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2008年10月27日

♪ショートショートエッセイ♪〜第三弾〜

 もうそろそろ11月の声を聞きますね。今日は1ヵ月ぶりのショートショートエッセイをお届けしまするんるん

 最近、道を歩いていると頻繁に‘Excuse me’と声をかけられる。その方向に目をやるとヨーロピアン系の観光客。彼らへの道案内に、私はつたない英語を公衆の面前で披露しながら、一句詠む。

「聞いていい?星の数いる通行人きみはどうして私を選ぶ」

 ある日、カウチに横たわりながらテレビを見ていると、見慣れない箱が目に付いた。不思議に思いそれを覗けばゴミ箱だった。また、これで部屋のゴミ箱回収の仕事が増えたとため息ながらに一句詠む。

「知っている?誰がこのゴミ片付けるゴミは自分で歩きはしない」

 1個50セントの野菜箱からパプリカ2個と胡瓜1本を選び、2ドル支払いお釣りを待つ。そんな私に「あなたはもう一つ買えるよ」とウインクを返す店主に負け、追加の野菜を寄りながら一句詠む。

「お人よしなぜ言えないのいらないと私はお釣り求めていると」

 ある夕方、仕事から戻ったフラットメイトが「今から2時間寝たいから、20時に起して欲しい」と言ってきた。しかし、彼がベッドに向かったのは19時半。その気配を階下で感じながら一句詠む。

「困ったな何時に彼を起そうか悩み増えたり私の役目」

 私は昔から標準語と関西弁を難なく使い分ける。それを聞いていた友人が「すごいなぁ。でも、それが日本語と英語やったら、もっとええと思わへん?」と、私に尋ねるのを聞きながら一句詠む。

「昔から何万回も思ってる関西弁が外国語なら」

 フラットメイトが「またお腹を下したから、もう激辛料理は二度と食べ過ぎない。」と、呟いている。それを聞いたもう1人のフラットメイトと私はお互いに含み笑いで目配せし、一句詠む。

「何度目の堅い決意とよそに聞く泡よりもろいあなたの誓い」

 料理番組で味見したスプーンで鍋をかき混ぜ、食材掴んだトングにかぶりつく。料理はワインを飲みながら、その飲みかけワインもスパイスに。時には硬い椰子の実を床に落として叩き割るのを見ながら一句詠む。

「すごいよねこれを料理番組と放送できるこのお国柄」

 友人に18や20歳と言われてもどこ吹く風。ただそれが、1988、1990年生まれと生年で語られると、見えない時の壁に阻まれて、急に彼らの存在を遠くに感じながら詠む一句。

「西暦は時にはとてもさりげなく私自身を化石化する」

 フラットの小さなバルコニーで青空に流れゆく白い雲と、風にそよぐ新緑の木々を眺め深呼吸。時折、聞こえる小鳥のさえずりをBGMにブログを書きながら最後の一句を詠む。

「スランプを克服したりこのブログ心豊かに短歌も詠んで」

ひらめき
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(Umi)
 

 




posted by キックオフNZ at 05:34 | Comment(4) | TrackBack(0) | NZ Life
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