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2006年03月22日

これぞ生きた世界史!

みなさん、こんにちは。
パーマストンのジェイです。
今学期も4週目を迎えジェイのリーディングはなかなか進みません。会計のペーパーはひとつだけのはずなのにもって歩く本の重さも変わらず、活字の大きさは小さくなり・・・・・で読む時間は格段に増えそうです。
早め、早めの準備が何より必要なのに・・・・・。
ちょっと自己嫌悪です。

さてさて、最近職場での話題はもっぱら、コモンウェルスゲーム!!です。

これはオリンピックに続いて世界で2番目に規模の大きなスポーツの祭典だそうです。オリンピックにはない競技もあります。例えばラグビー!
ニュージーランドで最も盛んなスポーツですし、

ニュージーランドは

金メダルを

獲得しました!


う〜ん!さすがニュージーランド。

それから日本ではあまりなじみはない、ネットボール。
一見バスケットボールのように見えますが、バスケとは違ってゴールの後ろにボードはないし、プレーヤーはボールをキャッチしてから1歩も歩けないように見えます。女の子の間で盛んなスポーツで職場のおばさんたちの娘でネットボールをしている子達は多いようで、おばさんたちもコーチや監督などをしている場合も多いようです。


このスポーツの祭典がコモンウェルスと呼ばれるのには理由があります。

コモンウェルスに所属する国だけが参加する資格があります。
コモンウェルスは主にイギリスのクイーンを自分の国のクイーンとして敬っている国々を指します。
そしてその国々は主にイギリスに植民地支配された歴史をもつ国々で、ニュージーランド・オーストラリアをはじめ、たくさんのアフリカの国、カナダ、アジアの国もいくつか含まれます。

ニュージーランドでの盛り上がりはまるでオリンピックに匹敵する、それ以上かもしれません。
ニュースのスポーツコーナーはコモンウェルスでいっぱいで、毎日夜になるといろいろな競技が放送されています。ジェイは水泳が好きなのでずっと水泳だけ見ていたいのですが、水泳が始まったと思ったら、陸上に行ったりするのでなかなか思うように自分の好きなスポーツは見れません。

職場のおばちゃんたちも同じのようです。それにしてもジェイは疑問で仕方
がありません。
だって参加している国々はクイーンを敬っているとはいえ、過去に植民地支配され国を奪われた、もしくは奪われそうになったのですよ。

どうしてそれから時間がたっているとはいえ、みんなで集まってお祭り騒ぎのようにこの集まりを祝えるのでしょうか?オリンピックは平和の象徴と言われています。でもコモンウェルスはどうなんでしょう。

戦争や植民地支配の憎しみや怒りは今でも消えずに残っているところが多いように見えるのに・・・・・・・。
このことをスーザンと話し合っていました。
シンガポール出身のスーザンは、British Subjectという資格があります。シンガポールもイギリスに支配され一時はイギリスのパスポートを持たされたこともあるそうでそれの名残でイギリスに属するもの・・・というような資格だそうです。
そのスーザンいわく、イギリスが植民地にもたらしたものは暴力や剥奪だけではなくて、植民地に職を与え、国家をもっと現代風のものにしたそうです。
技術やテクノロジーはもちろん、他の先進国に追いつくための基盤を作ってくれたといっていました。
ふ〜ん、そういわれるとそうかもしれません。
日本が、原爆を落としたアメリカと手を結んだりするのと一緒かもしれません。そう考えるともうちょっと理解できるような気がします。コモンウェルスを見ながらこんなに考えさせられるとは思いませんでした。

また世界はすごく広いんだな、まだまだジェイは知りたいことがたくさんあるように思いました。

教科書では教わらない世界史、面白いです!

(ジェイ)

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posted by キックオフNZ at 06:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | ニュージーランド
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