
日本の家族や友人から「うだるように暑い」と、毎日のようにメールが届きます。一方、私は今も足元に温風器の風を受けながら、暖を取っています。


そういえば、暑さの話題で唐突に思い出したことがあります。それは、日本滞在中に小耳に挟んだ、私の実家近くの保育園で「毛じらみ」が発生したこと。実は、これを聞いて思い出したことがあります。
それは、私が地方都市にいたとき、私の友人のホームステイ先の子供たちに「毛じらみ」が発生しました。それを聞いて驚いた彼女は、学校や知り合いの人たちに相談をしました。しかし、相談をされたKIWIたちは、彼女の心配はどこ吹く風。むしろ「なぜそんなに騒ぎ立てるのか理由が分からない」という状況でした。

そこで、私はこれをKIWIの友人に尋ねました。すると、彼らから返ってきたのは「しらみは子供たちが友人宅に泊まって感染してくる」「しらみが発生しても、専用のシャンプーと櫛で退治できるから」と、どこかピント外れの答えばかりでした。

挙句の果て「しらみは、子供のきれいな髪にしか発生しないから、Umiは心配しなくて大丈夫」と言われ、絶句。

私の中では、日本で「毛じらみ」が発生した場合は、時には新聞記事になることもあり、徹底消毒や駆除が行われる事柄との認識。その私の常識を根底から覆すような答えに、衝撃を覚えたのです。

その後、友人にホームステイ先の子供達の様子を尋ねましたが、やはり専用のシャンプーと櫛は使っていても、洋服やタオル等もすべて一緒に洗濯し、特に普段と変わりはない様子。
それどころか、ある日、食器洗い機を開けたら、フォークやスプーンと一緒に「しらみ取り専用の櫛」が入っていたそうです。彼女は驚いて、ホストマザーに理由を尋ねたら「煮沸消毒されるから、いいアイデアでしょ?」と言われたそうです。

そんな彼女の環境を心配して、ステイ先を変わるように勧めた人もいたようですが、彼女はそれを断っていました。私はその理由を、彼女に尋ねたところ「私もしらみは気持ち悪いし、両親が心配するから、このことは内緒。でも、私はそんな彼らが好きで、ここで暮らしたいの。」と、笑顔で答えました。


当時の私は、彼女の言葉に感心しながらも、残念ながら共感することはできませんでした。でも、そんな私もここで暮らして約1年半。今は「人は短所を補って、なお余り得る長所を持つ」ということを知っています。
このきっかけを与えてくれたのは、私の愛すべき「生活を共にする」KIWIの友人とフラットメイトたち



私も気にしません、という方。
日本は暑いです、という方。
フラットメイト探しています、という方。
クリックで応援よろしくお願いします。


(Umi)