以前ケンブリッジタウンのカフェでのファームステイの話を書きましたが、今回は第2弾です。
今度はWWOOFのリストの中から特に
オーガニックに
力を入れてそうな所
を選んでメールしました。
すると、ハミルトンのハーブファームで今ちょうど1週間分の収穫の仕事があるとの返事がもらえました。
今度も1週間だけの滞在になりますが、タイミングよく決まってラッキーでした。
ハーブといえば日本でも最近お茶やお風呂に入れたり、アロマオイルやキャンドルが人気ですね。
今回滞在したファームはハミルトンの中心から車で15分くらいの
見渡す限り山と
広い平原に囲まれた
かわいい家
で、毎朝何種類もの鳥の鳴き声と牛の鳴き声で目が覚める、自然いっぱいの場所でした。

ここで150種類ものハーブを育てていて、工場や業者から注文を受けて出荷しています。
それを普段はオーナーの女性がほぼ一人でやっているので、WWOOFERの力が必要になってきます。
ハーブって「ぱっと見」は普通の葉っぱや花なのに、そこからは想像つかないような香りがするのが不思議で面白くて、小さいころから実家の庭の片隅で育てていました。
だから今回はどんな仕事ができるのか、収穫ということなので、どんな葉っぱか花かとわくわくしていました。



そして、私に与えられた仕事、
それはなんと
「根っこ」でした。

オーナーが掘り起こした根っこをシャワーのついた蛇口の水とブラシで洗うというもので、こんな仕事があったとは予想外でした。
根っこは全部で3種類、
ゴボウのようなにおいの根っこ、
とげとげした根っこ、
つるつるした根っこ、
種類は違えど見た目はただの「根っこ」、これが胃や喉の薬の成分になるというから驚きです。
洗った根っこは機械で砕いて乾燥させます。
何だか「ミニ工場」みたいで楽しかったです。
私が滞在したのは冬真っ只中の7月だったので、根っこの仕事しかなく、夏になれば葉っぱや花も出てくるということでしたが、根っこは根っこで、なかなかできるものではないし、面白かったです。それに掘り起こすのは力仕事で大変だからと力のいらない洗う仕事にしてくれたのは、オーナーの配慮でした。
そしてこのファームで私がとても好きだったのが、キッチンです。
それはもうたくさんの種類の
ハーブやスパイス、
木の実にドライフルーツ、
それに玄米や
いろんな種類の
つぶつぶの雑穀
が、棚の端から端までズラーっと並んでいて、オーナーはそれを手際よく合わせては、おいしいご飯を作ってくれました。
その他には野菜や果物の皮はコンポストにしていたり、洗剤は環境にやさしい海草から作ったものを使っていたり、水は雨水を使用していたりと、
エコ家族だなあと
思いました。
そうこうしているうちに1週間はあっという間に終わってしまいました。
最後、別れるときにオーナーと息子さんがバスターミナルで”See you later”と手を振ってくれたのが印象的でした。
このファームの影響で、今私が住んでいるフラットにもスパイスが数種類並んでいます。オーナーみたいに目分量でささっと、というわけにはいかないけれど、本を見ながら少しずつ、いつかは自分で何も見ずに自分流にアレンジできるようになるのが目標です。

(ラッシー)
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