブログを書かせて頂く事になりましたオークランド在住のayakoです。わーい(嬉しい顔)

日本を離れて4ヶ月が経とうとしています。
小学1年生の頃、となりの小学校を遥か遠くに感じていたように、そしてそれは大人になると「地元」の範囲内に知らないうちに取り込まれているように、”ガイコク”もまた自分がその範囲に及んだ瞬間に身近なものになる気がします。
今回は「自己紹介」という名目を借りて、ここに至るまでの経緯と現在の心境の様なものを・・・

私がNZにワーホリに来たのは、そこに私自身の強い意志や目的があった訳ではなく、一言で言ってしまえばなんとなく流れに乗った、という感じに近いんだと思います。
そう、中途半端人間の代表例なのです。

よくある話ですが、大学生の頃、就職活動ムードがコミュニティを覆い始める時期、自己分析をさせられ、何がしたいのか考えさせられ、まだよく見えない私は生真面目に考えて、「??」的な頭になっていました。
やりたいことは無いわけではない、いやむしろたくさんある。
でも的が絞れないしなあ・・モヤ
的が絞れたところでそれを仕事にしたいのかどうなのか・・モヤモヤ
あー考えるのめんどくさい・・・モウイヤ。

突き詰めて考えるのをやめた私ですが、卒業後は忙しく仕事をしてやりがいもそれなりにあったし人にも恵まれていて楽しかったし、更にプライベートも充実していたので日本での生活はかなりハッピーでした。
でもそんな中でもどこかで”ガイコク”に対するボンヤリを感じてはいました。それは”世界の車窓から”や”世界遺産”みたいなものをみているときのざわめきの様なもので。これまでもそのざわめき(海外旅行)の為に会社を辞めたりしていたのですが、なぜ今ワーホリでNZにいるかというところに道筋を戻すとこういう流れだったのでした。

→海外に少し長く住んでみたい(今までの最長は5週間の貧乏旅行)
→でもお金はないし英語もできない
→ワーキングホリデーというものがある
→姉がニュージーランドにワーキングホリデーに行っている
→家族が皆なぜか私もあとで行くと勝手に思い込んでいる
→姉が来いと言っている
→仕事、そろそろ辞め時かも

そんなこんなで辿り着いたNZで私はのんびりと暮らしています。
それは、ハーバーブリッチとスカイタワーを見渡せる、故郷横浜を彷彿とさせる景色を眺めながらフェリーで学校まで通学する生活であり、その途中にシャチの群れに遭遇したりする生活であり、怪しい宗教の会合に間違えて行ってしまったり、夜中に学校で寝ていて警察に職務質問されたり、アル中のおばさんともめてホームステイ先を出たり、、
といった極めて一貫性のないものです。

海外に行った事のある人で海外をやたらと勧める人がいますが、私は海外に行く事が必ずしもプラスで、人の成長に繋がるとは限らないと思います。
実際に日本から出た事がなくても深みのある人なんていくらでもいるし、たくさん海外に行っていたって薄っぺらい人だっているわけで(わたし)。
ただ、もしボンヤリがあるんだとしたらそれはやっぱり行ってみるべきなのかなと。
ボンヤリを形にすることによって次のボンヤリが見えるから。

ワーホリ生活の3分の1が終わろうとしている今、何かが格別に変わったという感覚もなく、でも明らかに何かがジリジリと変わっている気もしています。
じりじりの方が定着率高いんだよ。というエクスキューズをしつつ松本人志の「遺書」を読んでいる、そんな2009.8月時点の私です。

ひらめき
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(ayako)
posted by キックオフNZ at 03:00 | Comment(11) | TrackBack(0) | ブログライター紹介

2009年08月01日

新しいブログライター登場!!

8月3日月曜日から、新しいブログライター、ayako さんが登場します。みなさん応援してください。



(Kickoff-T)
posted by キックオフNZ at 03:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | Kickoff New Zealandより
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