
そして、私がこちらでブログを書かせて頂くのも、残りわずか4回。ブログを書くたびに、少しずつ寂しさが増しています。

さて、昨日私は友人とオークランドの対岸にある、デボンポートという町に行ってきました。彼女は2年ほどクライストチャーチで過ごしており、オークランドの町を知りません。そこで対岸にある「Mt. Victoria」から町を一望することになったのです。

フェリーで対岸のデボンポートに着くと、フェリー乗り場近くの公園は、家族連れで賑わっており、子供たちの笑い声を耳にしながら、私たちは古い町並みを通って目的地へと進みました。

町のカフェでは、カップルや犬を連れた方々が談笑したり、新聞や本を読みながら過ごしています。彼らのテーブルには、大きなカフェオレボール、フレンチトーストにマフィンにスコーン。いい香りが私たちの鼻をくすぐり「先にランチを食べていく?」と、まだ11時前なのにどちらからともなく言い出した2人。

しかし、楽しみは後に取っておくことにして、小高い丘にも似た山を登り始めました。頂上に到着すると、360度パノラマで見渡せるオークランドが広がり、少し曇り空ではありましたが、軽やかな風に吹かれてその風景を楽しみました。

そして、いよいよランチタイムと下山を始めたところ、友人が「こんなところに大砲がある」と言い、私も彼女の元へ寄っていくと、緑色の大砲が見えました。説明板を読む限り、1880年代のロシア侵攻の恐怖から自己防衛のために備え付けられたようですが、ここで久しぶりに戦争という言葉を思い出しました。
今月25日は、ANZAC DAYです。これは、第一次世界大戦で亡くなった兵士及びこの戦いに尽力した方々を追悼する大切な日で、オーストラリアやニュージーランドは休日になっています。ここでも各地区で早朝から追悼式が行われ、まもなく街頭でANZACのシンボル、赤いポピーの花の募金も始まるでしょう。

友人と2人、口数少なく下りた山道。普段はのんびりと明るいニュージーランドにも、このように歴史的に暗い影を持った部分があることを、再認識した貴重な時間。
今年のANZAC DAYは、例年以上に平和の大切さを噛み締めながら過ごしたいと思っています。

私もその大砲見ました、という方。
平和、いいですね、という方。
アンザックデーというのがあるのですね、という方。
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(Umi)