

さて、先日母と話をしていたとき、ふいに彼女が
「そうそう、A(弟)がお姉ちゃんは学校を卒業したら何になるの?と聞いていたわよ」
と言いました。「えっ、何になる?」と、私はそれを聞いたときに、思いがけず幼少時代に舞い戻りました。

「Umiちゃんは大きくなったら何になりたいの?」と、いろいろな人に尋ねられた幼い頃。
幼稚園や小学生1,2年生の頃は「お嫁さん」「パン屋さん」「お花屋さん」というのが、将来の夢だったでしょうか?。

もっと、幼い頃はどうだったのでしょうか?自分のことは記憶にありませんが、私の姪は3歳当時、私と母と一緒に浅草寺へお参りし、その時に彼女に「何をお願いしたの?」と尋ねたら「あのね、大きくなったらペンギンになれますようにって言ったの」と、屈託のない笑顔で答えました。それを聞いた母や私はもちろん、他の参拝者も声を立てて大笑い。それでも、彼女はペンギンになる夢を一生懸命話してくれたのです。


また、甥が3歳当時、同じことを尋ねたら「大きくなったらブタになる」と言ったので、「そっかぁ」と答える私に「でも大きくなっても人間は人間だよ」と自分で突っ込みを入れていましたが・・・。

そんなことを母の何気ない一言で思い出しながら、私はとてもワクワクしてきたのです。
なぜなら、私は今異口同音で多くの人から
「卒業したらどうするの?」
と聞かれています。
彼らはこの問いかけで、そろそろ年相応の暮らしや社会貢献をすることを、暗に匂わせます。もちろん私を案じるからこその思いもあるのでしょう。
しかし、弟の「卒業したら何になるの?」という問いかけは、まだ幼い頃のように、純粋な気持ちで未来に不安を抱くことなく、自分の将来に夢を自由に描く機会を与えられた気持ちになれたのです。


もちろん、年齢に関係なく将来の夢は語れると思います。ただ、その一方で「もう無理だよな。この年で」と、それを否定する自分も顔を出します。

ただ、この言葉は、自分の今後を自問自答するきっかけとなりました。その結果、現実を見つめながらも、自分の未来像を具体的に設定し、それを常にイメージして努力を続ければ、きっと夢は実現するという、確信がどこからともなく溢れてきたのです。


しかし「お嫁さんになる夢も叶っていないけど大丈夫かい?」と、どこからか声が聞こえていますが、「思う念力岩をも通す」雑念は捨てて進んでいくことにします。


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(Umi)