

私は近くのスーパーで、買物カゴを片手に特売品とにらめっこ。ふと見上げると、横で40代半ばの男性がサンドイッチを選んでおりました。あまりに真剣なその様子に、ちょっと微笑む私。。。
が、次の瞬間、彼はなんと選んだサンドイッチのパックを開け、食べ始めたのです。

もちろん、「会計前」ですよ!私の目は彼に釘付けになりました。彼は平然とそれを食べながらジュース等を求め、空のパックとそれらを清算し去っていきました。店員さんも当たり前のように、空のパックをバーコードに通していました。
「あれは許されるんだことなんだあ。」と妙な?感心をした私。


ということで、今日は私の「あるある?!スーパーでのカルチャーショック」をお話させて頂きます。
ある日、私はホストマザーとスーパーへ出かけました。その入口には特売品のぶどうの山。すると、いきなり彼女はそれを2,3粒取り、「甘いかしら?」と私にも手渡しました。私は周囲を見回してパクッ(心臓バクバク)。「酸っぱい」と私。「同感。買うのはやめましょう」とママ。
また、よく見かけるのは卵のパックを開け、自分好みの卵に詰め替える人。当初、そんなこととは露知らぬ私が卵を買い、家で開けると1個足りません。私の卵はいずこへ?!(こちらのパックはダンボールのような紙製で中が見えません)

そうそう、こんな失敗も・・・。買物終了後、レシートを見るとワインの価格が違っており、店員さんに尋ねました。すると、既に特売ワインは完売で、他の物をそのラックに陳列したとのこと。値札を付け替えずに。でも、彼曰く「銘柄と値札をよく見ない君のミスだね。」「えっ?私が悪いの?」「そう」。当時の私は今以上に英語が話せず、クレームはおろか返品も出来ず、泣く泣く家路に着いたのです。

この他にも商品のオーデコロンを試す人(サンプルではありません)、陳列台から落とした商品を戻さない人、1房売のバナナや6パック1組売のヨーグルトを切り離す人etc…
ニュージーランドは移民が多い国でもあり、それぞれの国民性が色濃く出ます。そのため、一時自分の常識とのズレにストレスが噴火寸前。そんな時、父は黙って「鈍感力*」という本を送ってきました。そこには
「いい意味で鈍感でいることの大切さ」が書かれていました。

それに共感したこともあり、それ以来私は、自分の常識に当てはめるのではなく、「何が相手に不快感を与えないか」と考え、また、相手を肯定した上で、こちらの考えを話すように心がけています。
でも、冒頭のような男性を見てフリーズする自分がおり、まだまだ修行が足りませんね。
なお、どうかNZの人々はモラルの低い国民性と思わないで下さいね。決してそんなことはありません。KIWIは礼儀正しく、フレンドリーな人たちです。最後に私の愛すべき彼らのために申し添えます。

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(Umi)
*鈍感力 本のタイトルです。「渡辺淳一 著 集英社刊」