さて、今日は私がこちらでの仕事を通して学んだことを書いてまいります。

私は週20時間、夏休みは週40時間働ける学生ビザを持っております。そのため、友人は勉強と仕事を両立させておりましたが、私は学校の授業に集中することで精一杯だったので、決まった仕事を持たずに学校生活を過ごしました。

その一方で、どこかで社会と繋がっていたいと考えており、友人から薦められたハウスクリーニングのオンコールスタッフに登録をしました。これは、最初に自分が働ける条件を登録先に伝え、人手不足のときに登録先から連絡があり、仕事を紹介されます。それを自分の都合に合わせて、自由に受けることも断ることもできました。

でも、正直なところ、私はこの仕事を紹介された当初「ハウスクリーニングって・・・」と、みじめな気持ちに襲われました。その様子を察した友人に「Kiwiの一般家庭に入れるチャンス。英語の練習にもなるし、色々な家を見ることもできて時給もいいから」と、半ば強引に押し切られました。

しかし、やってみるとこれがおもしろかったのです。仕事内容は、各家庭の契約条件によって異なりますが、一般的にすべて家庭の主婦がこなす家事全般(部屋、台所、風呂、トイレ掃除)です。中には、洗濯物をたたんだり、アイロンがけの仕事もありました。

私は家事全般が苦にならないことが、この仕事を楽しめる理由です。ただ、それ以上に私にこの仕事を続けさせたのは、依頼主の方が私を見下すのではなく「助けてくれてありがとう」という、姿勢で接してくださることです。

もちろん、これは依頼主にもより異なりますが、幸いにも私は仕事の最中に労いの言葉を頂くことも多くあり、これが私の心に心地よく響くのは言うまでもありません。

「実るほど頭の下がる稲穂かな」まさにこの仕事を通して、これを体感。そして、そんな彼らの姿勢を通して、私は仕事に上下のランクをつけていた自分を恥ずかしく思うようになりました。

もちろん、自分ができる仕事とできない仕事はあると思います。ただ、どの仕事もなくてはならないもので、自分が行っていなければ、誰かがそれをして、私たちが快適に過ごせる空間を作っています。
これに気づけた自分の成長を、少し誇りに感じる今日この頃です。



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(Umi)