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2005年05月26日

ホームステイ考察

まず、ホームステイと聞いて何を想像するか。
太ったお母さんがにこにことアップルパイを焼いているところ?
小さな子供に折り紙を教えながら鶴を折っているところ?


しかし現実は必ずしも私たちの期待とは一致しない。

例えばどうしてホームステイを選んだのか考えてみる。
英語の勉強として?
NZ文化を知りたくて?
あるいは単に安全な宿として?
私たちがホームステイを選んだ理由が異なるように、ホストファミリーが私たちに求める事も必ずしも一緒ではない。
単に収入源として割り切った関係を望むホストもいるし、家族が欲しくてホームステイを始めた人もいる。

しかし、理由は何であれ、言ってみればそもそも他人。
文化も違えば言語も違うし、価値観だって世代だって違う。

相容れない部分があって当然。

たとえお互いがお互いに求めるものがとても近くても、ぴったり一致!というのは難しい。


私はNZに来てから今日までの約6ヶ月間、ずっと同じホストファミリーにお世話になっている。
もともと私がここに来た目的の一つが「英語のブラッシュアップ」だったので、英語環境に身を置いた方が良いだろうと思いホームステイを探していた所、タイミング良く友達(今の中国人同居人)に誘われて、ここに来たわけだ。


幸運にもここは私が求める“家族的ホームステイ”だった。
会話を大事にし、家族の時間をとても大事にするホストファミリー。
子供が居ない分、私たちを自分達の子供のように思ってくれていた。

しかし時間が経つにつれ、老夫婦との生活はとても退屈な上、彼らが私に求める事は私にとって「Too much!」になってきた。

彼らにとって一番大事な事=「夕食と猫」。
私にとって一番大事な事=「友達との時間(夜)」。


と当然その夜の過ごし方にギャップが出来、私は夜な夜な友達とパーティーへ行き、彼らは私の居ない夕食を過ごす機会が増えていった。



外食が4日目を越えた日、ホストマザーに「言いにくいんだけど、もっと夕食を食べに家に帰ってきて欲しい」と言われた。
「あーもう無理!ここを出よう」と決め、フラット(アパートや家を他の人とシェアして住む)を探していた。中国人同居人にその話をすると「何かホームステイに問題があるなら話すべきだよ!」と言われたものの、私にはその気なし。
ホームステイを出ますという宣告はしても、70歳を超えたホストファザーが今まで守ってきた考え方や生活スタイルを変える事はとても難しく思われ、話し合っても何も変わらない、無意味だと思った。


そしてその翌日、既に私の居ない所で家族会議が行われていた。
私が帰宅したとき改めて2時間に及ぶ会議が行われ、「友達との時間を大切にしたい」(というか正直、飲みに行きたいだけだが)という私の気持ちは彼らには理解してもらえなかった。

なぜ“夜”なのかと。

しかしそれでも彼らは「居て欲しい」と言ってくれ、幾つかルールを変える事を約束してくれた!夕食は7時になり、1週間のうち2,3回夕食に帰ってきてくれれば良いと。

絶対フラット住んでやるー!と決め込んでいた私でも、ホストファミリーがここに居て欲しい、だからルールを改正しようと思ってくれる気持ちがとても嬉しく、ここを出る事はいつでも出来ると思い直し、もう少し居てみようと思った。


で結局6ヶ月が経った。あの会議以降、私の考え方も変わった。
友達との時間も大事だけれど、私自身もここに居る事を選んだのだから、どうにかして彼らとの時間を作るようにしようと。

未だにお父さんがなぜ朝7時に夕食の準備を始めるほど、夕食に意気込んでいるのかなど分かりえない所もある。
それでも、理由はともかく彼らにとっては夕食が大事なのだ。
それだけ理解できれば十分。


そしてそうやって彼らと時間を過ごす事は、私にとってもハッピーだと思えるようになってきた。そう、今では私たちは本当の家族のよう。
一緒に買い物に行き、一緒に映画を見、大笑いする。
気兼ねの無い心地よい時間を過ごしてます。


先日教会に行った時、パスターが「あなたの家は本当に素晴らしい。4人とも国籍、バックグラウンド、文化、全てが違うのに、一緒に、そして本当の家族のようだ!That’s really amazing!!」と感激していたのを聞いて、改めて「あー、そうだな!」と感激して、これを書いた次第です。


(べっち)


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posted by キックオフNZ at 06:18 | Comment(11) | TrackBack(0) | 家族