ジェイの週末はというと・・・・トラブルを楽しんだ、週末でした。
土曜日、ジェイはタウポという街にあるサーキットにいました。ジェイのボーイフレンドは車が趣味で、よく他の町のサーキットへ遠征に行きます。今回はボーイフレンドが所属するドリフト(モータースポーツのひとつ)のクラブで、走りたい放題デーがありました。
タウポはパーマストンノースから車で3時間くらいの所にある、パーマストンよりも少し小さめの街で、
北島で3つしかないサーキットのうちのひとつがあります。タウポはタウポ湖という湖のそばにあり、北島の中でも有数の観光地です。
朝の五時半頃、パーマストンをボーイフレンドとともに出発して、朝8時半頃到着。クラブのメンバーの中でも登録された先着25名しか参加できないので、朝の手続きもスムーズに済み、いざトラックへ。午前9時半頃から、8台ずつぐらい15分間の走行が始まり、ジェイもスタンドやピットでボーイフレンドの走りを眺めていました。車仲間も北島全土から集合し、楽しいひとときを過ごしていました。
ジェイはそのとき、スタンドでボーイフレンドの走りや見ていました、ふと気がつくとボーイフレンドの車を見失ってしまいました。他の車はみんな、スタンドの前を5分おきくらいに通りすぎていくのに、ボーイフレンドの車はどこへやら・・・・・・そして誰もそれに気づいていないのです。
「ま、まずい・・・これはまずいぞぉ・・・・・(汗)。」「どこかで事故ってる・・・・。」
そこですばやく、友達でコースアウトした車をレスキューしている人に「まずいよ、ボーイフレンドが帰ってこないよ!助けてに行って!」と頼み、その人はすぐに大きな4WDでコースに出て行きました。
通常、普通にコースアウトした場合、引っ張りだすだけなので時間はかかりません。ところが10分ほど待っても友達もボーイフレンドも帰ってきません。「これは想像したい以上に悪いぞぉ・・・」と悪い予感は的中しました。
写真はその的中の結果です。


コンクリートの壁に横から擦るようにして突撃したようです。タイヤとハンドルをつなぐ鉄のパイプやタイヤの周辺にあるパイプ類が折れ、走行不可能な状況になっていました。ボーイフレンドは落ち込みつつも、コンクリートの壁にぶつかった割には、パイプ類が折れただけで済んだことにホッとしていました。
「ドリフトにクラッシュはつきものだから。」「大丈夫、なんとかなるよ。」「みんなヘルプするよ。」と友達みんなが励ましてくれ、本当に助かりました。

周りのみんなは、車の整備士さん、タイヤ屋さん、板金屋さんとありとあらゆる知識を借り、見積もりや修理の方法などアイディアをくれました。その中でも板金屋さんは、タウポに住んでいるので自分の工場の一角をボーイフレンドに貸してくれ、車をそこにおいてくることにしました。
土曜日の夜はタウポに一泊しました。モータースポーツにクラッシュはつきもので、最初の頃はハラハラ&ドキドキしていましたが、ボーイフレンドがクラッシュしてもめげずに楽しんでいるところを見て、ジェイもトラブルをプラスに変えれるようになりました。
「じーんせい楽ありゃ、苦もあるさー♪」
(ジェイ)