

さて、今日が私のブログ最終回となりますので、このブログを通して、私を支えてくださった皆さんに、心から御礼を申し上げたいと思います。
その理由は、私がこの仕事を始めたきっかけです。ここからは、極めて個人的な内容になりますが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
実は昨年2月、私は父に永遠の別れを告げました。彼は突然倒れ、心肺停止から奇跡的に蘇生するも、最期まで意識を回復することなく旅立ちました。倒れた当日も出勤し、友人と遊びに行った先で倒れ、一緒に暮らす母にさえ「さよなら」も言わずに逝ってしまいました。
この知らせを受けNZから日本へ駆けつけるまで、夢と現実の間にいたようで、今でも断片的に記憶がとんでいます。それでも私は父の葬儀後、NZに戻りましたが、心身ともに憔悴しきっており、抜け殻のようでした。
それを心配した友人が、一般の方に向けて文章を書くことが、私の精神的な支えになると説得。最初は乗り気でなかった私も、父が生涯文章を書くことを仕事にしていたので、彼の供養としてこの仕事に応募。幸いにもブログライターとして採用されたのです。
それ以降、一般の方にNZの情報をお届けすることで、興味のアンテナを広く張り、常にポジティブな姿勢でいるように心がけられたことは、私にとってこの上なく有意義な時間で、心の栄養剤でした。
そして、ようやく心身ともに落ち着き始めた、約半年後の7月中旬。今度は通っていた専門学校の倒産を紙切れ1枚で通達されました。幸い、私立校でしたが政府認定校のため、私たちの財産と身分は政府機関に守られ、大きな損害を被ることはありませんでした。
しかし、学校から正式な説明もなく続く授業。猫の目のように変わる情報に根も葉もない噂も飛び交います。また、講師の一部が学校を去り、キャンセルが続く授業も増え、生徒のやる気も目に見えてなくなりました。
ただ、毎日不安な気持ちに押しつぶされそうになりながらも、私のクラスは情報共有やクレームに一致団結で望み、その結果、この騒ぎから2ヵ月後の9月下旬には、新オーナー、この期間の正式な単位、そして揺るぎない彼らとの信頼関係を得ることが出来ました。

また、私はこの騒動で「父の代わりはなくとも、学校の変わりは星の数ほどある」と、比較的ポジティブに考える自分を発見したことも思い出します。
このように異国で暮らしていると、時には自分の想像を超えた範囲で、物事が展開されることもあります。
最初のころは、言葉が自由に通じない不安や慣習の違いから、この世の不幸をすべて背負った気分になり、些細なことにも過剰反応してネガティブになり、自分で選んだ道ながら留学を後悔したこともあります。

しかし、このブログを通して皆様にNZのことをお届けしていると、少しでも否定的な考えを自分の文章に発見すると「これの長所は?」「この結果を導いた原因は?」と、自己分析をしながら、否定的な考えを肯定的にする技術を少しずつ学んでいきました。

それが次第に文章上でなく、日々の生活で自然とこなせるようになってきたとき、多少のことでは動じなくなり「しなやかに打たれ強くなる自分」を発見することが出来ました。
これが私が海外留学、またこのブログの仕事を通して得た、最大の財産だと考えています。この1年間、本当に皆様の支えがあって無事に学業も終了し、NZで社会人として新しい道を歩んで参ります。これからもここで学んだことを思い出しながら、常に前を向いていきたいと思います。
このような素晴らしい私の成長の機会を与えてくださった、このブログ読者の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


そして、最後になりましたが、皆様のこれからのご健康とご多幸とお祈りします。
本当にありがとうございました。また、いつかどこかでお目にかかれるのを楽しみにしております。

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(Umi)