




日本の高等学校だと通常、月曜日から金曜日の1時間目から6時間目までの授業を毎週繰り返しますよね。
ニュージーの高校は違うんです。DAY1からDAY6とよばれる時間割表に、授業がはいっており毎週授業が変わっていくんです。


例えば、先週の月曜日の1時間目が日本語でも、今週はスペイン語とか。だから先生方も、先週の金曜日は授業が少なかったが、今週の金曜は忙しいということもあります。
今日はそんな時間割の中で、唯一高校3年生のダブルがある授業がありました。

ダブルというのは50分授業×2のこと。
”きりーつ(起立)”(生徒) ”みなさん、こんにちは”(先生) ”先生、こんにちはー”(生徒) ”着席”(生徒)
と、どの学年の子達も、日本語のクラスはこんな日本形式のやりとりで授業がスタートします。

金曜日だったので、先生が授業のはじめに”みんなは週末ランタンフェスティバルいくの?” と生徒に週末の予定を聞くと
”いくかもしれない”
”お母さんが、フェスティバルで店を出すけどいかない”
など 英語で答える子、日本語で答える子とそれぞれ。
”日本語で答えてください”とこちらから呼びかけると、生徒も日本語で話しかけてきます。普段、英語で生活をしている彼女ら。

それでも日本語を勉強している人たちは将来、ビジネスや観光などで使うために習得に励んでいる。特に彼女らは日本語を勉強して4,5年たつので相当なモチベーションを保っている事がわかります。
”これはー(coal)”
”せきたん” ”
これは(seikan tunnnel)"
"せいかんトンネル”

と次々に英語の単語カードを生徒に見せ前回の授業で習った単語の復習 これはフラッシュカードと呼ばれるやり方で、生徒が答えられれば、先生もどんどんカードをめくっていきます。


今回は単語の復習も二回目ということで、みんな詰まることなく全体的にスムーズ。単語をきちんと取らせるために、黒板に英語の訳と日本語を並べて書いていきます。せきたん も 石炭 とかくと、一気に難易度がUP。クラスの中の台湾人の子は漢字のスペシャリストですが、その子以外の子はやっぱり難しい漢字。


ちなみに僕も黒板に漢字を書くときは、すこしドキドキ。簡単な漢字でも、いざ書くとあれ?どうかくんだっけ?と思う事が。。。

考えてみると、語学学校に通っていた頃、KIWIの先生で、
”私は英語のスペルが嫌い 私が黒板で書くスペルは信用しないで”
と当時は、めちゃくちゃはなこといってるなーと思いましたが、今なら納得 俺の漢字は信用するな とは生徒にいえませんが。。。
単語のレビューがおわると、宿題の答え合わせ 今日は
できる (be able to do)
を使った構文のチェックです。
野球をすることができる
とか
映画館に行くことができる
といった感じ なかには
映画館に行ける
と 意味的には間違いではないけれど?
の答えも。そのときには、テキストを見直し、正しい日本語の構文を例に採点します。正しい日本語 使えてるようで使えていない
普段使っている日本語はもとより今、こうやってブログに載せている日本語も怪しい。。。英語よりも国語をまず勉強しろ と どっかの本で唱えていましたが本当にそうだなと、教える立場になって、リアルに実感します。
宿題のチェックが終わると、ユニットごとのトランスレーション。
日本語 → 英語へ彼女達が訳していきます。
訳し方にも性格と同じように生徒達によって特徴があります。
6人の生徒を2グループに分け今日は、S、Y,Mちゃんの3人を受け持ちました。

Yちゃんは、
”先生これはなんですか?”
と日本語で聞いたり日本語で話したりを抵抗なく出来る生徒で、普段のコミュニケーションも彼女には日本語が多いです。
トランスレーションも細かく、正しい文法をつかって訳すことが出来るので、Doraがうっかりまちがった日本語を話すと、
”ちがう"
と彼女からダメだしがくるほど。Mちゃんは、普段からいつもニコニコしながらギャグをとばしてくるおもしろい子です。その普段のギャグを日本語でいえたら、彼女が間違いなくNo1日本語口達者。彼女の読み方のスタイルはゆっくりながらも、丁寧に読み解く感じ。
やはり少人数のクラスのいいところは、生徒とのコミュニケーションが深くとれるところ。ここにいる6人はどの子も、真剣に日本語を学習しているのできっと将来日本語を役立てる事が出来ると思います。残念なのは、ニュージーランドでは日本語を話す機会がほとんどないこと。彼女達も授業以外で、日本語を話す機会はまずありません。それでも日本の文化 、ドラマやアニメをみて自主的に日本語に触れようとする生徒達の姿勢は、
英語を学習する者から見ても、彼女達から学ぶものも大きいです。
”Give & Take”そんな言葉がぴったりの職場です。

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(Dora)