例えばお酒の飲み方についてのコマーシゃル。いろいろなパターンがあるが、そのCMで言いたいことは「お酒の飲み方」。
「飲み方を誤るとトラブルを招きますよ。」と、いろいろなパターンでドラマ仕立てになっている。そのCMの間で、いろいろな結果でトラブルに陥るシーンを生生と描いている。それらのパターンは私達の身近に起こりうるもので、わかりやすい。
次はタバコのCM.
タバコが及ぼす影響力を実際にタバコでガンになった本人が語ることで切実に伝えている。タバコを吸っている時はわからなかったが、ガンになってからその「酷さ」を身にしみている様子を語っている。
次は自然環境についてのCM.
ガムやごみのポイ捨て、環境を考えない人々に対して動物達が注意するもの。これもストーリー仕立てになっていて、ポイ捨てした人達は巡り巡ってそのゴミが彼らに小さなトラブルを招いたり、アザラシがポイ捨てした人に「こらっ」とほっぺをその手で叩くシーンがあったり、(このシーンはとてもかわいい。)見ていて本当に楽しい。
次は酒酔い運転のCM.
これもドラマ仕立て。車の運転者はお酒を飲んではいけない。(もちろんのこと!)でもそのCMの中では友達と行ったバーで「ついつい」と飲んでしまい、帰りの運転で事故ってしまう。そして友達の一人を亡くしてしまうというストーリー。
交差点でのCM.
交差点で一時停止しない車たちが事故るシーン。死神らしきものがルーレットを回し、その運命を決める。たまにラッキーなときは、ニアミス。大体が「死」。そしてその死神らしきものは交差点の運命を決めるべく毎回ルーレットを回しているという興味深いCM.
どのCMもストーリーの最後に「決め台詞」なるセンテンスがある。無音で大きな文字でスクリーンの中央に出る、それまでのCMの内容を一言で表したわかりやすい表現。
酒酔い運転のCMなんかは
「酒酔い運転するやつは超ばか者だ。」
と一言・・・。なぜかスカッとする表現で、どれも日本では到底みないようなCM.
タバコでもタバコの箱に「喫煙は死を招く」と言っているのにもかかわらず、わかりやすいCMが存在するのにかかわらず、街では多くの人が喫煙している。日本では「吸いすぎは健康を損ないます」くらいにしか言わないのに、海外では「タバコが原因で死ぬ時は超苦しい」とわかりやすく言っている。それなのになぜ人は吸い続ける!?「死を招きます」と語っているものにお金を費やす。
オークランドの市内では交差点でスピードを落とすどころか、スピードを上げる運転者が少なくない。「止まれ」のサインで止まっている車は今まで見たことがない。「歩行者に道を譲る」習慣なんて存在しないかのように感じる。
個人的には全く理解できない現実だけれども、すごい皮肉。
だからかNZではこのようなCMのクオリティが上がってきているのか、と思うくらい。CMがどこまでナンセンスな現実を変えられるか、NZのTVコマーシャルは日本でも流して欲しいほど興味深い。

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(Ai)